「科学機器業界」と聞いて、どんなイメージを抱くでしょうか?専門的で難しそう、理系出身じゃないと無理そう…そんな風に思う人も少なくないかもしれません。
今回お話を伺ったのは、株式会社ジコウで科学機器業界の人材紹介で、企業担当として働く久芳さん。文系出身でありながら、この業界の最前線で企業と求職者をつなぐ久芳さんは、この仕事の面白さとやりがいをどう感じているのでしょうか。
▼プロフィール
九州大学共創学部にて教育社会学・地域創生を学びながら、学生団体の立ち上げや研究活動に従事。休学期間中は福岡県糸島市の一般財団法人雲孫財団にてインターンとして勤務し、教育支援・地域連携に携わる。その後、財団代表理事でもある諸藤周平氏が代表を務める株式会社リープラジャパンに参画し、社長・役員秘書を担当。経営層の意思決定サポートや事業推進を経験する。現在は、「生きがいのある働き方・学び方を広げること」をテーマに活動しながら、科学機器業界に特化した人材紹介事業に従事している。
自己紹介:科学機器業界の「未知」に飛び込んだ文系RA
採用担当: 久芳さん、今日はよろしくお願いします!まず、ジコウではどんなお仕事をされているか教えていただけますか?
久芳さん: はい、久芳海人と申します。新規で人材紹介をさせていただける会社を開拓したり、既にお付き合いのある会社と、求人や求職者情報を共有したり、採用のお悩みを伺ったりする、リクルーティングアドバイザーとして働いています。
採用担当: 久芳さんは完全に文系出身と伺っていますが、科学機器業界という専門的な分野に飛び込むことに不安はありませんでしたか?
久芳さん: 不安はありましたね。正直にお話しすると、この仕事を始める前は、科学機器業界について何も知らなかったですし、企業名もほとんど知らなかったんです。でも、だからこそ、知らないことを知るという知的探究心がすごく満たされるんです。話せば話すほど新しい知識が入ってきて、新しい国にやってきたみたいでワクワクします。
一日の中で感じる「業界の熱量」
採用担当: ありがとうございます。久芳さんの1日のスケジュールはどんな感じですか?具体的にどんな業務をされているのか、より詳しく聞きたいです。
久芳さん: そうですね、午前中は企業様からのメール返信や、選考が進んでいる会社の状況確認の電話をすることが多いです。午後は新規開拓を行うことが多いです。テレマーケティングをインターン生と一緒にやったり、最近はLinkedInやメールフォームを使った営業も始めました。夕方にはメンバーとミーティングをして、1日の業務を終える、というのが大きな流れです。
採用担当:そんな日々の中で、この仕事の面白さを感じるのはどんな瞬間ですか?
久芳さん: この業界、すごく横のつながりが強いんです。一つの会社さんとお話しすると、「あ、この会社さんも知ってる」という風に、どんどんつながりが見えてくる。みんなで業界全体を盛り上げようという熱意を感じるのが面白いです。あとは、働く方々の熱量ですね。日本の基幹産業を支える専門性の高い製品を扱っているので、本当に自分の仕事に誇りやプライドを持って取り組んでいらっしゃるんです。お話するだけで、自分も「頑張ろう!」って元気をもらえます。
「感謝される」仕事なのがやっぱりやりがいにつながる
採用担当: そんな熱意に触れる仕事の中で、特に印象的なエピソードはありますか?
久芳さん: 一番は、すごく感謝されることです。私たちのように科学機器業界に特化した人材エージェントはほとんどいないので、こちらからアプローチしているのに感謝していただけることが多いんです。紹介がすぐにできなくても、「一緒に業界を盛り上げていきましょう」と、同じ目線で話せるのもすごく嬉しいですね。まだまだ未熟な自分でも、この業界の重要な部分を担っているんだな、と感じられる瞬間です。
ジコウの描く未来:業界の「人事部」を目指して
採用担当: 専門性が高いがゆえに、人材不足が課題になっていると聞きます。久芳さんはその原因をどう捉えていますか?
久芳さん: そうですね。人材不足はどの業界でも課題だと思いますが、科学機器業界には特に2つの構造的な難しさがあると感じています。
1つは、扱っているものが非常に専門的で、特殊な経験やスキルが求められるため、そもそも業界にマッチする人材プールが少ないこと。
2つ目は、業界そのものの認知度の低さです。取引先が大学や公的機関、大企業に集中しているため、一般の求職者が普段の生活で接する機会がほとんどないことです。
そのため、どれほど重要な役割を担っている魅力的な業界であっても、その存在すら知らないという状況が、人材確保をより難しくしているのだと思います。
採用担当: なるほど。だからこそ、久芳さんのような、この業界の魅力を広める存在が必要なんですね。今後、ジコウとして、業界に対してどんなことをしていきたいですか?
久芳さん: 今は人材紹介がメインですが、将来的には「業界の人事部」のような存在になりたいと思っています。採用だけでなく、人事制度の策定や新卒採用の支援など、できることはたくさんあると感じています。私たちがこの業界を活性化させることで、日本だけでなく海外市場も牽引していくポテンシャルがあると思っています。
久芳さんからのメッセージ:「モヤモヤ」しているあなたへ
採用担当: 最後に、この仕事に興味があるけれど、理系ではないし、専門知識もない…と迷っている方にメッセージをお願いします。
久芳さん: 私も完全に文系スタートで、何もわからない状態から始めました。しかし、「世の中の仕組みを深く知りたい」という知的好奇心があれば、どんどん学んで成長していくことが出来ると思います。
もちろん、専門用語の壁にぶつかることもありますが、みんな知識をインプットできる環境がジコウにはあるので心配いりません。
この仕事は、自分の仕事が業界の未来を支えていると実感できる、大きなやりがいのある仕事だと思います。もし今、「何のために働いているんだろう…」と少しモヤモヤしている方がいたら、一緒に働いて、ここでその答えを探しませんか。
採用担当: 久芳さん、今日は本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします!