3年の浪人生活を経てアパレル販売員からキャリアをスタートさせ、人事、エンジニア育成事業と、「人に向き合う仕事」を一貫して歩んできた山浦俊介。一見すると異色の経歴を持つ彼は、現在、採用・人事・組織の停滞を解決するZoth Consulting株式会社にて、採用・組織コンサルティング(ゾスコン)と、若手向けキャリア支援・キャリアコーチング(ゾスキャリ)の最前線に立っています。
キャリア相談から、自己理解の深掘り、選考対策、そして意思決定のサポートに至るまでを一気通貫で支援する彼が向き合うのは、「自分にはスキルがない」「何をしたいのか分からない」と悩む20代半ばの若手たち。
「転職することがすべてじゃない。でも、一歩を踏み出したいと願う人には、どこまでも本気で伴走したい」
そう語る山浦自身、かつては周りの優秀な同世代と自分を比べ、「何者でもない自分」に強い劣等感と焦りを抱えていた一人でした。だからこそ、彼は誰よりも目の前の不安に共感し、1人の対等な人間としてまっすぐに向き合い続けます。今回は、山浦自身の挫折と挑戦の歩み、普段行っているキャリア面談や面接への向き合い方、そしてZothで届けたい「真心」のキャリア支援について話を聞きました。
山浦 俊介
事業責任者、キャリアコンサルタント
通信制高校を卒業後、プロの自転車選手を目指すも怪我で断念し、3年間の浪人生活を経て、2018年12月に大手アパレル企業へ入社し店舗販売員として従事。コロナ禍を機に同世代とのスキルの差に強い焦りを抱き、2021年3月に人材教育会社へ転職。人事・教育・若手育成の基礎を身につける。その後、2025年12月より創業期のZoth Consulting株式会社へ参画。現在は採用・組織コンサルティング(ゾスコン)と、若手向けキャリアコーチング(ゾスキャリ)の両軸で現場の最前線に立っている。
「周りと比べて、何者でもない自分」に焦った過去。アパレルから人材の世界へ飛び込んだ原点
— まずは、山浦さんの生い立ちと、これまでの経歴について教えてください。
山浦:生まれは福岡県の太宰府です。家の前は田んぼ、裏は山という大自然の中で、5人兄弟の三男として育ちました。子どもの頃はとにかく靴を履くのが嫌いで、野山を駆け回っては休み時間にドッジボールばかりしているような野生児でしたね(笑)。
高校は一度中退して通信制高校を卒業しています。当時は本気で自転車ロードレースのプロ選手を目指していたのですが、練習中に腰の骨を折る大怪我をしてしまい、断念せざるを得なくなりました。
これからどうしようと考えた時、実家が医療家系だったこと、また両親からも「大学に行くなら医学部を目指しなさい」と諭されたこともあり、医学部受験に向けて浪人生活をスタートさせました。しかし、敷かれたレールを歩むことになんとなく違和感を覚え、勉強に身が入らず遊び呆けてしまって…。気づけば3年間も浪人。一方、同級生は大学3〜4年生に。費用面でも学力的にもこれ以上の浪人は無理だし、今さら行きたい大学も見つからない。「とにかく早く社会に出て働かなければ」と焦り、スタートしたのがアパレル販売員でした。
アパレル販売員時代の山浦
— アパレル店員から、なぜ未経験の人材業界へ進もうと思ったのでしょうか?
山浦:2018年冬から大手アパレル企業傘下の2つのブランドで店舗販売員をしていました。服が好きでしたし、接客を通じて目の前のお客様に喜んでいただく仕事には大きなやりがいを感じていました。
しかし、決定的な転機となったのが2020年のコロナ禍です。 緊急事態宣言で街から人が消え、メンズフロアで1日に来店されるお客様がたったの2名という日もありました。そんな時、久しぶりに同世代の友人たちと集まる機会があったんです。周りは国立大学などを出て、大手商社やメーカー、ITエンジニアとしてバリバリ働いているのに、それに比べて自分は社会の仕組みも、ビジネスの基礎も、パソコンのスキルすら何一つ持っていない状況。このままでは世の中に消費されて終わってしまうと、強烈な劣等感と将来への不安に襲われました。
「もう一度、ゼロからビジネスの土台を叩き込み直して、人の人生に深く関わる仕事がしたい」。そう決意し、無料相談をきっかけに出会った人材教育会社に入社し、人事や採用、人材教育事業へと足を踏み入れました。
— その後、創業期のZoth Consultingに参画された決め手は何だったのですか?
山浦:代表の井上の存在です。井上さんは私の人生の恩人なんです。
山浦(1番左)、髙橋(左から2番目)、井上(右から2番目)、榎本(1番右)
正直、これまでの人生のらりくらりとうまくやってこれたんです。自分で言うのもなんですが口が立つので、苦難もうまく乗り越えてきましたし……今思うと、ただ誤魔化して生きてきただけなんですよね。でも、そこを井上さんが即座に見抜いたんです。「このままでは本当によくない人生に行くぞ」と、強烈な喝を入れてくれました。
大人になってから、他人から本気で叱咤激励してもらうって滅多にないと思います。ましてや、ただ面接に行って話をしただけの私に対して、これほどまでの熱量で本気で伝えてくれた。その衝撃とありがたさに驚きましたし、そこで初めて「このままじゃいけない」と気づくことができました。人としての礼儀や仕事への姿勢を本気で叩き込んでくれた井上さんがいたからこそ、今の私があります。
ーそこから人材教育会社を辞め、Zoth Consultingに参画するまで少し空白期間がありますね。そこでは何を?
