フォレストガンプの履歴書を見てみよう。【名作映画から考える採用】
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目次
『フォレスト・ガンプ』ってどんな映画?
ガンプ氏の履歴書
一人の採用担当として、この履歴書を見てみる
樋口物流サービスの採用について
こんにちは、樋口物流サービス採用担当です。
皆さんは名作映画『フォレスト・ガンプ』を見たことがありますか?
筆者は恥ずかしながら先週初めて鑑賞しました。
結論から言うと、とても良い映画でした。
まだ見たことがない方には、ぜひ一度見てほしい作品です。
まずは簡単にあらすじをご紹介します。
『フォレスト・ガンプ』ってどんな映画?
主人公はフォレスト・ガンプという一人の男性です。
幼い頃のフォレストは足に補助器具をつけて生活しており、さらに知能指数も平均より低いと診断されていました。
周囲からは決して「優秀な人間」とは見られていませんでした。
そんな彼を支えていたのが母親の存在です。
母親はフォレストに、
「あなたは他の誰とも変わらない」
と繰り返し伝え続けました。
ある日、いじめっ子たちに追いかけられたフォレストは、幼なじみのジェニーからこう叫ばれます。
「走って、フォレスト!走って!」
必死に走るうちに足の補助器具は壊れ、そこから彼の人生は少しずつ動き始めます。
大学ではアメフト選手となり、その後は軍隊に入り、ベトナム戦争で友を失い、
卓球選手として世界を飛び回り、エビ漁師となり、やがて会社を経営し、
4年ほど走り続けることになります。
文字だけ並べると、まるで作り話のような経歴です。
ですが、この映画は決して「努力して成功した英雄の物語」ではありません。
フォレストには壮大な夢があったわけでも、人生設計があったわけでもありません。
ただ目の前の人を大切にし、与えられた役割に真面目に向き合い続けただけです。
それだけのことなのに、なぜか彼の人生は多くの人を惹きつけます。
あの映画を見て思うことは人それぞれだと思います。
「フォレスト・ガンプみたいに生きたい」
「フォレスト・ガンプみたいな友達がほしい」
そんな感想を持つ人も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
ただ誠実に生きているだけなのに、なぜか憧れてしまう。
フォレスト・ガンプという人物には、そんな不思議な魅力があります。
でも映画を見終わったあと、最初に考えたのは少し違うことでした。
採用担当としての職業病かもしれません。
筆者はこう思ったのです。
「この人の履歴書、ちょっと見てみたいな。」
と。
というわけで、採用担当の職業病を発揮して、実際に履歴書を書いてみました。
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ガンプ氏の履歴書
氏名:フォレスト・ガンプ
生年月日:1944年
住所:アラバマ州グリーンボウ 街の中心から800mほど離れたところにある家
学歴
1958年9月 グリーンボウ高等学校 入学
1962年5月 グリーンボウ高等学校 卒業
1962年9月 アラバマ大学 入学
(アメリカンフットボール特待生)
1966年5月 アラバマ大学 卒業
職歴
1966年 6月 アメリカ陸軍 入隊
1967年10月 ベトナム戦争従軍
1968年 7月 名誉勲章受章
1968年 8月 陸軍病院にて卓球競技を開始
1969年 4月 全米卓球代表選手として活動
1971年 4月 中国親善訪問団に参加
1972年 6月 卓球競技における功績により表彰
1974年 8月 アメリカ陸軍 除隊
1974年 9月 ババ・ガンプ・シュリンプ社 設立
エビ漁業および水産物流事業に従事
1975年 6月 事業運営を共同経営者へ引継ぎ
1975年 7月 個人庭園管理業務に従事
地域住民向けの芝生管理・環境整備を行う
1976年10月 全米横断ランニング開始
1980年 8月 全米横断ランニング終了
現在に至る
免許・資格
1968年 7月 名誉勲章(Medal of Honor)受章
1971年12月 全米卓球選手権 優勝
1974年 9月 小型船舶操縦士免許 取得
自己PR
私は頼まれたことを一生懸命やります。
大学ではフットボールをしていました。
卒業後は陸軍に入り、その後は卓球をしたり、エビ漁をしたりしました。
人の話をよく聞いて、言われたことは最後までやります。
友達との約束は大事だと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
一人の採用担当として、この履歴書を見てみる
さて、履歴書が完成したので採用担当として読んでみましょう。
まず最初に思ったこと。
「この人、何がしたいんだろう?」
です。
アメリカンフットボール選手。
軍人。
卓球選手。
エビ漁師。
経営者。
庭師。
ランナー。
職歴だけを見ると一貫性がありません。
キャリアプランも見えてきません。
転職市場でよく言われる「軸」や「専門性」という観点から見ると、正直かなり評価に困る履歴書です。
次に気になったのは自己PRです。
私は頼まれたことを一生懸命やります。
普通なら、
「リーダーシップがあります」
「課題解決能力があります」
「マネジメント経験があります」
そんな言葉が並んでいてもおかしくありません。
しかしフォレスト・ガンプはそう書きません。
むしろ自分の実績についてほとんど語ろうとしません。
名誉勲章を受章していても。
会社経営に成功していても。
全米卓球チャンピオンになっていても。
です。
そして、この履歴書を読み進めるうちにあることに気付きます。
この人は職業を変えていますが、
生き方は一度も変えていない。
軍人だった時も。
卓球選手だった時も。
エビ漁師だった時も。
彼はただ目の前のことに一生懸命向き合っています。
職歴には一貫性がありません。
でも、人としての一貫性は驚くほどあります。
採用担当として考えると、これは少し怖い話でもあります。
なぜなら、履歴書だけを見ていると、その一番大切な部分が見えないからです。
私たちは職歴を見ることはできます。
資格も見ることができます。
面接で話を聞くこともできます。
でも、その人がどんな約束を守ってきたのか。
どんな時に踏ん張れる人なのか。
どんな価値観を大切にしているのか。
そういったことは、なかなか書類には表れません。
だからこそ私はこの記事を書きながら考えていました。
私たちはフォレスト・ガンプに内定を出せるだろうか。
映画を見た後なら、きっと採用したいと思います。
でも、履歴書だけで判断したらどうでしょう。
面接を30分しただけで判断したらどうでしょう。
自信を持って「見抜ける」とは言えません。
だから採用は難しい。
そして面白いのだと思います。
樋口物流サービスの採用について
今回、フォレスト・ガンプの経歴をまとめながら感じたのは、人の魅力は履歴書だけでは分からないということでした。
もちろん採用では職歴や経験も大切です。
ですが、それだけで人を判断できるとは私たちは考えていません。
どんな仕事をしてきたのかだけでなく、どんな思いで働いてきたのか。どんなことを大切にしているのか。そういった部分にも、その人らしさは表れるからです。
樋口物流サービスでは現在、各職種で採用を強化しています。
物流業界の経験がある方はもちろん、異業種から挑戦したい方も歓迎しています。
フォレストのような波乱万丈な人生である必要はありません。
あなた自身のこれまでの経験や想いを、ぜひ聞かせてください。
まずはお気軽にご応募いただければ嬉しいです。