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未来ある若者に、「気付きと刺激とフィールドを」。ビジョンに裏付けられた代表の想い。

株式会社テックオーシャンの代表を務める長井は、経営者でもある傍ら、理工系学生に向けた大学での講義や社団法人での教育応援活動を行っています。

今回は、経営者が講義をする意義や、またその先に実現したい未来をどんなふうに見据えているのかを、語ってもらいました。

ーー長井さんが大学で講義をする理由について教えてください。

はい。未来を担う若者に、「気づきや刺激を与えること」がとても重要だと感じ、ライフワークにしようと決意したからです。

背景として、大学院まで進む人も多い理工系の学生は、最高峰の教育を受けているはずなのにどうしてか就職は容易ではない。そういった点に大きな課題を感じていました。

私自身の原体験でもあるのですが、大学で学んだ専門知識をいかに社会に還元させるかを知らない学生が、今でもたくさんいます。

加えて優秀な能力や豊富な知識を持つのに、志というものが乏しく、社会に対する理解も乏しいがゆえ、それらの役立たせ方が分からないのです。

能力の活かし方、志という概念を大学の先生だけで教えるのもなかなか難しく、やっぱり、経営者や社会人じゃないと伝えられないことが、多々あるんですよね。

たとえば、以前九州大学でデンソーの元取締役が博士・ポストドクターに対し「志を与える」教育プログラムを実施していました。このプログラムは、10年後に1人当たり100億円のマーケットを作る、という壮大な目標のもと実施されていて、プログラムに参加している学生たちはとても生き生きしていました。

そのような事例や大学生のみではなく、不登校になる子供たちが増えているというニュースを見るなどする中で、未来を担う若者に対し「気づきや刺激を与えること」がとても重要だと感じ、自分もライフワークとして講義を行っていくことを決めたんです。

わたしは、現在の教育、特に実学分野はもっと産業業界とつながって、より実践的で面白いものにできると思っています。

また、こうした取り組みの中で、ビジネスの企画について意見をもらうことにもつながり、教育の現場と共存・共栄という関係構築にもなっていきます。

私たちはwebでサービスを展開する会社であるからこそ、学生とリアルの場でも関わることを大事にしています

新卒向けの人材紹介についても、二人三脚で並走しないと学生とは距離ができてしまい、本質的な支援にも繋がらないですしね。

ゆくゆくは実践的なビジネススキルを学べる大学を作ってみたい。

多くの大学の経営学部に入っても、卒業後にほとんどの人が本当に経営ができるようにはなりません。せっかくなら、経営学初歩の講義で、事業を作るには何が必要かを実践的に学ぶ講義をやってみたいですね。

このような志を持ち、教育の場に立ち、先生方の考えに触れたりすることも、私自身の勉強の場になっているんです。

ーー「志を持って社会に還元する」というイメージに近い人物はいらっしゃいますか?

日本環境設計の岩元さんなんかはそうですね。

現会長の方で、岩元さんの会社が社員3名のころからのお付き合いです。岩元さんは、地上にあるすべての化学製品や衣類を循環させるシステムを生み出した方です。

ニュースなどで、無限リサイクルが可能なペットボトルなどのリサイクル手法の開発や、衣類をかき集めてそれを燃料にしてエネルギーで飛行機を飛ばしちゃう、という話を聞いたことはありませんか?

岩元さんには国連から講義依頼が来たり、世界の名だたる飲料メーカーもそのシステムに賛同し、大きな潮流を作り出しています。最近では、子会社のペットリファインテクノロジーが世界最大の工場を川崎で動かし始めたというお話も聞いています。

自分の作りたい世の中を、技術やビジネスを通して達成していく

私は、そんな姿勢を貫く大先輩に続くような若者を、日本の社会に解き放ち、伸び伸びと活躍するTECHの海(エコシステム)を作りたいと思っています。

ーー長井さんが講義の中で伝えたいこととは、どういったことでしょうか?

一言でいうと、働くということを本質的に理解すること、です。

高学歴の学生でも就職に苦労してしまうのは、そこが欠けてしまっているからです。働くってなに?ビジネスの基本ルールって?ということをただ、知らないだけなんです。

そういう点を理解したうえで行動できれば、その後の可能性は大きく広がるはずです。周りに与える影響やパワーも違ってきます。

でもそれを気づくきっかけが大学や大学院には乏しい。

多くの人がアルバイトで初めて社会とつながりますが、結局時間の切り売り、作業者で終わってしまいます。

自分自身の有限な時間をどのように使うかといったことを、もっと投げかける大人の存在が必要です。哲学的な問いを元に自分の人生を考えたり、自分の価値観を見直す機会は少ないので…。

ただ、明確な答えを持つことよりも、考え続けるプロセスのほうが重要です。

自分の能力を最大限高めて、社会に対し最大限発揮する方法を模索するんです。

これから自分が飛び込む社会について知っておくことで、より自分らしい価値表現ができるはずだと思いませんか?

もちろん、就職活動をきっかけにそういったことを考えるのもいいです。でも、早い段階からそうした視点を学べるようになるといいなと思いますね。

ーー長井さんが「刺激」として学生に提供しているコンテンツ(講義内容)やその特徴を教えてください。

私の思いに賛同してくれる経営者や、各企業の第一線で活躍している人をゲストスピーカーとして呼ぶことが特徴ですね。

理工系の学生は社会人の話を聞くような機会が特に少ないと感じます。様々な実例を聞くことで、視野の狭さに気づいたり、もっと挑戦していいんだ!という気づき、また学生の特権をどんなふうに生かすべきか、に気づいてもらうことが講義の目的です。

私の講義を通じて、日々の生活や学生生活自体を見直すようなきっかけになればいいなと思い、講義を実施しています。

20代前後は、感性が豊かで多感、パワーも大きい時期です。そんな時期に、大学卒業というラベルをもらうがためだけに時間を費やすのは非常にもったいないです。

気づきや刺激を受け、自分のフィールドを見つけ、何かをはじめてみる。

そんなことの積み重ねで世の中は良くなるし、生き生きするはずです。

学生から「これまでの講義の中でいちばん感動した、人生が変わった」という声をもらったときはとても嬉しかったですよ!

もちろん私一人だけですべての学生の価値観を変えるのは無理ですが、日々考え続ける学生がどんどん増えればと思っています。

ーー講義はオンラインでの実施ですか?

そうですね。去年から講義もオンライン化が進みましたが、大勢を相手でも双方向型で実施できているのは、私の講義の特徴の一つかもしれませんね。

Googleフォームを使って参加学生同士の意見を共有したり、チャットで細かい質問も可能な限り引き受け、答えることを意識して講義を運営しています。

大きな講義だと370人ほど参加してたりします。この人数から質問を受けたり、ブレストの場を運営するのはとても楽しいですね!

今は年間20コマほど講義をしていて、社団法人での活動を含めると、70コマくらいになります。

ーー最後に、学びを社会に繋げたい学生やそういった思いを抱える方へメッセージをお願いします。

想いを持ち続ければ、必ずその方向に物事が回りはじめます

自分が達成したいと強く念じて、にじり寄ってほしいです。

そうすることで、素晴らしい仲間とも出会えたり、チャンスはやってくるはずです。

新たな可能性と出会って、ワクワクドキドキできる毎日にしてください!!

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