先々週、インドネシアのジョグジャカルタから帰国し早速体調を崩したグリッジの籔井です。
今回のnoteは、音楽のグローバル&デジタルマーケティングやファンタムマーケティングなど、普段グリッジがやっている事業の裏で、アドレナリンをダラダラ垂らしながら、背中と頭に汗をかいて展開していた直近の事例を共有します。
海外展開やマーケティングに興味がある方、また、グリッジへの採用に興味がある方はご覧ください。
<目次>
- 橋は、片方の岸に立っているだけでは架けられない
- Cherrypopそのものの未来も、一緒につくる
- ステージの裏側から生まれた、新しいつながり
- 大学生が「お客さん」ではなく、運営チームに
- 現地に根を張る「Global One Team」
- 海外ビジネスを、点ではなく生態系に
橋は、片方の岸に立っているだけでは架けられない
先日、インドネシア・ジョグジャカルタで開催された大型音楽・カルチャーフェスティバル「Cherrypop Festival」に、日本から3組のアーティストが出演しました。
今回、グリッジが担ったのは、単なる出演ブッキングや渡航のサポートだけではありません。
日本のレコード会社とCherrypopをつなぐところから始まり、パートナーシップの設計、出演に向けた調整、現地での企画、アーティスト同士の交流、現地大学や学生との連携、そしてフェス当日の運営まで。
構想段階から現場の最後まで、一貫して伴走しました。
この取り組みは、今年突然始まったものでもありません。2025年、グリッジはCherrypop Festivalとの連携開始を発表しました。

インドネシアの大型音楽フェスとグリッジが2026年に向けて連携開始。今年度はtoconomaが熱演、次回出演アーティストの募集も!
そのときに掲げたのは、日本のアーティストがインドネシアで新たなファンと出会う機会をつくること。
そして同時に、インドネシアのCherrypop側にとっても、多様なカルチャーの発信や国際的な注目度の向上、なによりビジネスディベロップメントにつながることでした。
あれから約1年ちょっと、インドネシアのフェスのオーナー達と出会ってからはもうちょっと。僕たちはその言葉を、構想やプレスリリースのままで終わらせず、実際の現場へ移しました。
海外フェスへの出演というと、アーティストをブッキングし、現地まで連れていき、ライブを成功させることがゴールに見えるかもしれません。
もちろん、ステージを無事に成立させることは大前提です。
ただ、僕たちはそれだけでは、次につながる海外展開にはならないと考えています。
現地の人たちは、どんな音楽を聴き、どんなカルチャーに影響を受け、何に熱狂しどんな日常、ライフスタイルの中に音楽が息づいてるのか。
フェスをつくる人たちは、どんな課題がありどんな未来を描いているのか。日本のアーティストや企業に対して、何を期待しているのか。
数字や市場データだけでは見えない、そうした背景をお互いが理解できる状態をつくることが重要です。
今のグリッジの役割は、「日本のアーティストを海外へ届ける」ことだけではありません。
Cherrypopのオーナーたちとお茶を飲みながら、バカ話をしながら、彼らが今何に困り、これから何を実現したいのかを聞く。
まさにノンクロンをやっていた、それは会議ではなかったといえます。
ビジネスミーティングの議題だけでは出てこない本音や、現場にいる人にしか分からない課題を理解する。そして、僕たちに何ができるかを一緒に考え、実行する。
それが、もう一つの大切な側面です。
橋は、片方の岸から一方的に伸ばすだけでは架けられません。
両方の岸に立ち、それぞれの景色と事情を理解する人が必要です。そして、時間がかかっても必ず向こう岸までつなぐという、想いと執念がなければ完成しません。
形式的な表敬訪問ではなく、それぞれの国の音楽、文化、若者、そしてこれからの可能性について、直接言葉を交わす時間。
制度や商流を先に考えるのではなく、まず人とカルチャーを理解する。
その間に入り、双方の文脈を翻訳し、両者にとって意味のある形にしていくことも、グリッジの大切な役割です。
Cherrypopそのものの未来も、一緒につくる
僕たちは、日本側の要望を現地へ伝えるだけのエージェントではありません。
Cherrypopが持つ音楽、アート、ファッション、映画、教育、アーカイブ、家族などなどといったカルチャーの魅力を、今後どのように育て、世界へ発信していくのか。
どう、ビジネスとしてサスティナブルにしていくか。
どんな企業やアーティスト、教育機関と組むことで、フェスとしての価値をさらに高められるのか。
そうしたCherrypop側の課題や「実現したいこと」にも入り込み、事業やプロジェクトの形にしていく。
日本から何を持っていけるかだけを考えるのではなく、現地のパートナーが成長するために、日本や他国のネットワークをどう活用できるかを考える。
片方だけが利益を得る関係ではなく、お互いのカルチャーとビジネスが長期的に育っていく関係をつくる。
そこまで踏み込むことが、僕たちの考える本当のグローバルです。
ステージの裏側から生まれた、新しいつながり
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