大学3年の秋、彼は第一志望だったコンサル企業から内定を得ていました。
業界としても成長著しく、環境として申し分のない選択肢だったと思います。
それでも彼は、その内定を辞退し、長期インターンとして関わっていた wakaru への入社を選びました。
「今が順調だからこそ、このままでいいのかと考えた」
そう振り返ります。
なぜ、あえてレールを外れる選択をしたのか。
本人の言葉を通して、その思考の背景を紐解いていきます。
順調なはずなのに、不安が消えなかった理由
── 周囲から見たら「順調」だった中で、なぜ不安を感じていたのでしょうか?
自分で言うのも変ですが、昔から勉強もスポーツも大きくつまずくことはなく、その時々で「それなりにできる側」として扱われてきたと思います。
進学も、就活も、周囲から見ればわりとスムーズに進んできた方でした。だからこそ、「今は楽しいし、順調だ」と思えていた一方で、どこかで引っかかる感覚もありました。
なんとなくですが、多くの人にとって「人生で一番楽しかった瞬間」は学生時代だ、という話をよく聞く気がしていて。
もし、今が人生のピークだったらどうなんだろう。
もし、この先は下っていくだけだったら、それって少しつまらなくないか、と思ったんです。
もっと夢中になれる瞬間が、この先にもちゃんとある人生でいたい。
その違和感が、不安の正体だった気がします。
「レールを外れるなら今しかない」と思えた理由
── なぜ「今」だったのでしょうか?
年齢を重ねるほど、リスクを取る判断は現実的に難しくなっていくと感じていました。
将来、家族ができたり、生活を守る責任が増えたり、体力や気力の使い方が変わっていく中で、今と同じ選択肢を同じ温度感で検討できるかと言われると、正直あまり想像がつかなかった。
一方で当時の自分は、失敗しても立て直せる余地があり、選択肢を狭めずにいられる立場でもありました。
そう考えると、「今」を逃すと、この判断自体をしなくなる可能性が高いなと感じたんです。
「楽であること」と「満たされること」は違うと気づいた原体験
── なぜ「どんな環境で働くか」を大事にするようになったのでしょうか?
大学に入ってから、「やりたいことがない」という理由で、気持ちが落ち込んだ時期がありました。
高校まではバスケ中心の生活で、オフはほとんどなく、日常のほとんどが部活で埋まっていました。
それが大学に入った途端、毎日がオフのような感覚になったんです。
最初は、自由に遊べることが純粋に楽しかった。
時間も制限もなくて、やりたいことは何でもできる気がしていました。
ただ、その状態が半年ほど続いた頃、だんだんと満足できなくなってきて、「今、何のために時間を使っているんだろう」 という感覚を覚えるようになりました。
振り返ると、高校時代は決して楽ではなかったし、練習もきつくて、逃げたしたくなるような日も多かった。
それでも、チームで勝つことや試合に出ることを目標に、同じ方向を向いて努力していたあの時間は、今思えば一番充実していたなと感じました。
そこで初めて、「楽であること」と「満たされること」は違う、と実感したという形です。
内定先への満足感と、それでも残った違和感
── 内定先の魅力はどんな点でしたか?
業界の中でもトップクラスの成長率で、一つ上の代で100人、僕の代では150人を採用するほど、組織として大きく拡大しているフェーズでした。
掲げているビジョンも「経営人材を輩出する」という明確なもので、実際に社員の方々も、将来経営層を目指している志の高い人が多かった印象です。
面談や選考を通しても、視座の高さや思考の深さを感じる場面が多く、この環境に身を置けば成長できるだろうなと、素直に思える会社でした。
── それでも違和感はありましたか?
正直ありました。
急拡大しているフェーズだった分、業務はどうしても分業されていて、自分の役割が、組織全体の中の一部として切り出されている感覚がありました。
「この環境でどれくらい視座を上げられるだろうか」
「経営層への一番の近道かと考えると、どうなんだろうか」
そんな問いが、頭の中に残っていました。
大きな不満があるわけではないけれど、判断の軸が「挑戦」ではなく「無難さ」に寄っている気がしていました。
wakaruを選んだ決定打
── wakaruでのインターンで、入社の決め手になったことは?
