リバネスキャピタルは、「ヒューマンキャピタルの力で効果的な組織経営をデザインする」をミッションに掲げ、単なる投資活動にとどまらず、ディープテックベンチャー企業の「仲間」として組織開発やバックオフィスの立ち上げまでハンズオンで支援するスタイルを貫いています。
今回は、マレーシアから来日し、新卒でリバネスキャピタルへ入社したザフィラさんにインタビュー。日本語日本文化学類という、一見すると投資や経営とは遠い分野を専攻していた彼女が、なぜあえて未経験の領域へ飛び込んだのか。新卒で入社してから、実務を通して得た学びや、リバネスグループならではの多様な環境で描く展望について語っていただきました。
ザフィラ・ゾルカプリ / 投資開発事業部
マレーシア出身。政府派遣留学生として来日し、筑波大学人文・文化学群日本語日本文化学類を卒業。2025年4月にリバネスキャピタルへ新卒入社。投資開発事業部に所属し、投資実行時の実務サポートや投資先管理、投資起案書の作成などを担当。また、イベント運営や海外子会社のプロジェクトにも関わりながら、活動の幅を広げている。
「話すことが好き」から日本へ。未知の領域で見つけた、伝えることへの興味
ーーまずは、ザフィラさんが日本へ来ることになったきっかけを教えてください。マレーシアから日本を選んだ理由は何だったのでしょうか?
きっかけは、高校時代の成績を評価していただき、政府派遣留学生として海外で学ぶチャンスを得たことでした。選択肢は4ヶ国あり、国ごとに専攻分野が決まっていました。もともと言語そのものが好きだったことや、小さい頃から人と喋ることが大好きだったこともあり、「言語」について学ぶことができる日本を選びました。
日本語という、自分にとっての新しい言語を通して世界が広がっていくことにワクワクしていましたね。当初はそれほど深い理由があったわけではなく、少し軽い気持ちでのスタートだったかもしれません(笑)。
ーー実際に日本の大学で学んでみて、いかがでしたか?
筑波大学の日本語・日本文化学類に所属し、4年間しっかりと日本の文化に浸りました。文学や古典などの日本語の学びはもちろん、書道などの授業にも積極的に取り組み、せっかく現地にいるなら「ザ・日本文化」をできるだけ経験したいと思って行動していましたね。部活動では三味線をはじめ、和太鼓や日本舞踊などといった伝統芸能に打ち込み、舞台にも立ちました。
言語の壁に苦労する友達もいましたが、私は日本語を学ぶ過程も、新しい文化を知ることもとにかく楽しかったです。大学時代に部活動やアルバイトを通じて、日本の方々と本気で何かに取り組んだ経験は、今の私のベースになっていると感じています。
行動力で掴んだチャンス。やる気ひとつで飛び込んだ「経営支援」の世界
ーー充実した学生生活だったんですね!そんなザフィラさんが、リバネスキャピタルへ入社したのはどういった経緯だったんでしょうか?
実は、筑波大学の先輩がリバネスグループのマレーシア拠点で働いていて、SNSを通じてその活動を知ったのが最初です。先輩が仕事で実験教室を開催している様子を見て、「子どもたちにサイエンスをわかりやすく伝えているんだ!」と純粋に面白そうだと感じたんです。
ただ、詳しく調べてみると、親会社であるリバネス本体は主に修士・博士号取得者が採用対象だったんです。私は文系で学部卒でしたし、サイエンスに対しての知識もそれほどありませんでした。「さすがに無理かもしれない」と思いながらも、「このグループで働きたい」という思いが消えず、募集要件を満たしていないことは承知の上で、ダメもとでリバネスの門を叩いてみました。「勢いとやる気を見せれば、なんとかなるんじゃないか」と思ったんです(笑)。
ーーすごい行動力ですね...!
今考えると、かなり無鉄砲でした(笑)。でも当時は、「最悪ダメと言われるだけだし、聞いてみるだけなら損はない」と思っていたんです。
結果的に、採用担当の方が私の熱意を汲み取ってくださり、リバネスキャピタルの代表である池上さんとの面談をセットしてくれました。そして、面談の中で池上さんから「経営や投資に興味はない?」と聞かれた際に、その時は投資の知識なんて全くありませんでしたが、迷わず「よく分からないけど、やってみたい!何でもやります!勉強します!」と答えました。今思えばかなり大胆でしたが、その一言がきっかけでご縁をいただくことができました。
ーー「何でもやります」と言い切るのは勇気がいると思いますが、その決断の裏には、何かザフィラさんなりの「軸」があったのでしょうか?
新しいことを学ぶのが好き、というのもありますが、一番は「誰かの役に立ちたい」という想いですね。大学時代のインターンでは、自分の介在価値を十分に発揮できず、思うように役に立てていないと感じて落ち込むこともありました。だからこそ、次は「何でも吸収して、自分なりに誰かを支えられる存在になりたい」と考えていたんです。
また、池上さんからは「リバネスキャピタルの所属であっても、オフィスはグループ全員一緒だから、リバネスのサイエンス教育に関わる機会もあるよ」と言ってもらえました。経営支援を軸にしながら、同じ空間でサイエンスの現場の熱量にも触れられる。そんな柔軟で全てが地続きでつながっている環境に惹かれて、入社を決めました。
「点」が「線」につながる瞬間。実務を通して知った投資の奥深さと介在価値
ーー入社後、実際にどのような業務からスタートされたのですか?
