こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。
「現役エンジニア社長シリーズ」第8回です。
会社を経営するようになってから、採用する側としてエンジニアの方とお話しする機会が増えました。
採用面談ですから、もちろんこれまでの経験やスキルは確認します。
どんなシステムに携わってきたのか。
どんな工程を経験してきたのか。
どんな技術を使ってきたのか。
こうしたことは、仕事をお願いするうえで大切な情報です。
ただ、私が面談で見ているのは、それだけではありません。
今回は、採用面談で私がスキル以上に大切にしていることについてお話ししたいと思います。
経歴書だけでは分からないことがあります
採用では、まず職務経歴書を拝見します。
経験年数、担当工程、技術、業務知識。
そこから分かることはたくさんあります。
でも、経歴書だけではなかなか分からないこともあります。
例えば、
「分からないことに直面したとき、この人はどうするのだろう。」
ということです。
すぐに誰かに答えを求めるのか。
自分なりに調べてみるのか。
分からないまま抱え込んでしまうのか。
ある程度調べたうえで、周囲に相談できるのか。
実際の仕事では、経歴書に書かれている知識だけで解決できることばかりではありません。
だから私は、これまで何をやってきたかと同じくらい、分からないことにどう向き合う人なのかを大切にしています。
「何をやったか」だけでなく、「どう考えたか」を聞きたい
面談では、これまで担当した仕事についてお聞きします。
そのとき私が知りたいのは、単に「○○を担当しました」という事実だけではありません。
なぜ、その対応をしたのか。
困ったときに、どうやって解決したのか。
自分なりにどんな工夫をしたのか。
周囲とは、どのように仕事を進めたのか。
そうした話を聞いていると、その人が仕事にどう向き合ってきたのかが少しずつ見えてきます。
すべての質問にきれいに答える必要はありません。
むしろ、自分の経験を自分の言葉で説明してもらえることの方が大切だと思っています。
「分かりません」と言えることも大切です
面談では、知らないことを質問されることもあると思います。
そんなとき、無理に答えを作る必要はありません。
私は、
「それは経験がないので、分かりません。」
と言えることも大切だと考えています。
以前のストーリーでも書きましたが、現場でも「分からない」と言えることは重要です。
分からないこと自体が問題なのではありません。
分からないのに、分かったふりをしてしまう。
その方が、仕事では大きな問題につながることがあります。
面談でも同じです。
知らないことは知らないと伝えたうえで、
「ただ、似た経験としてこういうことはあります。」
「その場合なら、まずこう調べると思います。」
と話せれば、その人がどう考えるのかも分かります。
コミュニケーションは「話が上手いこと」ではありません
もう一つ、私が大切にしているのがコミュニケーションです。
ただし、話が上手い人を採用したいという意味ではありません。
相手の話を聞く。
分からないことを確認する。
自分の考えを伝える。
困ったときには相談する。
必要なことを、必要なタイミングで共有する。
こうした基本的なことを大切にできる人かどうかを見ています。
ITの仕事は、一人だけで完結する仕事ではありません。
特に上流工程になれば、お客様やプロジェクトメンバーなど、多くの人と認識を合わせながら仕事を進めます。
技術力があっても、一緒に仕事をする人との認識がずれてしまえば、良いシステムを作ることはできません。
だから私は、技術力と同じくらい「一緒に仕事を進められるか」ということを大切にしています。
「これから何をしたいのか」も聞かせてほしい
これまでの経験だけではなく、これからについても聞きたいと思っています。
今後、どんなエンジニアになりたいのか。
どんな仕事に挑戦してみたいのか。
今までの経験をどう活かしていきたいのか。
まだ明確に決まっていなくても構いません。
大切なのは、自分のキャリアについて自分なりに考えていることだと思っています。
会社としても、その人が目指している方向が分からなければ、どんな仕事や経験を提供すればいいのかを一緒に考えることができません。
採用面談は、会社が応募者を一方的に評価する場所ではないと思っています。
応募する方にも、
「この会社で、自分がやりたいことに近づけるだろうか。」
という視点で、私たちのことを見てもらいたいと思っています。
最初から完璧な人を探しているわけではありません
私たちは、すべてのスキルを持った「完成されたエンジニア」だけを探しているわけではありません。
もちろん、案件によって必要な経験やスキルはあります。
でも、今持っているスキルだけで、その人のこれからまで決まるとは考えていません。
分からないことを調べられる。
分からなければ相談できる。
自分の考えを相手に伝えようとする。
新しいことを吸収しようとする。
そして、これから成長していきたいという気持ちがある。
私は、そうした部分も含めて、その人を見たいと思っています。
最後に
採用面談というと、
「自分のスキルを評価される場所」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、スキルや経験は大切です。
でも、私が知りたいのはそれだけではありません。
どんなことを考えながら仕事をしてきたのか。
分からないことに、どう向き合ってきたのか。
これから、どんなエンジニアになりたいのか。
そんな話を聞かせてもらいたいと思っています。
そして私自身も、会社の良いところだけではなく、今の会社の状況や、これから目指していることをできるだけ率直にお話ししたいと思っています。
採用面談は、会社が人を選ぶだけの場所ではなく、お互いを知るための時間だからです。
クラウン情報テクノロジーに少しでも興味を持っていただけたら、「まだ自分には足りないかもしれない」と考えすぎず、ぜひ一度お話ししましょう。
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