私たちは、毎週金曜日に
金融ITの現場で感じていることや、考えていることをストーリーとして書いています。
これまでのストーリーでは、
・金融ITの上流工程に行く人は、最初から金融経験があったのか
・実装ができるだけでは足りない理由
・何から学べばいいのか
について書いてきました。
今回はその締めとして、
「実際に現場で何をしているのか」を、できるだけ具体的にお伝えします。
上流工程=“考える仕事”と言われるが
上流工程はよく、
「考える仕事」と言われます。
ただ、それだけだと少し抽象的です。
実際の現場では、
もっと具体的で地道な作業の積み重ねです。
① 業務を理解する
まず最初にやるのは、
システムではなく「業務」を理解することです。
・この処理は何のためにあるのか
・どの部署が使うのか
・どんな流れでデータが動いているのか
金融の現場では、
業務の前提を理解しないと、正しい設計はできません。
② 要件を整理する
次に、関係者から話を聞きながら、
要件を整理していきます。
・やりたいことは何か
・どこまで必要なのか
・優先順位はどうするか
この段階では、
言葉の定義や認識のズレを一つずつ揃えていきます。
③ 設計に落とし込む
整理した内容をもとに、
システムとしてどう実現するかを考えます。
・どこで処理するか
・データはどう持つか
・例外はどう扱うか
ここで重要なのは、
「実装できる形」に落とすことです。
④ 開発チームとすり合わせる
設計した内容を、
開発チームと共有します。
・この仕様で問題ないか
・実装上の懸念はないか
・別のやり方はないか
ここでのやり取りによって、
設計の精度が大きく変わります。
⑤ テスト・運用まで見据える
上流工程の仕事は、
設計して終わりではありません。
・テストでどう確認するか
・運用で困らないか
・将来の変更に耐えられるか
といった視点も含めて、
全体を考えます。
1日の仕事はどう過ぎていくのか
例えばある日の流れは、こんなイメージです。
・午前:ユーザーとの打ち合わせ(要件整理)
・昼前:仕様の整理・ドキュメント作成
・午後:開発チームとのレビュー
・夕方:課題の整理、次の対応方針の検討
ずっと会議だけでも、
ずっと設計だけでもありません。
「考える」「話す」「整理する」を行き来する仕事です。
派手ではないが、価値のある仕事
上流工程は、
派手な仕事ではありません。
ただ、
・プロジェクトの方向を決める
・トラブルを未然に防ぐ
・全体の品質を左右する
といった意味で、
非常に重要な役割を担っています。
まとめ
金融ITの上流工程では、
・業務を理解する
・要件を整理する
・設計に落とし込む
・関係者とすり合わせる
・全体を見て判断する
といった仕事をしています。
それは、単なる作業ではなく、
「考え、判断し、形にする仕事」です。
もし今、
・実装だけでなく、設計や要件定義に関わりたい
・仕事の上流に関わってみたい
・キャリアの幅を広げたい
と感じているのであれば、
こうした仕事に挑戦する価値はあると思います。
私たちは、
金融ITの現場で「考える仕事」に向き合っています。
ここまでのストーリーを読んで、
少しでも興味を持っていただけた方は、
ぜひ一度お話ししませんか。
※興味があれば、音声でも考えを発信しています。
文字とは少し違うニュアンスで話しています。
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