AmaductioN CROSS INTERVIEW #2
× 鶴見 至善 TSURUMI ITARU
(クリエイティブディレクター/コピーライター)
▼プロフィール
株式会社AmaductioN 代表取締役 稲留 慶司
1987年生まれ。福岡県立修猷館高等学校を卒業後、単身中国に渡る。2010年上海交通大学卒業。総合広告代理店に入社後、広告プランナーとして従事し、大手カメラメーカーのキャンペーン等の企画を担当。その後、若年層マーケティング企業で新規事業を多数手がける。2016年株式会社AmaductioNを立ち上げ、コンテンツ開発や広告事業、飲食店コンサルティングを展開
株式会社ひろろ 代表取締役 鶴見至善 Creative Director / Copywriter
1982年生まれ。 2007年 早稲田大学大学院商学研究科卒業 商学修士ブランド戦略専攻 在学中 UCLA Anderson School of Management 留学 卒業後は株式会社博報堂に入社。ストラテジスト兼コピーライターとして、事業・経営企画に対する戦略立案から、コミュニケーションデザインまでを一気通貫して行う、プランニングを得意とする。在籍中に株式会社オールブルー設立に参画、海外へ日本のアイドルカルチャーを輸出するメディア Tokyo Girls’ Update を立ち上げる。2018年 独立し、㈱ひろろを設立。主な受賞:TCC新人賞、Asia Spikes、アドフェスト、コードアワードベスト等
前篇「エンタメを軸に展開する唯一無二のビジネスストーリー」はこちら
ビジネスをリンクさせながら成長させる
――稲留さんはビジネスをリンクさせながら成長させられていますが、その着眼点はどこで養われたのでしょうか?
稲留 21歳時、1ヶ月だけお寺にプチ修行した経験は活きているのかなと思いました。高校卒業後に上海の大学に進学しました。卒業後、日本へ帰るか上海に残るか迷っていて、お寺に入り生き方を考えました。その時に住職から「慶司は何がしたいんだ」と言われて、「奇跡を起こしたい」と言ったんです。すると、住職が「奇跡は低確率の掛け算をし続けると起こる」と答えてくれて、価値観が変わりました。迷ったときは「低確率の掛け算」という言葉を思い出して、人がやらない方へ向かおうと決めています。
――鶴見さんは「小規模な事業を複数展開」しているとAmaductioNの事業を評価されていましたが、それはやはり、会社を率いる稲留さんならではの力もあるのでしょうか?
鶴見 そうだと思います。ニッチな市場を見つけるのが、本当に上手ですよね。例えば、「UNIDOL」などのコピーダンスイベントをやろうという発想に、なかなか行き着かない。アイドルではなくアイドルファンの子たちを「育ててどうなる?」と疑問を抱くでしょうし様々なリスクが勝ってしまい、ためらうと思います。ただ、ガールズポップのカルチャーが広がり、「推し活」の市場も成長を遂げているなかで「ステージに憧れるファンの子たちに対して、コピーダンスで彼女たちの推し活をさらに充実させられる」と可能性を見出し、発見したのは大きな成果ですよね。世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」でも「UNIDOL」のステージを展開しています。大学生がメインターゲットのためコミュニティの中での熱狂をビジネスの発展に活かすこともでき、安定した事業を生み出せています。こういった発想も稲留さんならではと思います。
――「すべての事業がリンクしている」中で、イベント事業と飲食事業の展開についてもう少しお伺いさせてください。
鶴見 そうですね。イベントに集まった子たちのなかには、ステージに立ちたい、人前でダンスを披露したい、など自分を表現できる場を探している子も多く、そういう子たちが輝ける場所を自社でつくろうと考えるのが稲留さんです。AmaductioNは、人それぞれの人生、ストーリーを描ける場所をつくっているのだと思います。イベントコンテンツの大会で頑張って涙する子たちもいるし、AmaductioNがプロデュースする店舗で自己実現する子たちもいます。例えば、僕も経営に関わっている沖縄の店舗では、自分の好きなアイドルのメンバーを実際に店舗へ招いたとき、感動のあまり大粒の涙を流したスタッフもいました。稲留さんは前面に出したがらないんですけど、人の成長があり、感情が揺れ動く瞬間が起こる事業を作り続けられるのは素敵だし、だからこそ一緒に事業へ取り組んでいるのもあります。
稲留 鶴見さんが客観的にすべて解説してくださったので、うれしいです。お兄ちゃんのような存在として、信頼していますから(笑)
株式会社ひろろ 代表取締役 鶴見至善
感動が好きな人と「地道な成長」を遂げられるように
――AmaductioNの組織としてのは、どのような特徴がありますか?
稲留 各事業が比較的小規模で社員一人一人が当事者意識を持てるような環境づくりを心がけています。鶴見さんに創っていただいたのですが、会社のステートメントには全員が「漫画の編集者」や「タレントのマネージャー」のように、ビジネスを「コンテンツ」として育ててほしいと思っています。さらにビジネスを通して得られる感情面でのインセンティブと、給与などの報酬面でのインセンティブの両方を大事にしています。感情と報酬の両軸が回らなければ意味がないと思っています。
鶴見 エンタメを手がけることは感情面でのやりがい感じるものの、それだけだとやりがい搾取になりやすい。あるいは収益化できたとしても一過性のビジネスになりがちですが、AmaductioNはエンタメナレッジを活用したプロモーション企画やタレントキャスティング、コンテンツ周辺のリレーションを活用したソリューション提供や人材派遣事業など、独自の収益構造を築くことで「地道な成長」を実現していて、利益が生まれる構造が作れています。先ほど申し上げたとおり、セグメントされたマーケットの中でニッチだけど確実にニーズがあることをビジネスにしていることが背景です。感情と報酬の両輪があって「エンタメが好き」という思いに嘘がないと感じています。
稲留 ロマンとそろばんの両方がないと、意味がないですからね。創業初期に「エンタメでだけで安定的な利益を生むのは難しい」と考えていて、リンクする新規事業をどんどん創っていったことは間違っていなかったと自信を持って言えます。
株式会社AmaductioN 代表取締役 稲留 慶司
――可能性もますます広がる御社で、求めている人材像を教えてください。
稲留 自分で事業に深く携わりたい、新規事業を創ってみたいと思う方で、特にエンタメや人に感動を与えることに興味ある方は当社にマッチしていると思います。人が成長していくことを間近で体感しながらビジネスをプロデュースできることはやりがいになっていると思います。
鶴見 20代中盤〜後半になるとプロジェクトを一通り経験している方も多いかと思います。大きなプロジェクトの中で自分の役割を果たしていくことも一つですが、AmaductioNではセグメントされた規模でのニッチな事業だからこそ、裁量をもって新規事業のプロデュースに携われることができます。
稲留 自分で新規事業をプロデュースすることで、将来的に自分の名刺になるような経験ができたり、周りを巻き込んで事業を成長させていく過程で僕が鶴見さんと出会ったように、人の輪も広がります。当事者としてビジネスを創っていくことでで、一緒に人生というストーリーの解像度を上げていければと思っています。
【一緒に新たなビジネスストーリーを生み出し、育てていけるコアメンバーを募集しています】