【事業長インタビュー】「自分の人生は自分で決める」元教員のBOX代表・長山が貫く、仕事への熱意と覚悟
学校の教員から始まり、ビジネスの世界へ。営業経験を経て、SEVENRICH GROUP(以下、セブンリッチ)の人材紹介事業を担う株式会社BOX 代表取締役を務める長山 広大(ながやま こうだい)。
高校時代の恩師から受けた言葉である「人の本気には本気で応える」を指針に、長山が歩んできた軌跡と、仕事に対する高い熱量の源泉に迫ります。
教員の道と、恩師の言葉
── 長山さんのキャリアは学校の先生からスタートしたそうですね。当時どのような想いがあったのでしょうか。
長山:正直に言うと、教員になったのは、特に深い考えはありませんでした。私の家系は父方も母方も、祖父まで含めてみんな教員で、小学校5年生くらいの頃から、自分も自然に先生になるものだと思って生きてきました。
加えて、進路を本格的に考え出す高校生の時にリーマンショックがあり、友達のお父さんが解雇されたという話を聞いたんです。学生ながらに会社員として働くことへの不安定さを感じた瞬間でした。その点、教員は安定しているし、親が楽しそうに働いている姿も見ていたので、迷いはなかったですね。
── 学生時代を通じて、その志が変わることはなかったのですか。
長山:なかったですね。学生時代に良い先生に出会えたことが大きいです。中学・高校の部活の顧問の先生が人としてどうあるべきかを説く人格教育をされる方でした。特に高校時代の先生の「人の本気には本気で応える」という言葉と姿勢は、今でも私の根底にある指針になっています。
大学時代も、留学を通じて日本の良さを伝えたいと思いましたし、塾講師のアルバイトで自分で教材をつくって教えたりした経験が楽しくて、もう教員以外の道は1ミリも考えていませんでした。就職活動も一切せず、脇目も振らずに教育の世界へ飛び込みました。
自立を促す教育と、データで突き崩した入試改革
── 実際に教壇に立たれてからは、どのような教育をされていたのでしょうか。
長山:女子校で英語を教えていたのですが、私はあえて生徒に介入しないスタイルを貫いていました。合唱コンクールや文化祭でも、普通は先生が熱心に手伝いますが、私は一切手を出さない。それは冷たくしていたわけではなく、生徒たちの自立を促したかったからです。人生は自分でどうにかするしかないことの連続です。だから頑張りなさいと。結果、合唱コンクールでは、私のクラスが金賞を取ったんです。その時、泣いている生徒たちに「私が手伝わずに君たちだけで取った賞だから、本物の価値があるよね」と伝えたら、「マジでむかついてました!」なんて言いながらみんな泣いて喜んでくれました(笑)。
── 授業以外に、学校経営に近い入試広報でも成果を出されたと伺いました。
長山:はい。私立校にとって受験生集めは学校の運営に影響します。広報部に所属しており、どのようにすれば受験生が集まるかを考えました。
当時、中学受験は4科目が通常でしたが、他校の入試が終わる午後の時間帯に、1科目だけで受けられる午後入試を作れば、併願先として選んでもらえるのではと考えました。
大学の卒論が統計学だったので、校内にあるデータを調査しました。その結果、中学入学時の算数の成績と高校卒業時の進路には強い相関があることがわかったので、そのデータを校長に持って提案した結果、「算数1科目入試」の導入が決まり、実際に受験生を大きく増やすことができました。
「自分ならもっといける」。公務員という安定を捨て、ビジネスの荒波へ
── 順調な教員生活の中で、なぜあえて転職という道を選んだのですか。
長山:ひとつは、教員の給与テーブルで60歳までの年収がすべて公開されているのを見たとき、自分が理想とする成長や挑戦のスピード感とは少しギャップがあると感じました。当時の私は、決められた枠を飛び越えて、自分の力でどこまでいけるか試してみたいという気持ちが強かったんです。もうひとつは、担任をしていたクラスの保護者面談で言われた「先生は社会のことを知らないですよね」という言葉です。それがずっとトゲのように心に残っていました。リスクを取ってチャレンジするなら今しかない、と転職を決めました。
── ビジネスの世界へ移って、最初に受けた衝撃はありましたか。
長山:すべてが数字で評価されるということですね。私がいた学校には数字の目標がなかったので、「あなたは利益をいくら出せますか?」と問われる世界には本当に驚きました。でも、「数字として結果を出すことが価値」というルールが分かった以上はやるしかない。早速、旅行サイトの営業担当として、掲載されている旅館や宿泊施設にどのような広告を出せばお客様が増えるかを提案しましたね。
── 成果を出すために、どのような工夫をされたのですか。
長山:半年先の受注を見据えて、今月はどういう商談をするかという行動設計を徹底していました。お客様との商談は月に1回程度なので、半年後までに5回ほどのチャンスしかありません。その5回をどう使えば受注を最大化できるか、コミュニケーションを緻密に設計していました。結果として、100人ほどいる営業の中で、最終的に3位に入ることができました。中間成績は1位だったのですが、最後の最後で抜かれてしまい、悔しかったですね。今振り返ると、当時は自分の市場価値を高めることだけを考えて走り抜けていたように思います。
エージェントで見つけた本気の面白さ
── その後、現在のBOXの前身であるセブンリッチの採用支援事業部へ。きっかけは何だったのでしょう。
長山:じつは、私が転職活動をしていた時に連絡をくれたエージェントがセブンリッチでした。入社の決め手は、面談で言われた「自由と責任」という言葉が響いたからです。「責任を果たせば自由がある」、その潔さがいいなと。ただ、人材エージェントという仕事自体、やりたいと思って入ったわけではありませんでした。
