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翼を広げよう~Vol.5 スタッフインタビュー  世界のニュースをいち早く届ける

「翼を広げよう~スタッフインタビュー (国際ニュース | ディレクター)」Vol.5 は、NHK朝の国際ニュースで活躍している 相田 佳名子さんです。

―――Q: 相田さんは、ウイングでもう8年余り。国際ニュースの特集を担当して毎日お忙しそうですね。

はい。今朝も放送終了後に、次の特集の打ち合わせをしました。企画がひとつ終われば、またすぐに次の企画、という毎日ですね。

ーーーQ: 仕事の内容を詳しく教えて下さい。

私の仕事は、NHK総合「キャッチ!世界のトップニュース」という国際ニュースのディレクター業務です。海外の放送局が伝えたニュースを、いち早く国内に伝えています。この番組は、NHKで長く続いている番組で、今年度からは、放送チャンネルがBSから地上波へと移りました。これまでと違う視聴者に見てもらえるようになったと感じています。

私たちディレクターの仕事は、それぞれ分業になっていて、業務は多岐にわたります。海外でのニュース放送時間のピークは、時差の影響で日本の夜中にあたります。深夜に入ってくるたくさんのニュースの中から、ニュース項目を決める業務や、1時間弱の放送時間の枠内におさまるよう、秒単位でニュースの長さを調整する業務、そして通訳さんと共に現地の言語を日本語にする業務もあります。また、キャスターの解説コーナーで使用する画を準備したり、わかりやすく文字情報を加えるためのテロップの作成業務もあります。スタジオ内で進行を補佐するフロアディレクターや、スタジオ横の副調整室で画面の切替を行う送出業務も担当します。

そんな中でも最近私が担当することが増えたのが、特集企画です。自分が興味をもったニュースの深堀りをしたり、これってどういうことだろうと自身が疑問を持った出来事を追跡して取材し特集企画として放送する仕事です。

ーーーQ: 留学の経験があるそうですが、きっかけは何だったのですか?

私は新卒採用で一度、民放テレビ局のADを経験しています。1年程で退職し、その後1年半イギリスに留学しました。語学やメディアの勉強をしようと一念発起するきっかけとなったのは、東日本大震災があったことです。私は震災当時ADとして勤務していましたが、震災のニュースが流れ続ける中で、今自分がいるメディアの役割とはなんだろうと、深く考えさせられました。同時に、自分自身の仕事への向き合い方にも問いかけが増えていた時期でもありました。震災の情報源として、自分自身がNHKを選んでいることに気づきました。公共性、公平性ということはとても大切であり、メディアの役割は、一面的な情報だけでなく、多角的な目線で見られることも大切なんだと強く感じた出来事でした。

そんな中で、一からメディアを学びたいと感じて猛勉強し、イギリスの大学院へ留学することができました。留学後も絶対テレビの世界に戻ってくるんだと強い思いをもっていました。その通りメディア学専攻で学んだことを活かして再び放送の現場で働きたいという思いを実現し、今に至ります。また、留学後にさらに具体的な希望として形作られてきたのが、公共放送NHKで国際ニュースを扱う仕事をしたいということでした。この2つのキーワードを検索して、ウイングのHPへ辿り着き、応募したのがウイングへの最初の入り口でした。そして、私が求めていたのが、まさにこの仕事でした。

―――自身の努力でつかんだ仕事ですね。

                            (イギリス留学中の相田さん 写真左)

ーーーQ: 仕事をしていて感じることは何ですか?

海外のニュースを見ていると、こんなにも重要なニュースなのに日本ではまだあまり知られていないと思うことがよくあります。またニュースは一方向からだけでなく、さまざまな見方ができるということを常に感じています。

私自身がいつも心がけていることですが、新聞や雑誌、SNS、テレビのニュースなど、さまざまなメディアから、情報を入手して、多くの人がそれぞれ自分の考えをもてるようになるのがよいと思っています。一方的にならないこと、偏った見方をしないよう心掛けること、多様性を大切にすること、物事の考え方は様々あることなどを、常に心に留めておくようにしています。これは、私自身が留学を経験し、世界中に友達ができたことで大きな影響を受けたのではないかと感じます。

ーーーQ: 特にやりがいに感じることは何ですか?

「私はこれがやりたい」と強く思っていたNHKの国際ニュースを担当できていることこそが、私のやりがいです。そもそも、私はNHKの国際ニュースの中でも、特集企画を特に希望していたので、今の環境は、自分自身がのぞんでいた職場環境です。だからこそ、忙しい中でも目的をもって進められています。国際ニュースを多角的にとらえることの重要性を伝えたいという思いと並行して、海外の人と日本の人とが、情報を共有しあい、お互い偏見なく仲良くできれば嬉しいという気持ちが私の中に強くあるので、自分の担当番組の放送を通じ、その内容をさまざまな人に知ってもらえているということが、やりがいにつながっています。

メジャーどころの手垢のついた企画ではなく、これから来そうな特集ネタをつかめた時や、狭い限られた範囲での情報公開しかないような企画をうまく進められた時は、喜びもひとしおです。ギリギリの難しいところを攻めることを含め、逃げずに取り組むことが、とても大切なのではと感じています。そのため、もっともっとと自分を追い込んでしまうことも日常茶飯事で、大変なのは否めませんが、体力勝負でなんとかやっています。

ーーーQ: 職場の環境はどうですか?

番組ディレクターのうち、9人がウイング所属です。互いに励ましあったり、相談したり、仲間意識が強くて居心地のよい環境です。仲間内でも、自分のとりあげた特集についての感想を言い合ったり「あのニュースのその後は結局どうなったんだろう」など意見交換したり、切磋琢磨しあいながら乗り切る毎日です。話のしやすい環境と、いつも助けてくれる仲間には感謝しています。

「キャッチ!世界のトップニュース」は、唯一無二で独自性とクオリティがとても高い番組だと感じています。ぜひ、多くの皆さんにみてもらいたいと思っています。

ーーーありがとうございました。

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