山浦:その後、別の環境で人材紹介業に引き続き携わっていたのですが、思うようにバリューが発揮できず自信を完全に失ってどん底にいた時期がありました。そんな時に井上さんから「オフィスを構えたから、遊びにおいでよ」と声をかけてくれたんです。
そこで今の事業や今後の目標の話を聞いて、彼から「一緒にやらないか」と言われて。この人が新しく勝負に出るなら、自分の人生をもう一度預けて、今度こそ結果で恩返しがしたいと強く思ったのもありますし、井上さんと、取締役の榎本さんへの絶対的な信頼があったからこそ、迷うことなく参画を決めました。
「品定め」は絶対にしない。逃げそうな背中も本気で押し切る、山浦流のキャリア面談
— 若手向けキャリア支援「ゾスキャリ」ではキャリアコンサルタントとしても活躍していますね。普段はどんな方が相談に来られますか?
山浦:相談に来られるのは、20代半ばの方が中心です。「自分には誇れるスキルや実績がない」「やりたいことが見つからない」「将来がなんとなく不安だから、手に職をつけられる仕事がいい」など、様々なモヤモヤを抱えている方が多いですね。
その気持ち、痛いほど分かります。かつての私がまさにそうでしたから。周りと比べて自己肯定感を失い、「自分なんて」と思い込んでしまっているんです。
— ゾスコンでは面接に入ってることもありますね。緊張する方も多いと思いますが、山浦さんはどんな雰囲気を心がけていますか?
山浦:「上から目線の品定め」や威圧感のある面談は絶対にしません。友達とカフェで話しているような、本音をさらけ出せる柔らかい空気作りを何より大切にしています。
面接では、履歴書の職歴をなぞるだけのような表面的な話はせず、「学生時代はどんなことに夢中になっていたか」「今まで一番頑張ったこと、しんどかったことは何か」、さらには休日の過ごし方まで踏み込んで聞いていきます。本人が「こんなの何の強みにもならない」と思い込んでいる過去の経験の中にこそ、その人の本質的な価値観やエネルギーの源泉が眠っているからです。
— 時には、求職者に対して本音でぶつかることもあるとお聞きしました。
山浦:はい。私たちは「形だけの転職を促して件数を稼ごう」といったスタンスは絶対に採りません。それはご本人の人生にとってむしろ悪手だとさえ思っています。今の職場でまだやり切っていないことがあるなら、「今は動くべきじゃない。あと半年、今の会社でこれをやり切ってからもう一度おいで」と引き止めることも日常茶飯事です。
以前、こんなことがありました。自分で「この挑戦をしたい」と選考を受ける決意をしたのに、当日の直前になって「事前準備が足りなくて不安だから、やっぱり辞退したい」と足がすくんでしまった方がいたんです。
すぐに連絡を取り、「不安な気持ちはすごく分かる。でも、自分で挑戦すると決めたことから直前で逃げ出す癖をつけてしまったら、この先どんな選択をしても一生逃げ続ける人生になってしまうよ。結果がどうなるかは関係ない。まずは約束を守って、その場に立ってみよう。行ってみたら印象が180度変わるかもしれないし、もしダメだったとしても俺が次の道まで最後まで面倒を見るから」と本気で伝えました。
結果としてその方は約束通り挑戦へ向かい、終了後に「あの時、山浦さんが背中を押してくれなかったらまた逃げるところでした。逃げずに向き合って本当によかったです」と言ってくれました。耳触りのいい言葉ばかり並べるのではなく、1人の対等な人間として本気で向き合うのが私のスタイルです。
違和感を隠さない誠実さ。Zothで実現したい「真心」のキャリア支援
— Zothの採用支援やキャリア支援が、他社と大きく違う強みは何でしょうか?
山浦:一言で言えば、「違和感を絶対に隠さない、徹底的な透明性」です。
世の中の採用情報には、良いことばかりを並べた、いわゆる「釣り」のような見せ方も少なくありません。でも私たちは、求められる基準や現場の大変な部分、想定される壁といったリアルな懸念点も、対話の中で包み隠さずオープンにします。相談者も受け入れ側の企業も、双方が本質から納得した上で次の一歩を踏み出せるようトコトン時間をかけるため、スタートを切った後のミスマッチやギャップが圧倒的に少ないんです。
表面的なアドバイスで終わらせず、その後の自走や組織での活躍まで見据えてオーダーメイドで深く伴走できる点も、私たちの強みだと自負しています。
— 一緒に働くZothのメンバーや、社内のカルチャーについて教えてください。
山浦:とにかく「人思い」で、熱い人ばかりで、会社の利益よりも「目の前の人にとって何が一番正しい選択か」を全員が真剣に考えています!
仕事の基準は高く妥協しませんが、普段はオフィスでみんなで桃鉄をして息抜きをしたり、「体調大丈夫か?ちゃんと病院行けよ」とお互いを気遣い合える温かさがあります。弊社が掲げる「下心ではなく真心で動く」「自分を誇れる選択をする」という文化が、社内にもクライアントワークにもそのまま根付いています。
— 最後に、キャリアに悩んでいる20代の読者へメッセージをお願いします。
山浦:まずは肩肘を張らずに、気軽に相談しに来てください。
「必ず転職すること」が正解とは限りません。「今の働き方にちょっとモヤモヤしている」「自分に何ができるか分からない」、そんな漠然とした状態でも大丈夫です。人と本音で対話することで、自分でも気づいていなかった強みや進むべき道が見えてくることがたくさんあります。
Zoth Consultingは事業としても急成長していて、頼もしい仲間(ピース)がどんどん集まってきています。もしかしたら、あなたがその最後のピースになるかもしれません。あなたが「自分を誇れる選択」ができるまで、私はどこまでも泥臭く、全力で隣を走り続けます!
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