本記事をご覧のみなさん、こんにちは。
株式会社ソワレ東京の山田です。
今回は、私自身が11月に入社して実際に体験した“リアルな研修の裏側”を、赤裸々にお届けします。
弊社の研修にかける想い、方針は別ストーリーに掲載されていますのでぜひ御覧ください!
目次
はじめに
研修ってこうだと思ってた...
DB設計から始まる“実践思考”の研修
最初に学ぶのは「ルールと思想」
設計手順を共通言語にする
演習:頭が"ゲシュタルト崩壊"する瞬間も
Next.js × バックエンド研修で感じた“開発の楽しさ”
初めてのツールや考え方に触れて“働くイメージ”が湧く
小さな成功体験が積み重なっていく感覚
この研修が“現場デビュー前の安心材料”に
モック制作で体得した“価値を届ける開発プロセス”
v0でデザインして、Cursorで実装していく流れ
AIを使う難しさと面白さ
ソワレ東京で学んだことと、これからの挑戦
はじめに
まず最初に、少しだけ私の経歴をお話させてください。
大学時代を関西で過ごし、卒業後は舞台俳優になるべく上京。
4年ほど活動した後、ご縁あってSES企業に就職し、約1年半システムエンジニアとして職務を全うしていました。
当時の技術スタックとしてはJava (Strutsベースフレームワーク)を中心に、JavaScriptやpythonは触れる機会こそあったものの、本格的に扱うことはありませんでした。
そんな私が、良縁あってソワレ東京に転職し、気づけばNext.js / Reactを使いこなし、APIをバリバリつくるエンジニアに変わっていきました。
本記事では、「演劇→SES→モダンスタートアップ」という異色ルートの私が、研修を通してどのようにキャッチアップし、成長していったのか。
その厳しく?険しい?でもめちゃめちゃ面白い道のりをお届けします!
研修ってこうだと思ってた...
みなさんは「研修」と聞くと、どんな光景を想像するでしょうか?
多くの企業では、外部/内部の講師が「その会社で働くために必要な知識」をまとめて教えてくれる——
私はそんな“座学型の研修”をイメージしていました。
あるいは、そもそも研修がなかったり、あったとしても数日で終わる“導入オリエンテーション”のようなもの。
(もちろん、未経験者を前提にしていない企業も多いので一概には言えませんが……)
しかし、ソワレ東京の研修はまったく違いました。
講師は 社員全員。
そして 社員全員が研修を受ける側でもある のです。
一人の社員が研修を担当している間、他のメンバーは“研修生と同じ席”に座り、同じ課題に挑戦する。(もちろん業務に支障のない範囲で)
これが、私がまず驚いたソワレ東京のカルチャーでした。
DB設計から始まる“実践思考”の研修
最初に学ぶのは「ルールと思想」
なによりまず最初に実施するのは、単なる技術解説ではなく、ソワレ東京の開発が大切にしている設計思想の共有です。
- 型はどれを使う?
- 命名規則はどう統一する?
- 画像などのファイルはどう扱う?
- メタデータはどう扱う?
