AINEXT五節句series　3/3 雛祭り編

本日は、五節句をテーマにしたシリーズの第一弾、雛祭り編をお送りいたします！
AINEXT御用達の華道家さんに活けてもらうお花と共に、五節句に纏わるお話を、季節ごとにご案内してゆきたいと思います。

3月3日は五節句が一、上巳の節句

2月末、AINEXTオフィスの入り口に、煌びやかな桃の花が飾られました。

皆さんは、" 五節句 "をご存知でしょうか。
「言葉はなんとなく聞いたことがあるけれど、意味はよくわからない...」
そんな方が多いのではないでしょうか。

今回は五節句シリーズの第一弾ということで、五節句の意味と由来を調べてみました。

五節句は中国由来、邪気払いの行事だった

そもそも節句とは、1年に5回あるとされる季節の変わり目のことで、奈良時代に中国から日本へ伝わったものと言われています。
中国では「奇数と奇数が重なると縁起が良くない」という考え方があり、その時期に植物の力を借りて、邪気を振り払おうとしたそうです。

以前はもっと多くの節句が存在したそうですが、江戸時代に幕府が公的な祝日とした5つの節句が現代まで残っているようです。

【　五節句　】1月7日 人日（じんじつ）3月3日 上巳（じょうし）5月5日 端午（たんご）7月7日 七夕（しちせき）9月9日 重陽（ちょうよう）

上巳の節句、というと聞き馴染みがありませんが、その別名は " 桃の節句 "。
桃の節句なら、私も聞いたことがある！別名の方が浸透している気がしますね！

以前の記事で紹介した柊鰯や、今回の桃の花はいずれも匂いが強いことから、邪気を払うと信じられてきたようです。百歳（ひゃくさい）を「ももとせ」とも呼ぶことから、長生きを象徴する植物として、桃は古くから親しまれてきたそうです。

桃の花を見ていると、薄いピンクの可憐な花びらが、幼い女の子の笑顔と重なる気がします。だから魔除けだけでなく、女の子の成長を祝う雛祭りの植物なのかも？
昔の日本人は、本当にセンスが良いなぁ、とつくづく感じました！