お客様に寄り添い、築古ビルを独自の発想で再生させて注目される株式会社ノットコーポレーション。その成長の裏に隠されたストーリーを同社代表である河内道生CEOに語っていただくシリーズ第3弾。
第1章では、ノットコーポレーションの成長のカギと言える河内代表の独自の発想やゼロから切り開いてきた道のりなどを深掘り、第2章では、20歳のときに「25歳で独立する」と宣言し、実際に起業した河内代表のやんちゃな20代の話や起業の理由、ノットコーポレーションが提供する価値などについて深掘りしました。
そして第3章である今回は、ノットコーポレーションで得られる「やりがい」、「じつはノットコーポレーションは○○だった!」と、目からウロコの目指すビジョン、募集しているポジションや求める人物像など、より核心にせまる内容をお届けします。河内代表率いる「すべてのポテンシャルを信じる」会社、ノットコーポレーションの実態をぜひご覧ください。
築古ビルの良さを活かしつつカッコよく蘇らせる。お客様に感動を提供するからこそ得られる「やりがい」が、ノットにはある。
Q)第2章の最後に「ビルの『リノベ』から、まち・都市へと貢献できるエリアを大きくしていきたい」というお話を伺いました。そのような未来を実現していくにあたり、河内代表が現在最も感じている業界の課題や、ノットコーポレーションで解決したいと考えている課題について教えていただけますか。
河内:東京では再開発で新しいビルがどんどん建っています。昭和の頃から相変わらずスクラップアンドビルドが行われているんですよね。
一方で、建築業界は建築資材の高騰や人手不足で建築コストが高くなっていて、中小企業や規模感の小さい企業にとっては、スクラップアンドビルドでゼロから新しいビルを建てることは非常に厳しいのが現状です。中小ビルを建て替えることができず、新しくできたビルに客が流れるという、どうしようもない状況に陥って悩んでいる中小ビルのオーナーさんは結構多いんですね。これが業界の大きな課題であり、僕たちが解決した課題です。
僕自身はスクラップアンドビルドに疑問を持っていて、古いビルには古いなりのカッコよさがあると思っています。僕はニューヨークが好きなのですが、ニューヨークには古くてカッコいいビル、アイデアと技術によって古くてもカッコよく活用できている良い事例がたくさんあります。
日本の中小ビルも耐震補強したり、内装や見た目で改善できることは改善したりして、古いビルの価値を未来に向けて蘇らせる。これが僕たちの仕事であり、ノットコーポレーションでは『リノベ』で中小ビルの課題を解決できていると思っています。
Q)古いビルの価値を蘇らせるというのは、内装をガラッと変えるということでしょうか。
河内:内装も変えますが、外観、外回りの衣装替えも行なっています。
例えば、お父さんを改造するようなテレビ番組がありますよね、髪型やファッションを美容師さんやスタイリストさんといったプロが手を加えてお父さんをカッコよくするみたいな、そういうイメージだと思っていただけるとわかりやすいかもしれませんね。中小ビルの内装も外観も、僕たちが手を加えてカッコよくしています。
Q)現在、会社として力を入れていきたい事業について、建物のリノベーションや内装を行なっている他社と御社の違いを含めて教えていただけますか。
河内:まず、内装事業者は多いですが、弊社のようにビルのリノベーションを行なっている企業は案外少ないと思います。もちろんビルのリノベーションを謳っている会社はありますが、そのような他社と僕たちの根本的な違いは、お客様や建物の未来を見据えて考えていることだと自負しています。
僕たちは『未来をつくるカンパニー』を旗印に、『ノットがかかわることで、未来が変わる』をミッションに掲げています。お客様のビルの課題を解決し、未来を変える、未来をつくるために必要な取り組みを考え、カタチにしていくことを使命としています。
単に建物や内装を綺麗にすれば良いという発想はなく、いかにしてお客様の資産であるビルの価値を今、そして将来に向けて高めていくのかを徹底して考え、カタチにしていくことにこだわっていまして、これが他社とは異なる僕たちの強みです。
