なにをやっているのか
▍心臓弁膜症治療を牽引するパイオニア
米国カリフォルニア州に本社を置くエドワーズライフサイエンスは、主に心臓弁膜症の治療領域において、患者さん中心の医療イノベーションを推進してきました。「患者さんを助けたい」という情熱を原動力に、医療従事者や関係者とのパートナーシップを大切にしながら、患者さんのより健やかな生活の実現に取り組んでいます。
1960年に世界で初めて人工心臓弁の製品化に成功して以来、患者さんの生活の質(QOL)の向上を目指し、技術開発を重ねてきました。近年では、開胸を伴わないカテーテル治療であるTAVI(経カテーテル大動脈弁治療)を実用化し、現在では世界中で多くの患者さんの治療に使用されています。さらに、いまだ満たされていない医療ニーズに応えるため、構造的心疾患や心不全領域における研究開発も進めています。売上高の約20%を継続的に研究開発へ投じ、医療のさらなる進化を切り拓いていくために挑戦を続けています。
▍日本における実績と「臨床教育一体型」の伴走支援
日本においては、エドワーズ製品は60年近く前から使われており、医療の現場で豊富な実績と信頼を築いています。TAVIは2013年に初めて当社が日本に導入し、医療現場との連携のもと、治療を必要とする多くの患者さんのもとに届けられてきました。製品の提供にとどまらず、独自の「臨床教育一体型」のアプローチを展開しています。実技トレーニングや臨床に基づく情報提供、症例に即したディスカッションを通じて、安全で適正な機器使用を支援するとともに、治療の質の向上に貢献しています。患者さん一人ひとりに適した治療が実現される環境づくりを、医療現場とともに支えています。
なぜやるのか
▍創業者の想いから続く、患者さん中心の医療
エドワーズライフサイエンスの原点は、創業者マイルズ・ローウェル・エドワーズの「心臓疾患に苦しむ人を救いたい」という想いにあります。その想いは、単に生命をつなぐだけでなく、患者さんがその後も自分らしく生活を続けられることまで見据えた医療の実現へとつながっています。私たちは、治療技術の革新に加え、必要とする患者さんにイノベーションを届ける仕組みを作ってきました。
▍高齢化が進む日本で、いま求められていること
日本では高齢化の進展に伴い、心臓弁膜症の患者数が増加しています。一方で、息切れや動悸といった症状が加齢による変化と受け止められたり、重症であっても自覚症状に乏しいケースが見られたりするなど、適切な診断や専門医への紹介に至らない患者さんも少なくありません。治療が遅れることで心不全へと進展する可能性もあり、早期の気づきと受診は社会的にも重要な課題です。
こうした背景のもと、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療選択の重要性は今後さらに高まると見込まれています。内科的治療、外科的治療、カテーテル治療(TAVIを含む)など、さまざまな治療法がそれぞれの役割を担う中で、私たちは一人でも多くの患者さんが必要な治療にアクセスし、自分らしい生活を続けられる社会の実現を目指しています。
どうやっているのか
▍患者さんを起点にした意思決定
エドワーズライフサイエンスでは、すべての意思決定の中心に常に患者さんを置き、「それは本当に患者さんのためになっているか」を問い続けるカルチャーが根づいています。治療を受けた患者さんのお話を聞く会「ペイシェント・エクスペリエンス」は、その象徴的な取り組みの一つであり、患者さんの経験に直接触れ、社員一人ひとりが自らの仕事の意義を見つめ直す機会となっています。短期的な成果に偏らず、中長期の視点で意思決定を行う姿勢も、こうした価値観に支えられています。
▍グローバルに連携し、価値を高める
日本はアジア最大規模の事業を担い、グローバルの中でも重要な役割を担っています。本社やアジアリージョンとの連携を通じて世界の知見や戦略を取り入れながら、日本の医療現場に即した支援を行っています。加えて、日本で生まれた取り組みや成功事例が海外に展開されるなど、相互に学び合い、高め合う関係が生まれている点も特徴です。
▍挑戦と協働を支える環境
社員の自律的な挑戦を後押しする文化のもと、社内公募制度や育成プログラムを通じてキャリアの可能性を広げることができます。また、部門を越えた対話や協働を大切にし、日々のコミュニケーションを通じて、新たな発想や気づきが生まれる環境づくりにも取り組んでいます。2024年に移転した東京本社オフィスにも、社員同士の自発的な対話やコラボレーションを促す設計が取り入れられています。また、患者さんに貢献するイノベーションを生み出すためには、社員一人ひとりの心身の健康も重要な基盤と位置付け、柔軟な働き方や健康支援の制度も整備されています。