一番大きかったのは、「働かされている」という感覚がほとんどなかったことです。
もう少し噛み砕くと、感覚としては部活に近かったんだと思います。
人数が多くない分、チーム全体が同じ方向を向いているのが分かる。
自分の成長や成果が、そのまま組織に影響している実感がある。
周りには、同じように成果に向き合っているメンバーがいて、良い意味で競争意識を持ちながら、切磋琢磨できる環境でした。
もちろん、業務自体も楽なわけではありません。考える量も多いし、求められるレベルも高い。
ただ、誰かの指示をこなしているというより、自分で考え、自分で決めて、前に進んでいる感覚がありました。
wakaruでは、「ここまでやればOK」「あとは誰かが判断する」という線があまり引かれていません。
その分、裁量と責任が分断されておらず、判断の結果が、良くも悪くも自分に返ってきます。
正直きつい部分もありますが、同時に、「自分がこの仕事を動かしている」という当事者感がありました。
もう一つ大きかったのが、代表・谷を含めたメンバー全体のスタンスでした。
率直なフィードバックや意見が対照的になることもありますが、それをネガティブなものとして避けるのではなく、成果に向かうために向き合うべきものとして扱う文化があります。
立場に関係なく、筋が通っていれば意見はきちんと聞いてもらえるし、実際に意思決定にも反映される。
この前提があるからこそ、裁量を持って仕事に向き合えるんだと思います。
谷のフィードバックも決して甘くはありませんが、成果だけでなく「この子を成長させたい」という親心的な部分を感じる場面が何度もありました。(根本「人」が好きなんだと思います笑)
だからこそ、この人たちとなら、結果がどうであれ「自分の選択」として後悔せずに仕事に向き合えると思えました。
── その環境が、自分の性格に合っていると感じる理由はなんだと思いますか?
一言で言うと、自分が思っていた以上に負けず嫌いだった、ということです。
率直なフィードバックをもらって、悔しいと感じることは正直多かった。
ただその悔しさは、「やらされているからしんどい」というものではなく、自分で選んだ判断がうまくいかなかった悔しさでした。
裁量がある分、結果を他人や環境のせいにできない。
だから自然と、「じゃあ次はどうするか」を考えるようになっていました。
この環境でその感情が前向きに働いているなら、少なくとも今の自分には、この場所が合っているのではと感じていました。
wakaruに向いている人・向いていない人
── どんな人が向いていると思いますか?
まず前提として、「優秀かどうか」よりも、どうありたいかを考えているかが大事だと思っています。
たとえば、将来こうなりたいという「自分の像」がある人。
今の環境が順調で恵まれていると分かっているからこそ、どこかで物足りなさを感じている人。
そういう人は、wakaruの環境と相性がいいと思います。
正解が用意されているわけではない分、自分で考え、自分で選び続ける必要があります。
そのプロセス自体を前向きに楽しめる人には、刺激の多い環境だと思います。
あとは負けず嫌いな人ですかね笑(ヒリヒリと切磋琢磨していきたいです...!)
── 逆に、合わない人は?
正直に言うと、
「今の仕事がつまらない」
「もっと裁量が欲しい」
という理由のような環境ありきで考える人だと、途中でしんどくなる可能性は高いと思います。
裁量がある分、うまくいかない時の責任も自分に返ってくるし、環境に期待しすぎると、「思っていたのと違う」と感じてしまうこともあると思いますし。
最後に
意思決定において、短期的な正解よりも、長い目で見て、どの選択が一番後悔しないかを軸に考えることが大切だと思っています。
どの道を選んでも、楽なことばかりではないし、迷う瞬間は必ずあります。
それでも、迷ったときに選んだ理由を、自分の中でちゃんと説明できる方がいい。
ここまで読んで、少しでも引っかかるものがあったなら、ぜひ一度、カジュアルに話しましょう。
同じような違和感を抱えている人と、お話しできたら嬉しいです!