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創業の想い#3 ”未来を共に考え共有する”

連続3回の代表者インタビューも最終回!前2回は下記URLからご覧いただけます。

創業の想い#1 未来に"挑む"

創業の想い#2 "地方"ならではの強みを活かす

最終回はフューチャー.ラボ代表の西澤に、様々な経験に基づくリーダー論をインタビューします。

🎤前回インタビューの最後に外資系企業でのマネージャー経験に触れました。そうした経験や起業を通して実感している、リーダーとして大切なものは何だと思いますか?

組織が成果を出すために最も重要なのは、やはり”選択と集中”に限ります。
リーダーの役割はいかにチーム全体の選択と集中の音頭を取るかにあります。
プレイヤーをタスクへ”集中”させられるリーダーは多くいます。例えば「とにかくこれをやろうぜ!」と言えば物事を進めることはできます。
しかしその方向性が間違っていたら、いくら集中させても成果には繋がりません。
そもそもの”選択”という概念が抜けてしまえば意味がないのです。
成果へ繋がる正しい方向性を選択し、チームの意識を集中させる。
それがリーダーの役割だと常に意識しています。
もし一つ付け加えるとすれば”選択と集中”をした上で、現在進んでいるベクトルの効果検証をしていく”聡明さ”も必要です。

🎤正しいゴールを設定し、そこへチームで一丸となって向かうことが成果に繋がるのですね。ここでそもそもの話を伺いますが、なぜリーダーという役割を志したのですか?

リーダーを志したのは「多くの人と一緒に理想を実現したい」という想いがあったからです。
実は若い時から、将来は社長になりたいと考えていました。
学生の時は生徒会長を務めましたし、リーダーというポジションが好きだったのかもしれません。
とはいえ、ただ人の上に立って指示を出したいわけではありません。
役職や権力を笠に着て無理やりリーダーシップを取るのではなく、個々人の熱量を引き出しながら同じ船に乗り、ポテンシャルを最大限に発揮してもらえるリーダーシップを心掛けています。

🎤社会人になる前からリーダーシップを意識していたのですね。これまでリーダーシップを発揮してきた中で感じることはありますか?

チーム全体を眺めた時に“勿体無い!”と思うケースが多々あります。
多くの人は優れたスキルがあっても実力の70~80%で自らリミッターをかけてしまいます。
なぜなら人は成長の過程で「ダメ」という否定的な考え方を最初に習うからです。
人生で最初の教師は親ですが、子を想うばかりに危ないからあれはダメ、これもダメと規制することばかり教えてしまいます。
その結果、何事にも無意識にリミッターをかけてしまうクセがついているのです。

しかしビジネスにおいては様々な取り組みに挑戦することが必要です。
挑戦の結果として失敗するのは決してマイナスではありません。
99の失敗がなければ1の成功は生まれません。
ですからリーダーとしてはプレイヤーの前向きな失敗を許容し、成功に向かって挑戦できる文化を根付かせたいと考えています。

🎤失敗することを恐れずに挑戦する姿勢が大事だということですね。ちなみに、リーダーとして活動する中でも失敗はありましたか?

もちろん私自身もたくさん失敗しました。
一番の失敗は私が当時在籍していた外資系金融機関で、支社内最年少の支店長になった時のことです。
異例の大抜擢でした。
最年少ですから部下には自分よりキャリアの長い先輩方も多くいらっしゃり、やり辛さもありました。
しかし自分のやり方には自信があったので、地方の支店ながらここを"日本一"にしようと奮闘しました。
その結果、自分のやり方や考え方を押し付けすぎたために、当初60名ほどいたスタッフがあっという間に半分になってしまいました。

当時は自分を棚に上げて「離れていったスタッフ達の努力が足りなかったのだ」と考えていました。
結局、本当の意味で素直に失敗を認めるのに5年かかりました。
その後は営業に戻りました。
完全に歩合の世界ということもあり数千万円というフィーを貰ってはいましたが、
一方で「営業として1番が取れてもやはりつまらないな」とも感じていました。
「人の心を掴み、チームとして、リーダーとして成果を出さなければダメだ」と、
心のピースが足りない感覚がずっとありました。

🎤営業というプレイヤーとして成功しても満たされないものがあるとのことですが、その想いを踏まえてどんな挑戦をしたのですか?

