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大事なのは「考え抜く」こと。未経験から“ヒットの言語化”に向き合った2年間

こんにちは。East Ventures の大柴(@takanori1976)と申します。

以前andメンバーにインタビューを行い記事を公開しましたが、そこから約2年の時を経て会社や心境にどのような変化があったのか、久しぶりに話を聞いてみました。

今回インタビューしたのは、andに3人目メンバーとしてジョインした町さんです。

2年前の記事はこちら

忙しかった2年間で「型」ができた

——さっき佐藤さんのインタビューしたんだけど、その時に「町ちゃんが早朝勉強会を開いてる」って言ってたけど、どんなことをやってるんですか?

新しく入った人に対してスプレッドシートの使い方などを教えています。早起きは苦手なんですけどね...。笑


——新人教育係なんですか?

いや、そういうわけではなく、貴衣さん、真緒さんから「やれ」と言われたわけでもないんですが、自分がこの会社に入った時に二人からたくさん教わったので、それと同じようなことをしてるだけです。良い文化は引き継いでいきたいですし、自分も教えるのは嫌いではないので。

朝9時から自主開催された、スプレッドシート勉強会


——えらいですね...。さて、町さんも前回のインタビューから2年経ちましたが、この2年はどうでしたか?

あの頃は貴衣さんと一緒にオリジナル商品作りに奔走していましたが、その結果リリースできたのが『air rug』です。おかげさまで『air rug』は今では大人気定番アイテムとなりました。『air rug』を始めとするオリジナル商品に数多く携わってきて、今では自分の中に「型」ができてきたように感じています。最初は何もわからなくて、右往左往していましたが、「型」ができてきたので気持ち的に安定してきました。


——誰もやったことのないことをみんなやってたし、町さんも誰にも聞くことができずにひたすらに学習していかなくちゃいけなかったですよね。でもヒット商品も生み出したし、「型」もできてきたということなのでよかったです。じゃあ今も基本的にはオリジナル商品企画がメイン業務なのかな?

そうですね。メインはオリジナル商品で、その他に韓国ブランドのセレクトや周年イベントのオーナーなどもこの1年で担当してきました。先日のポップアップ(「枯れない花屋 by Little Rooms」)では、メンバーに向けて販売や接客のマニュアルを作ったりもしましたね。天気が悪くて心配してたんですが、特に二日目はたくさんの方々がいらっしゃって、商品も完売しました。


——大盛況な様子をSNSで見てて、僕も行きたかったんだけど、別件があって...。それにしても、2年前も気合い入ってて優秀な人だなーって思ってたけど、経験を積んでさらに進化してますね!

仕事はたくさんあるので、経験はたくさん積むことができました。その結果「型」もできてきて、仕事を効率的に進める術のようなものも身についてきました。あと単純に大人になりましたね。笑

オリジナル商品の担当になった頃は「渉外」ができなかったんです。気配りも。なかなか上手くいかない日々が続いたんですが、メーカーさんに向き合って、どういうコミュニケーションを取れば上手くいくのかを考えていくうちに、徐々に「渉外」ができるようになってきました。その結果、社内に対してのコミュニケーションも上手くできるようになりました。ホスピタリティが上がった気がしています。

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「考える」のではなく「考え抜く」ことが重要

——商品の企画がメインのお仕事だと思うのだけど、商品とか企画ってどうやって選んでいるの?

ただ感覚で選んでるわけではなくて、ロジックを設けて、細かい項目に分けて点数をつけています。「なんか良い感じ」では絶対に選びません。「なぜ選んだのか」の根拠が明確に無いとダメです。さらにその商品が「お客さんが本当に喜んでくれるものか?」「お客さんの想像を超えたものか」を考え抜いて、その基準を超えたものだけを選択するようにしています。「考える」ではなく「考え抜く」のが大事。考え抜かないと本当に良い商品を選べないと思っています。そんな工程で商品を選んでいます。


——なるほど。考えるだけじゃダメなんですね。でもわかる気がします。

もともと自分は大雑把な人間なんです。だから詰めが甘かった。でも最近は商品、企画一つ一つにプライドを持っています。だから今は最後まで徹底して考え抜いています。まだ考え抜けてなかったなと感じることはありますが、昔よりかは良くなってると思います。


——「考え抜く」ってのは最後まで気を抜かずにやりきるってこととも言い替えられると思うんですよ。僕は昔Webデザイナーだったんだけど、最後の1pxのこだわりが薄かった。やっぱりそこをこだわれるかが大きな差を生むなって今は思ってるんですよね。

文字揃えとか気になるかどうか重要です。気になって放置するか、こだわるか。時には「まいっか」も必要だとは思うんですが、やっぱり気になったことを放置しちゃいけないと思うんです。それがクリエイティブかなって。


——うん、すごくわかります。

「なぜ選んだのか」を言語化することも大事ですね。


——「センス」のようなものって言語化できないような気がするけど、そうじゃないんだよね。

ブランド全体のディレクターは貴衣さんなので、貴衣さんに「なぜこれを選んだのか」を説明しなければいけない。ちゃんと考え抜いて、言語化も完璧な時は貴衣さんからもすんなりOKがでます。でも言語化しきれてない場合はやっぱり説得できないんです。私もたくさんそういう場面を経験しました。貴衣さんのフィードバックが適確で、その通りすぎて何も言えない。言語化する過程で曖昧な表現になってしまったら、まだ考え抜けてないと言えると思います。昔、納期優先で強引に押し切ったことがあったんですが、やっぱり上手くいかなかったです。


——「考え抜く」「最後まで徹底する」とかandっぽいなって思います。みんなこだわりが強くて、真摯にお客さんに向き合ってますよね。

andの人たちはみんなこだわりを持っていますが、自分のこだわりをただ押し付けるのではなく、そこには「お客さんが喜んでくれるか?」という前提があって、その上でこだわりをお互いぶつけあって商品を選んだり、企画を考えたりしています。こだわりをみんなで持ち寄って昇華させるのがチームだと思います。みんな良い物を作りたいですし、お客さんに喜んでもらいたい。それが前提の上でこだわりをぶつけ合ってます。


——もっとたくさんの人がandに加わって、もっともっとこだわりをぶつけあって、良いサービスにしていきたいですね。いま町さんのチームで募集している職種ってどんなのがあります?

一番は「ブランドアライアンス」担当者です。いわゆる「コラボ商品」を作っていく人です。コラボ相手はブランド、タレント、場所などいろいろ考えられますが、これまでの商品づくりやマーケの型をしっかり生かしながら、新しい風を取り込みインパクトの大きい企画を作っていきたいんです。これがLittle Roomsを次のステップに上げるためのキーになると思っているんです。


——いいですね!

商品づくりやマーケの型は私もだいぶできてきたと感じているので、その型を新しく入ってくる人に伝えながら、一緒にアイデアを出しつつ、社内外を巻き込みながらぐいぐい企画を推進していく。そんな人をいま一番求めてます!


——簡単な仕事ではないけど、やりがいはありそうだし、成長できそうなポジションですね。

コラボ先の選定からアライアンスの交渉、商品発売までのディレクション、マーケやPRの指示出しまで丸っと担当するので、プロジェクトマネジメントの力がかなり身につくと思います。ぜひ私たちと一緒にLittle Roomsを次のステップに引き上げていきましょう!

マーケチームとも密に連携して、自分が企画した商品を「売る」ところまでしっかり関わります


二人が背中を預けてくれるようになった

——いろいろ話を聞いてきて、町さんもすごい変化したなぁと感じるんですが、会社としての変化は何かありますか?

人が増えてきたのは大きな変化だと思っています。


——前にインタビューした時に「人がなかなか定着しなくて寂しい」ってボソっと言ってたのを思い出しました。

人と働くのが好きなんです。もっともっとたくさんの人と働きたいって思ってます。以前と比べてオンボーディングもある程度整ってきました。さっき話したように、私も商品づくりやマーケの型ができたので、それを言語化して伝えられるようになりました。一番大きいのは貴衣さんをはじめとして、全メンバーが組織作りによりいっそう向き合うようになってきたとこのような気がします。以前よりも人を育てるための時間を多くとってる気がします。私も採用や組織づくりに関わるようになりました。


——さっき佐藤さんも同じようなことを言ってました。

真緒さんは今も昔もすごい量のタスクをこなしてるんですけど、一つ一つの精度が昔よりも緻密になった気がします。貴衣さんも真緒さんも相変わらず忙しいんですが、私も成長して業務の一端を任せてもらうようになりました。二人が背中を預けてくれるようになったというか。これからもっと成長して、お互いに背中を預け合うような関係になっていきたいです。


——いやぁ、すごく良いですね!あ、そうだ、最後に町さんにも「自分の機嫌をとる方法」を聞いてみよう。何かありますか?さっき佐藤さんにも聞いたんだけど。

今住んでいる家がとても好きで、その空間にいるだけで小さな幸せを感じます。家に帰って韓国ドラマを見るのが特に幸せで、それだけでご機嫌になります。それと、自分のお金で借りて、自分のお金で家具や雑貨を買い揃えて、その達成感も気持ちを安定させています。家ではナチュラルにSlackの通知もオフにしてて、図々しいんですけど、連絡も返さないで過ごします。そういう状況を作るために業務時間内は集中して仕事してますし、仕事を持ち越さないで終わらせるようにしています。


——仕事を持ち越さないってのは大事ですよね。仕事で辛いなって時やストレス抱えた時はどうしてますか?

辛いなと感じたら、紙に書いて現状を整理します。整理すると意外とたいしたことじゃない場合もあって、辛さは解消することも多いです。それでもダメならば貴衣さんなどにぶち撒けます。笑

話し合って解決策を探っていけば自ずとみつかるものです。それでもダメなら寝ます。私、立ち直り早いんですよね。笑

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