これまで以上に力を入れたいと思っているのは、「継続できるビルづくり」です。具体的には、ビルのリノベーションだけでなく、ビルの中に入居しているオフィスの内装工事にも力を入れたいと思っています。オフィスも、ただ内装を整えるのではなく、それぞれのオフィスで働いている方々のエンゲージメントを高め、心地よく、そして長く勤めたいと思っていただけるデザインや仕掛けを取り入れる。オフィスのブランドイメージを高め、リクルーティングにも良い影響を与えるようなオフィスづくりに力を入れたいと考えています。
Q)リノベーション事業のやりがいや苦労についても教えていただけますか。
河内:なによりやりがいを感じるのは、お客様に喜んでいただいたときです。僕たちの仕事は、古いものをきれいにする仕事ですから、それだけでみなさん喜んでくださり、やりがいを感じやすいと思います。
僕たちの場合は、さらに輪をかけて、お客様の想像以上、期待以上のことをカタチにしますので、お客様の喜びが倍になるんですよね。「ありがとう!」と言ってくださる声も大きくなります。その言葉を聞いたときに「やっていてよかったな」と実感します。
そこに至るまでの道のりは、苦労とは思いませんが、お客様からは見えない努力をしていかなければならない、結構大変な部分です。
それでも最後に、想像以上のものにふれたときのお客様の感動した表情を見ると、やっぱりやりがいや手応えを感じ、「もっと頑張らなきゃな」と思いますね。
ビルの『リノベ』はスタートライン。目指すのは、今までにない『建物のブランディングカンパニー』。
Q)5年後、10年後を見据えたとき、ノットコーポレーションをどのような会社にしていきたいのか、会社として目指している姿について伺えますか。また、代表個人として考えていらっしゃる将来構想があれば教えてください。
河内:ノットコーポレーションは建築屋と思われがちなのですがそうではなく、建築や内装のリノベーションという方法でビルや、その会社のブランディングまでも行なっています。
今はまだ外観や内装のリノベーションという主軸のみの展開が多いですが、最終的には、例えば、パンフレットやホームページの制作をはじめ、ビルの集客やオーナーさんの課題解決に必要なすべてを手がけるブランディング会社にしていきたいと思っています。
オフィスに関しても同様に、課題解決をすべて行っていけるようになりたいですね。例えば、その一つとして、弊社でもすでにトライしているのですが、健康経営の側面からもアプローチし、「健康づくりのためのオフィスづくり」もやっていきたいと考えています。
建物についてはもちろん、建物以外の面でも深掘りして、お客様の課題を解決できるブランティング企業にしていきたいというのが中長期的な構想であり、そういう会社になれたらカッコいいと思っています。
Q)代表が「こういう会社にしていきたい」と思う風土やカルチャーについても教えてください。
河内:『新しいことや、新しいことへのチャレンジを大切にするカルチャー』や、風土づくりをしていきたいと考えています。情報の最先端のなかで生き、新しいことに敏感な人が今まで以上に集まってくればいいなと思っています。
Q)会社が成長していくなかで、「これは絶対に変えたくない」というコア、重要な要素はありますか。
河内:まず一番大事にしていることは「お客様のためにやっている」ということであり、「お客様ファースト」で考えることは絶対にブレないチームでありたいと思っています。
常にお客様に寄り添った姿勢は絶対に変えたくない僕たちのコアです。僕たちが新しいことにチャレンジするのもお客様の課題解決のためであり、クライアントファーストが揺るぎない弊社の哲学です。
「チャレンジは、ウェルカム!」どんどん提案し、どんどん挑戦できる。風通しの良いノットコーポレーションで働くとは。
Q)ここからは社内のことについて伺います。メンバーの年齢層や男女比、雰囲気について教えていただけますか。
河内:現在、メンバーは23名、男女比では7:3の割合で女性が多いです。年齢層は平均年齢で言えば36歳くらいですね。
設計や建設に関わる仕事のため、男性スタッフが多いと思われがちですが、弊社の場合は女性が多いのが特徴かもしれません。社内的にはやわらかい雰囲気だと思います。
起業当初は男性ばかりの職場だったのですが、僕のマインドが変化してきたと言いますか、女性も働きやすい職場づくりを意識した結果、自然と女性スタッフが増えてきました。それはありがたいことですが、同時に今は男性が少ないため、男性スタッフを増やしていきたいとも思っています。