その会社での最後の挑戦として「新卒を率いて国内に1万人いるグループ企業の頂点に立とう」と、40歳の時に再チャレンジをしました。
従来は業界の特性上、営業職は全員がヘッドハンティング、つまり中途採用しかやっていませんでした。
ですがあえて新卒のみでチームを組織し、0から教育してメソッドを身につけてもらいました。
そのチームで、一般的な目標達成率ではなく、数字の絶対値で首都圏に勝つ決意をしました。
長野という地方で大阪、名古屋、そして東京を抑えて1位を取るのは決して尋常ではない挑戦でした。
しかしスタートから3年後には首都圏を抑え、上半期下半期ともに全国1位の年間日本一を達成しました。
その時に改めて確信しました。
「正しい“戦略”に基づいた”野心”と”情熱”の掛け算で夢は叶えられる」と。
そして、この中のどれかが欠けてもダメだなと。

この経験がなければ、今の自分はありませんでした。

私は、コンサルの責務のひとつは「企業に熱量を伝えていくこと」だと思っています。
多くの人はエキサイトな体験をしたいと思った時、例えば、遊園地へ行きお金を払ってジェットコースターに乗ったりしますよね。
ですがこの仕事はお金を頂きながらスリリングでエキサイトな体験ができる。
そういった魅力がありますし、これらを仲間たちと共有していきたいのです。

🎤地方から首都圏に競り勝つという挑戦の中で、どんな工夫をされましたか?

人口分布が一番大きい三大首都圏に売上の絶対値で勝つにはどうしたらいいのか。
非常に悩みましたが、辿り着いた答えは「正しい戦術と高度な戦略性があればできる」でした。
そのために地域性を徹底的に勉強しました。
限られた予算やノウハウで戦う方法も考え抜きました。
その際には常に”戦術と戦略”を念頭に置いていました。

🎤ここでも選択と集中に基づく戦略が生きてくるのですね。それでは、これまでを踏まえて今「挑戦していること」や「挑戦したいこと」はなんでしょう?

現在はこれまで以上に、マーケティングを始めとする戦略性が非常に問われています。
ただ、日々の業務に追われてしまって考えるのが難しいのも事実です。
しかし創業者の方には会社を作った時の夢を思い出して欲しい。
社長とは本来、社内の誰よりもエネルギッシュなはずなのです。
現状への不平不満を言うのではなく「うちの会社でもやれる」と思ってほしい。
あの頃の熱い気持ちを思い出してほしいのです。

その導火線に火を付けるのが我々フューチャー.ラボです。
とはいえ私達のコンサルは上から目線ではなく、共感を大切にしています。
同じ歩調で進み、その上で選択と集中を支えていく。
それが今の私達の挑戦です。

今後挑戦したいことはいろいろありますが、いくつか挙げるとすると……。

まず、これからは今まで以上に様々な形で優秀な人材が都市圏から地方へ流出することが予想されます。
そうした優秀な人材の力を借りて、日本一の組織を作っていきたいです。

次に前述の通り、社長はベクトルを合わせることが重要です。
そのためには「あえて捨てて無駄を削る」。選択とは削ることです。
何を削るかを整理することが、選択に繋がっていきます。

そして最後には日本一の「企業に支持される企業」、言い換えれば「商品価値が高い企業」を作ります。
0から1を、無から有を生むことでみなさんのアイデアを商品化していきたい。
いつの時代も足りないのは実行力です。

挑戦をやめさえしなければ失敗も成功もすべて経験です。
例えるなら、会社を3回潰した人より5回潰した人の方が「挑戦を止めない」という点で可能性を秘めています。
コンサルに最も大切なのは経験値です。
何度でも言いますが、仲間たちには大いに挑戦し、大いに失敗して欲しい。

🎤ありがとうございます。最後に、ここまでお読みいただいた方々へメッセージをお願いします。

対価を得るためだけに働くことは、いずれ苦痛になってしまうと思います。
対価を得るために作業だけをしていく、これではつまらない。
仕事を通して成長し、型通りの働き方だけでは見えない世界を見る。
そして最終的には、創業者がいなくても残るようなビジネスをやっていってほしいですね。

以上で連続3回に渡る代表インタビューを終わります。
フューチャー.ラボでは弊社に興味のある方々のオフィス見学や、
インターン希望の学生を招いてのビジネス体験なども行っています。
弊社の雰囲気を感じてみたい方はお気軽にお声がけください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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