── そうなんですね。実際にやってみていかがでしたか。
長山:やり始めたらとても面白かったです。転職はその人の人生を変える大きな決断。相談に来る方も本気だし、こちらも本気で応える。高校時代の先生の「人の本気には本気で応える」という姿勢を私も見習って、接していました。求職者も私もお互いが本気でぶつかり合う中で、大人になってから親友が増えていくような感覚がありました。
私の考える本気は、土日も夜もその人のことを考え抜くこと。そして、相手のためを思って言いたくないこともはっきり伝え、場合によっては叱ること。最近は大人を本気で叱ってくれる人なんていないですよね。でも私は、その人の人生を預かっているからこそ、本気で向き合い、時には厳しく伝えることも厭いませんでした。
チーム崩壊、メンバーゼロ。理想の押し付けが招いた挫折
── 輝かしい実績の裏で、大きな挫折も経験されたそうですね。
長山:入社2年目に、憧れだった人事を兼務したのですが、これは散々でした。中途半端な覚悟で手を出して、当時の顧問から、クライアントだったら返金レベルだとまで言われて。
さらにその後のマネージャー時代では私のチームのメンバーが全員いなくなってしまったんです。辞めたり、他のチームへ移ったり。長山チームなのにメンバーがゼロという、笑えない状況になりました。
── 原因はどこにあったと思われますか。
長山:私の理想をメンバーに押し付けすぎていましたね。「なぜレスが1時間遅いんだ」「求職者の方に夜分に連絡する際に、なぜ気遣いの一言を加えられないのだ」と、細部を詰めすぎて、みんな耐えられなくなってしまった。エージェントとしての責任感ゆえではありましたが、組織を作る上では完全に失敗でした。
── メンバーがゼロになった後、どう立て直したのでしょうか。
長山:チームメンバーがいないので、一度役職を降りて、プレイヤーに戻りました。そこから自分で採用活動をして、一人ずつ仲間を集めて。彼らには「俺はもっと上に上がりたいから、俺を勝たせてくれ」とストレートに伝えました。
ただ、レスの早さや気遣いなど、細部にこだわる自分のスタンス自体は変えませんでした。理不尽を言っているつもりはなかったし、クライアントのためには必要な仕事の水準だという自負があったからです。だから、やり方を変えるのではなく、私のその熱量や基準に共感し、一緒に未来を信じてくれるメンバーを集めることに注力しました。その時集まったメンバーが、今のBOXやグループ各事業のコアメンバーになっています。
── そこから執行役員、共同代表、代表へと駆け上がる中で、視界はどう変わりましたか。
長山:常に役割に実力が追いついていないという感覚との戦いですね。ポジションが上がると、合理性だけでは選べない、どうありたいかという決断が増えます。その「ありたい姿」を自分の中でまだ思考しきれていない、という力不足と、そしてそれを言い切ることの大切さを痛感する毎日です。
── 現在は株式会社BOXの代表を務められています。仕事をする上で大切にしているスタンスはありますか?
長山:まずはフェアであること。相手の立場に立ったとしても、全く同じ意思決定ができるか、という判断基準を常に自分に問いかけています。これはグループ代表である服部の影響を大きく受けています。
それから「あと一つ、あと一歩」にこだわる執着心。一つのミーティング、一回の打席を絶対に疎かにしないことです。
そして何より、自分の人生を自分自身の意志で整えていく覚悟です。経営者として、正解のない選択を迫られる毎日ですが、最後は自分がどうありたいかで決めるしかない。この「自分で決める」という感覚こそが、自分の人生を生きているという実感に繋がっています。
新卒という真っ白なキャンバスに、最高の基準を
── 長山さんは、セブンリッチグループ全体の新卒採用面接もご担当されていますよね。採用にかける想いを教えてください。
長山:私は新卒採用にかける熱量は人一倍高いです。新卒の彼らには、まだ社会人の基準がないので、こちらがどう鼓舞し、どれだけ高い壁を見せるかによって、とんでもなく高い基準で日々を過ごす人になれると思っています。私を超える熱量で、泥臭く、本気で世の中を良くしたいと思える仲間を迎えることに、一番ワクワクしています。
また、セブンリッチのグループ全体として、単なる人員配置ではなく、目の前の人に真摯に向き合い、その人の可能性を最大化しようという姿勢があります。
たとえば、ある事業部での採用を検討している方を、その人の適性に合わせて別の事業部で活躍できる可能性も含めて考えてあげる。会計・BPO・人材紹介・マーケティングなど多様な事業部があるセブンリッチだからこそ、できることです。個別最適に留まらず、グループ全体でその人の人生を豊かにする選択肢を提示し、可能性を広げる。この意味で、私たちがグループで新卒採用をする大きな意義だと思っています。
── 最後に、インターンシップを控える学生や選考に臨む学生へメッセージをお願いします。
長山:インターンシップに参加される学生にはやはり、「できる理由」を考えて、それをひたすら検証してほしいです。できない理由を探すのではなく、自分たちならできると信じて、明るく前向きに取り組んでほしいですね。
就職活動には、いろんな情報や噂、企業のヒエラルキーのようなものを感じてしまう瞬間もあるかもしれません。でも、そんなものはいつでも逆転可能です。一番大切なのは、これが自分の人生だと胸をはること。つまり、最後は自分で決めて、その決断に責任を持つ。それが、本当の意味で「自分の人生を生きる」ということにつながるはずです。皆さんの挑戦を、楽しみにしています。
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