Q)女性が働きやすい職場づくりということは、男性はもちろん、女性や子育て世代など、多様な働き方ができる取り組みをされているのでしょうか。
河内:子育てをはじめ、女性が働きやすいことを考えて、時間短縮で働ける制度や育児休暇など、環境づくりは行っています。メンバーには子育て中の女性もいますので、中小企業のなかでは働きやすい環境かもしれませんね。
Q)働く環境として「ここが魅力」と思うノットコーポレーションらしさについても伺えますか。
河内:「チャレンジがウェルカム」なことがノットコーポレーションらしさだと思っています。チャレンジは自身のスキルアップのタイミングだと考えていて、メンバーにはどんどん提案をして、チャレンジしてほしいですね。制度的には資格手当を設けていて、スキルアップのタイミングでメンバー自身で楽しみながら挑戦し、成長していってほしいと願っています。
お客様の課題を解決するための提案はもちろん、「こういう会社にしていきましょう。そのためにこうしましょう」といった、会社の運営に関する提案もウェルカムです。みんなで良い会社に育てていきたいと思っていますので、メンバーにはどんどん提案してほしいですし、提案を受け入れる体制が整っていることがノットコーポレーションらしさだと思っています。
働く環境の魅力と言えるかどうかわかりませんが、僕自身としてはメンバーが意見を言いやすい組織づくりを大切にしています。ありがたいことに社内のメンバーからも「会議以外でも雑談をするタイミングも結構あって、代表との距離感が近い」と言ってもらえているのがうれしいですね。
今もそうですが、これからもメンバーがどんどん意見を言える風通しの良い会社、みんながどんどんチャレンジして、イキイキと楽しく働いている会社にしていきたいです。
Q)会社の規模感、例えば拠点や展開エリアを増やしていくなど、今後、会社をどうしていきたいと考えているのか伺えますか。
河内:18年前に、すでに東京にオフィスを設けていますが、東日本大震災のときに一度閉じ、その後、少数制で再開しました。まずはこの東京オフィスを支社として確立し、東京エリアの収益を高めていきたいと考えています。
あわせて現在着目しているのは『福岡エリア』です。福岡、熊本は不動産事業が活発に動いていると認識しており、九州の拠点として福岡にもオフィスを構え、今後注力していこうと思っています。
大阪を本社として、東京のオフィスを活性化させ、福岡にもオフィスを設けて、東京に10人程度、福岡に2、3人の人員を配置し、3拠点で事業展開していくイメージを持っています。
そして、各拠点でフルリモートで仕事ができるような『今までにない設計会社』のあり方を実現し、業界のなかで先駆けになるような会社にしていきたいですね。
シゴトは楽しく。お客様に寄り添い、前向きに仕事を楽しむ人が活躍できる『ノットで働く中の人』の実態。
Q)中途採用において「こんな人と働きたい」と思う人物像があれば教えてください。
河内:モチベーションが高く、すべてを前向きに捉えて自発的に動く人、楽しい人がいいですね。そのような人柄に加え、お客様に寄り添うマインドがある人と一緒に働きたいと思っています。
Q)現在募集しているポジションや役割についても伺えますか。
河内:現在募集しているのは『プロジェクトプランナー(企画提案営業)』、『空間設計デザイナー』、『施工管理ディレクター』と幅広いポジションで採用を実施しています。
主な役割は、企画営業職の場合、お客様の開拓およびお客様との対話窓口というフロント業務とプロジェクトの全体的な進行や予算の管理です。
空間設計デザイナーは、予算を管理しながら文字通り空間のデザイン、設計、そして現場の進行管理を担います。
施工管理ディレクターは、施工するビルの管理会社との調整や工事に関しての見積もり作成、事業者選定および工程管理などを担当しています。
現在募集しているポジション以外にも、不動産事業部やグラフィックの制作、マーケティング、広報など、いわゆるクリエイティブ職の募集も直近では考えていますね。
不動産事業部については、テナント情報の発信やリーシングなど、今後はビルのオーナーさん向けのサービスも展開したいと思っていまして、そのような役割を担う部署として考えています。
クリエイティブ職については、ビルのブランディングを一気通貫で担える企業になっていきたいという考えがあり、ブランディングに必要なマーケティング、グラフィックデザイン、広報を担っていただける人材を考えているといったイメージです。
