komhamとSIIX、東京都「グローバルサウスGX補助金」に採択
株式会社komhamのプレスリリース(2025年12月9日 13時00分)komhamとSIIX、東京都「グローバルサウスGX補助金」に採択
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000069421.html
※ 公式noteからの転載です※
こんにちは。komhamの西山です。
もう一年が終わりますね。
さきほど、今年最後の出張が終わりました。
毎年80本前後の移動が定石になり、そんな生活にも慣れてきたのかkomham創業してから最も精神的に元気な年末を過ごしています。(身体は例年通り12月はボロボロ🫶🏻)
先日、東京都の「グローバルサウスGX補助金」へ採択について年内最後のプレスリリースを配信しました。
3年間で最大3億円補助いただけるだけでなく、先日小池都知事が中東出張されるタイミングに合わせてトップセールスいただけることになり、サウジアラビアでピッチや商談の機会を作っていただけたりと、いたれり尽せりな補助金です。
追加募集もあるので、GX文脈に載せられる事業をお持ちのスタートアップのみなさまぜひエントリーしてみてください…!
本補助金とは関係なく、共同採択されたSIIXさんと、彼らの商流を使わせていただき海外でコムハムを売れないか話を進めているところでした。
ただ、もう少し日本国内で型を固めてから海外は攻める予定で議論している中、本補助金へエントリーしないかと事務局よりご連絡いただき、あれよあれよと採択いただける流れとなりました。
今回も特にわたしは何もしておらず、メンバーへ「いいじゃん。すごーい。てんさーい。ありがとー」と言ってたら採択され、サウジに行くことになり、やむなく禁酒を1週間(飲んだら捕まる。Speakeasyすらなかった)、忘れかけていた英語を話し、ピッチをし、サウジのでかすぎる目標と、だれが何をやるかは決まっていないポテンシャルの大きさ(適当さ)を存分に浴びてきました。
社内へのサウジ視察の共有がまだだったので、noteに書いてそのまま展開しようと思います。補助金で何するかはまた書きますが、日程まで確定している出張予定は1/25-1/26: シンガポール→1/27-1/30: バンコクです。
国または自治体の廃棄物処理インフラ周りへ投資している方とお繋がりにおりましたら、ぜひ前のめりにご紹介いただけるとありがたいです🙏🙇♀️
「納税は国民の義務」。収益や給与を得れば税金を払い、国や自治体はその財源をもとに国や街を動かす。日本で生まれ育った身としてそれは当たり前だが、石油が沸くサウジは違う。
税金を払わなくともインフラは維持され、働かなくとも生きる手段が今まではあった。もちろんそんなこと元々知っていたが、この国で廃棄物処理にかかる事業をやろうと思った時、インフラの維持に対してお金を支払う前提が薄い人々が生きている環境で、ゴミ処理にお金がかかること、そこにさらに環境配慮した技術を使いましょうという二重ハードルを果たして超えられるのか、石油の枯渇に対する危機感を持っている人がどれだけサウジにいるのか。
成熟させるまで時間に限りがあるスタートアップが攻める国としては非常にギャンブル性が高い国だな、が総じての所感。
ゴミの分別文化はもちろんない
投資省の廃棄物インフラをリードされている方とも直接お話しできましたが、めちゃくちゃ描いている絵のスケールが大きいが、だれが何をいつまでどうする予定で進めているか、今のゴミ処理の費用はどこからどのように捻出しているのか、実際にかかっている処理単価など、少しでも踏み込んで質問すると、「間違ってるかもしれないけど・・・」の前置きが常にあるふわっとした回答が続いた印象。
自信満々な言い振りと知らないことを悪びれるそぶりもないスタンスを見ると、実現可能性以前に壮大な絵を描くことがサウジアラビア人は得意で、おそらく手を動かし汗をかくことは他人種へアウトソーシングする文化が強い。
対等な関係を維持しながら、彼らが丸投げしたい部分を実行する部隊として組めたら間違いなく刺さる市場があるのは確実。一点突破でベットするにはリスクは高い。
サウジ滞在中、半日自由時間があった。本補助金事務局であるデロイト社リヤド支店の受付のお姉さんに「一番リヤドでイケてるところ教えて」と尋ねて行ったところがBoulevard World بوليفاردوورلد
強い信仰心がゆえなのかビジネス環境で女性に会う確率は低く、若いサウジ女性が日常で何を楽しんでいるのか単純に興味がわいたので行ってみることにした。
Boulevard World بوليفارد وورلد
結論、いろんな国の都市を模した手作り感あるハウステンボスのような感じで、ただ、ハードだけが並ぶだけでコンテンツがない。正直、都内の外コン受付で働く女性が「一番イケてる場所」として選ばないだろう不思議な空間だった。
このテーマパーク?に行く前に投資省と話していたので、その時のガワは立派で、中身が弱いのかな?の仮説を目の前で「正解です!」と可視化された気分だった。
一方、少し羨ましくもあった。情報、コンテンツに溢れかえっている環境に身を置いている者として、この国でソフト(コンテンツ)の許容範囲の広さを感じたからだ。
宗教が理由で閲覧できるコンテンツの制限があり、男性が自分のパートナーを男友達に見せることさえ許されない環境、きっとわれわれが友人間でしているような恋愛話や夫婦間での珍事、最近見ているネトフリの話を話す時間もないのだろう。
ただお金はあるので、まずハードを作って自分たちのペースでソフトを構築する。時間とお金の余白が非常に羨ましい。
とても不思議だったのが、夜男性グループがたくさん公園でピクニックをしていること。週末の代々木公園並みにたくさんいる。
21:07の公園
一体彼らはなぜ夜にわざわざ集まり、そしてお酒も飲めない、恋愛話もない、コンテンツも少ない環境で何の話をしているのだろうか。
宗教観や哲学について話しているのか、その割には牧歌的な空気が流れていた。次行く時には、何を話してるのか教えてもらえる関係値を作ることを目標にしている。
このサウジ出張がkomhamの仕事で行く初海外だった。幼い頃から海外へはなぜか興味があり(怖いもの見たさの好奇心?)留学にも行かせてもらい、その後、会社員時代も海外と接点を持つことはあった。
ただ、正直「海外だから」という理由でドーパミン爆発を起こす経験は一度もなかった。
今回、東京都、補助金事務局、旅行代理店、他採択企業、各採択企業のパートナー企業などいろんな立場で関わるみなさまとサウジをご一緒させていただけて、「自分の作った事業で海外に来る手触り感がほしかったんだ。他の立場で関わることには何も興味がない」と腹落ちした瞬間が何度かあった。
(そもそも協調性がないので大きな組織では雇用してもらえないんですけどね・・・)
幼い頃からなぜか感じている理由のない興味って根源的な欲求だったんだなと、その流れでいくと、komhamもなぜか感じる使命感だけで進んでいるといっても過言ではないので、おそらく自身の欲求なんだと思います。
まとまりのない終わり方になりましたが、みなさま今年も大変お世話になりました。来年もkomhamをどうぞよろしくお願いします!良いお年をお迎えください。
相変わらず積極採用中です!年末年始、次のキャリアのことを考え始めた方、ぜひエントリーお願いします。