など細かい話も含めて、「チームとしての前提」が最初に、「なぜ?」という理由付きでで示されます。
ここは会社や開発者によって差が出やすい部分なので、全員で同じ技術を持つための最初のステップとして非常にありがたい瞬間でした。
設計手順を共通言語にする
「ルールと思想」を植え付けられたあとは、DB設計の具体的な手順そのものを言語化することでした。
ここも「どう設計すべきか」は、人によってやり方が大きく異なる部分です。
ここでソワレ流の設計手順を明確にしてくれたことで、属人性が排除され、チーム全体で同じ基準に立てる感覚を持てました。
研修が終わった今でも、迷ったときにはこの手順に立ち返ることが多く、まさに"基本のキ"として機能していると感じています。
演習:頭が"ゲシュタルト崩壊"する瞬間も
座学が終わると、すぐに手を動かす演習です。
① 1:N / N:N のリレーション特訓
経験はあったはずなのに、いざゼロから整理し始めると「あれ、これどうなるんだ?」と一瞬迷子になり、ゲシュタルト崩壊しかける場面も。
自分が“なんとなく”で理解していた部分を、ひとつひとつ言語化して再構築する時間でした。
② テーマを与えられ、ER図を一から書く
これも想像以上に難しくて時間がかかり、「設計って、こんなに奥深いんだ…」と痛感しました。
逆にこの演習のおかげで、後続の Next.js や API の研修がとても理解しやすくなり、“設計から始める意味”を強く実感しました。
Next.js × バックエンド研修で感じた“開発の楽しさ”
初めてのツールや考え方に触れて“働くイメージ”が湧く
PrismaやNext.jsのAPIまわりなど、これまで触れたことのない技術がたくさん出てきましたが、実際に使ってみると、どれも 「あ、こうやって作っていくんだ」 と理解が進み、次第に“この技術で働いている自分”がイメージできるようになっていきました。
Javaの経験がある部分はスッと理解でき、初めての概念も感覚的に掴めることが多く、「新しい技術って楽しい」 という気持ちが芽生えたのが大きかったです。
また、普段フロントエンドをメインで書いているメンバーと一緒に課題を解くことで、そういうやり方もあるのか、とより深まることができたのもとても良かったです。
小さな成功体験が積み重なっていく感覚
・自分の書いたAPIが動く
・データが取れた
・バリデーションでエラーを防げた
・ドキュメント化したAPIが見える化された
一つ一つは小さなステップなんですが、手を動かすたびに「できた」が積み重なっていくのが本当に快感でした。
「わからない技術」が「扱える技術」に変わる瞬間が、研修の中で何度もありました。
この研修が“現場デビュー前の安心材料”に
ただ技術を覚えるだけではなく、
・APIってこう作るんだ
・チーム開発ってこんな流れなんだ
・開発ってこうやって進んでいくんだ
という“共通の地図”を持てたことで、研修後の実務に対する不安がだいぶ減りました。
(指差してる人はこじまくん)
モック制作で体得した“価値を届ける開発プロセス”
v0でデザインして、Cursorで実装していく流れ
モックの制作にはv0を使い、そこからCursorに持っていくという今どきの開発らしい流れで進めます。
デザインした画面がコードになり、Vercelにデプロイされて触れる状態になる。そんな一連の流れが、思った以上にワクワクしました。
AIを使う難しさと面白さ
実装のサポートではAIを使うのですが、プロンプトの投げ方ひとつで出来上がるものがまったく変わるのが驚きでした。
同じような指示でも表現を少し変えただけで、全然違う構成になったり、思わぬ方向へ進んだりすることもあって、まさに“言葉の精度がコードに反映される”感覚。
これは俳優時代の「伝え方ひとつで相手の受け取りが変わる」感覚にも近く、どこか懐かしくて面白い学びでした。
ソワレ東京で学んだことと、これからの挑戦
研修を通して強く感じたのは、ソワレ東京は“その時点でのベスト”を追い続ける会社だということです。
学ぶ内容や技術の背景には必ず「なぜそれを使うのか」という理由があり、常により良い選択肢があれば、迷わずそちらに移っていく。
その姿勢は、入社後に働きながらより実感しています。
私が研修で触れていた頃は Prisma を中心に扱っていましたが、今では目的に応じて別の選択肢を試していたり、UI制作も以前のbolt から v0 に変わっていたりと、技術選定がアップデートされるスピードが本当に速い。
“正解は常に変わる”という前提で、チーム全体がフットワーク軽く動いている姿を見ると、エンジニアとしてのあり方そのものを学んでいる感覚があります。
まだまだ手探りな部分は多いですが、自分自身もこの文化の中で、より良い方法を探し続けられるエンジニアでいたいと思っています。