Q)ポジションごとに『求めるスキル』はありますか。
河内:中途採用の場合、どうしても即戦力となる方がありがたいですので、空間設計デザイナーや施工管理ディレクター職は、そういった業務の経験者であってほしいですね。
企画営業職については、営業の経験がある方がありがたく、もちろん不動産の知識のある方はなおありがたいですが、それよりも大事なのは、お客様のことを一番に考えること、楽しく伝えることだと考えています。僕たちの提案がお客様にどのようなメリットを生み出すのか、どんな未来をつくっていく提案なのかをお客様に対して楽しく伝えられる人がいいですね。
ざっくりとお伝えすれば、業務は技術分野とビジネス分野があり、技術分野については経験が必要ですが、ビジネス分野は経験よりも、お客様への寄り添いや前向きに仕事に取り組む姿勢とマインドをより重視しています。
Q)現在実際に働いているメンバーはどういう方が多いのでしょうか、共通点があれば教えてください。
河内:全体的に『真面目でコツコツと仕事をしていくタイプ』の人が多い印象です。営業職には元気のある男性もいて、チームワークが良く、みんなで共にプロジェクトを遂行し、事業を成長させていっている会社ですね。
Q)河内代表ご自身は、メンバーのみなさんから「どういう印象」を持たれることが多いかについても教えていただけますか。
河内:それはやっぱりイケメンでしょう……冗談です(笑)。
メンバーからは「話しかけやすい」とは言われますね。僕自身、コミュニケーションが取りやすいことを大切にしていますし、メンバーみんなにそれぞれ満遍なく声かけするよう意識していますので、「話しかけやすい」と言われるのはとっても嬉しいですね。
一方で、起業やその後の事業展開もそうですが、私自身がどんどん企画し、どんどん開拓していく性分なので、発想が突飛とか、ブルドーザーみたいと思われているんじゃないでしょうか(笑)
創業以来、ずっと変わらず、メンバーに対して「楽しく仕事をしていこう!」といつも言っていますので、僕自身が楽しく仕事しているように思われているのかなとも感じています。
伸びしろが大きいビルの『リノベ』を起点に事業の幅を拡げるノットコーポレーション。これから目指すその先にあるものとは。
Q)代表自身、リノベーション業界の今後について、どのように考えていらっしゃいますか。
河内:リノベーションの仕事は、今後もっともっと増えていくと思っています。
特に僕たちが携わっているビルの『リノベ』のマーケットは、今以上に必要にされると考えています。なぜなら、東京の大手資本は別として、ゼロからビルを建てることが厳しい状況が続き、所有しているビルの今後について課題を抱えていたり、どうしたら良いかわからず頭を抱えている中小企業のビルのオーナーさんが増えていると実感しているからです。僕たちが行なっている事業はまだまだ伸びしろが大きく、可能性を秘めていると思っています。
約20年前に初めてニューヨークに行ったときに、古いけれどカッコいいビルを見て、僕は「これからはスクラップアンドビルドではなく、日本もビルの『リノベ』が求められる時代になる」と気づきました。
時が経ち、今はサステナブルが重要視されるようになり、壊して新しいものを建てるのではなく、「今あるものをどうやって活かすか」が20年前より問われる時代になりました。『リノベ』が必要な状況が生まれているわけです。ノットコーポレーションには、いち早く中小ビルの『リノベ』を考え、手がけてきた実績があります。実際にリノベーションを手がけてきた身として、この市場はどんどん大きくなっていると実感しています。
Q)最後に、ノットコーポレーションに少しでも興味を持たれた方、このストーリーを読んでくださっている方に代表からメッセージをお願いします。
河内:ノットコーポレーションでは『未来をつくるカンパニー』を理念に、『弊社がかかわることでお客様の未来を変える』と、少々生意気なことを宣言しています。
じつは、『お客様の未来を変える』ことは、関わっている僕たち自身も成長させていただき、「僕たち自身の未来も変えていく」というコンセプトも含んでいます。
このストーリーを読んでくださっている方々、ノットコーポレーションに少しでも関心を持ってくださっている方々には「僕たちと一緒に仕事をしていただき、ともに成長して、自らの未来を変えていきましょう!」とお伝えしたいですね。