企業の採用担当として、毎年多くの学生さんや社会人のキャリアに触れています。その中で強く感じるのは、「若い頃、何かに夢中になって頑張った経験は、その人の未来をすごく豊かにする」ということです。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」なんて言われても、「正直、しんどいのはイヤ…」って思う気持ち、すごくよく分かります。ただ、たくさんのキャリアを見て感じることは、「その苦労、絶対にあなたの財産になります!」です。
未来の自分への「キャリアの貯金」、していますか?
若い頃の頑張りは、未来の自分への「キャリア貯金」のようなもの。すぐには評価されなくても、がむしゃらに頑張った経験、頭から湯気が出るほど考え抜いた時間は、確実に「スキルの伸び」や「人間的な深み」という利子をつけて、あなたの中に蓄積されていきます。
年代を経るごとに差がつく「仕事のパフォーマンス」
例えば、 20代の頃に、常に自分の限界の一歩先を目指して「120%の力」で仕事に打ち込んできたAさんがいるとします。その方にとっては、120%で頑張ることが仕事のスタンダードです。一方、Bさんは「80%の力で、要領よく」をモットーに働いてきました。
二人が年齢を重ねていくと、どうでしょう。例えば、Aさんのパフォーマンスが20%ダウンして「100%の力」しか出せなくなったとします。しかし、もともとの基準が120%だったAさんの100%は、ずっと80%でやってきたBさんが出す力より、できる仕事の総量や質は上回ることになります。
これこそが、若い頃の「キャリアの貯金」がもたらすアドバンテージだと思います。若いうちに頑張って自分のキャパシティを広げておけば、年齢を重ねて少しペースダウンしても、「経験値」というレバレッジも加わり、周りから頼りにされるパフォーマンスを維持できるのです。
ただし、忘れないで。「努力の方向性」は合っていますか?
一つだけ、とても大事な注意点があります。それは「努力や苦労の方向性」を常に意識することです。いくら全力で船を漕いでも、目指す島と逆方向に進んでいては、永遠にたどり着けませんよね。それと同じで、仕事の努力も苦労も「正しい方向」に向かってこそ、最大の効果を発揮します。そして、ここにもう一つ盲点があります。それは、「自分の現在地からは、その方向が本当に正しいのか判断がつかない場合がある」ということです。そんな時こそ、上司にフィードバックを求めたり、自分を見直したりする時間が不可欠です。
「前向きな苦労」は最高の自己投資
もちろん、心と体を壊してしまっては元も子もありません。だから無理はしすぎないでくださいね。でも、自分の成長につながる前向きな苦労なら、ぜひ恐れずに挑戦してみてほしいなと思います。応援しています。