最初は投資の専門業務というよりも、オフィスの備品管理や郵便物の対応といった、バックオフィスの基礎的なことから始まりました。
一見すると地味な作業に思えるかもしれませんが、実はこの時間がすごく大きかったんです。例えば、郵便物を届けながら、自然とグループ全体の人の名前と顔を覚えることができましたし、オフィス全体の動きを見ているうちに、「今どこで何が動いているのか」が少しずつ見えてくるようになりました。
同時に、投資の専門用語などを自分なりに調べたり、先輩たちの会話を聞きながら必死に追いつこうとしていました。もちろん、いきなり戦力になれたわけではありませんが、日々の積み重ねを経て、少しずつ投資の実務を任せてもらえるようになってきましたね。
ーー現在はどのような仕事に携わっているのでしょうか。
メインは、投資実行時の実務サポートと投資先管理、そしてイベント運営です。
具体的には、出資を実行する際に、先方との書類のやり取りや、必要書類を法務へ確認を回すといった実務面を担当しています。また、出資後にはベンチャーの株主定例会に出席し、経営状況を共有してもらいながら、議事録の作成や社内共有を行い、情報を整理・可視化する役割も担っています。
そのほかにも、ディープテックベンチャーの経営層が集まる「ディープテックCxO会」の運営や、リバネス主催のイベントの司会など、多岐にわたるプロジェクトに関わっています。
ーー未経験からのスタートで、特に印象に残っている業務はありますか?
投資起案書の作成に初めて挑戦した時のことは印象に残ってますね。これは出資の可否を判断する会議にかけるための書類なのですが、企業の登記簿や定款、資本政策表を読み解き、数値を一つひとつ埋めていかなければなりません。
それまでは先輩たちの話を聞いて「なんとなく」理解していたことが、起案書を作成する中で、すべて一本の線につながった感覚がありました。「この数字がこう動くから、今の経営状態はこうなんだ」と、実務を通して初めて投資の本質に触れられた気がして。ものすごく大変でしたが、その分、大きな成長を実感できた瞬間でした。
ーーそうしたハードな業務をこなす中で、リバネスキャピタルならではの魅力を感じることはありますか?
大きく分けると「圧倒的な情報の解像度」と「多様性への深い理解」に魅力を感じます。
まず情報面で言うと、リバネスグループ代表の丸さんをはじめとしたトップ層のミーティングに、入社間もない段階から同席させてもらえる機会があります。そこで語られるのは、単なる数字の話だけではなく、海外のリアルな動向や社会を変えるための経営視点です。こうした最前線の情報に日常的に触れられる環境があるからこそ、未経験の私でも「今、自分が何のためにこの業務をしているのか」を広い視野で捉えることができています。
そして、そういった日々の成長を支えてくれているのが、一人ひとりの背景を尊重する文化です。私はイスラム教徒なのですが、オフィスにはお祈りのための専用スペースがあります。懇親会でも、当たり前のようにハラールフードを用意してくれています。こうした「個」としての在り方を自然に受け入れてくれる安心感があるからこそ、心理的な壁を感じることなく、「何でもやりたい」と一歩前に踏み出すことができているのだと感じています。
自ら仕事を作り出し「かっこいい伴走者」へ
ーー心理的安全性が高いからこそ、未経験でもアクセルを踏めるのですね!ザフィラさんが描く、これからのキャリアの展望についても聞かせてください。
もっと投資の知識を深め、実力をつけて、「かっこよく」なりたいです。
今はまだ日本語でインプットした知識を定着させている段階ですが、将来的にはそれを英語でも同じレベルでこなせるようにする。英語での契約交渉や資本政策の議論も、当たり前にできるようになりたいですね。
また、今年からは海外子会社のバックオフィス支援や、グローバルな体制構築にもより深く関わっていく予定です。リバネスグループは世界中に拠点がありますが、国ごとに異なるルールを標準化し、より強固な組織を作るための「仕組みづくり」に挑戦したいと思っています。
ーーまさにミッションを体現するような動きですね!
そうですね。リバネスキャピタルの仕事にとどまらず、グループ全体が手掛けるプロジェクトにも積極的に手を挙げていきたいと考えています。昨年は、マレーシアで開催され、約2,000人が参加した中高生のための学会「サイエンスキャッスル アジア」で司会を務める機会もありました。
リバネスキャピタルには、「やりたい!」と手を挙げればグループの垣根を越えて「じゃあやってみようか!」と背中を押してくれる文化があります。これからも自ら領域を広げ、誰かの役に立つことに挑戦し続けていきたいです。
ーー最後に、リバネスキャピタルへの応募を検討している方へメッセージをお願いします!
リバネスキャピタルは、無限にチャンスが広がる場所です!
私自身、未経験で飛び込みましたが、自分から一歩前に出れば全力で支えてくれる先輩たちがいます。好奇心を持って挑み続ければ、毎日新しい自分に出会えるはずです。変化を楽しみ、未来に対して一緒にワクワクできる方をお待ちしています!