急拡大するヘルスケア市場において、これまで科学的根拠を欠いたメソッドや、短期的な減量のみを目的とした指導が目立つ時期がありました。しかし、最近ではようやく「本質」が問われるフェーズへと移行しつつあります。
本記事では、カリン代表の坂野さんにインタビューを実施。業界が抱える「構造的欠陥」と、カリンが目指す「一生モノの健康」を実現するための“あるべき姿”を明かします。
ヘルスケア業界未経験でも、この領域の課題解決に少しでも興味がある方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
坂野晃太 / 代表取締役
19歳でトレーナーとしてキャリアを開始。24歳で独立しジムを開設。コロナ禍を機にオンラインのダイエットサポートへ舵を切り、実店舗のピラティススタジオとオンラインの両輪で成果を上げる。26歳で法人化。科学的根拠に基づく「糖質ONダイエット」と「マイナスを0に戻すピラティス」を軸に、多角展開を進める。著書『“体脂肪”を狙って落とす! 3食糖質ONダイエット』(Gakken)。
ヘルスケア市場の拡大と「情報の飽和」という罠
──まず、現在のヘルスケア・ダイエット市場をどう見ていますか?
SNSの普及により、誰もが「専門家」を名乗れる時代になりました。これは、影響力を持つ人が正しい知識を届ければ多くの人を救えるという良い側面もありますが、一方で「知識の価値」が相対的に下がり、何が正しいのか判断しづらい「情報の飽和」を招いているのも事実です。
最近は「食べて痩せる」という本質的な方向に動きつつありますが、それでも一定のサイクルで「飲むだけで痩せる」といった過度な広告や、科学的根拠のないメソッドが流行しては消えていきます。発信者側も、自分のフォロワーがどのような属性かを理解せずに極端な成功事例だけを提示し、受け手側もそれを安易に信じてしまうという「期待値のズレ」も起きています。
私は、お客様が本当に求めている目的と、提供されている手段の間に生じているミスマッチを、もっと誠実に解決していきたいと考えています。
代表・坂野が考える、今の業界が孕む問題点
──具体的に、業界のどのような点に課題を感じていますか?
一概に他社を否定するつもりはありません。目的が明確であれば、どのような手法も一つの正解だと思っています。ただ、あえて自戒を込めて挙げるなら、今の市場には大きく3つの「構造的な課題」があると感じています。
① 目的と手段のミスマッチ
「3日後のイベントだけ痩せていればいい」という目的であれば断食も選択肢ですが、一生健康でいたい人にとって、筋肉を著しく落とす過度な制限は、本来の目的から遠ざかってしまうリスクがあります。しかし、市場では「早く結果が出るから」という理由だけで、体に大きな代償を払う手法が選ばれがちなのも事実です。
② 売上(入会数)至上主義の弊害
お客様を理論で納得させる手間を省き、「とにかく我慢してください」「頑張りが足りない」と精神論を優先してしまうケースが見受けられます。また、ビジネスの構造上、一人のトレーナーが多くのセッションを抱えるため、食事指導に十分な時間を割けず、丁寧なサポートが難しくなっている現場も少なくありません。
③ 「卒業後」の視点の欠如
ジムに通っている間だけ、あるいはサプリを飲んでいる間だけ痩せればいいという発想では、卒業した瞬間に元に戻ってしまう可能性があります。これは、自分で自分の体をコントロールできる「知力(リテラシー)」を授けられていないことを意味します。その結果、お客様は自身の身体の変化に怯えてまた新しい手法を探し続ける。この構造こそが、業界が抱え続けてきた本質的な課題です。
──実際、他社で挫折してカリンに来られる方も多いのでしょうか?
はい、非常に多いです。例えば、あるインストラクターに「意志力が足りないから痩せないんだ」と人格を否定され、さらに月額8,000円のサプリメントや高額な着圧タイツの購入を強要されていたお客様もいらっしゃいました。その方は、無理な制限を強いられ、やっている途中で自然と涙が出てくるほど精神的に追い詰められていました。
こうした状況を目の当たりにするたび、私たちは「本当に価値があるものを、世の中のスタンダードにしていかなければならない」と強く思います。
カリンが目指す、ヘルスケアの“あるべき姿”
──では、カリンが提唱する「本質的な支援」とは何でしょうか?
キーワードは「科学的根拠(エビデンス)× 習慣化の民主化」です。
① 徹底したエビデンスに基づく設計
糖尿病専門医を顧問に迎え、厚生労働省などの基準に沿った生理学的なスタンダードに基づいた「糖質ONダイエット」を体系化しています。私たちはプロとして、曖昧な理論ではなく、根拠のあるメソッドでお客様を最短で望む場所に連れて行く責任があると考えています。
② 顧客の「バディ」としての伴走
カリンのトレーナーは「黒子」です。道や行き方を強制するのではなく、「どこに向かいたいのか」「フェラーリで行くのか、自転車で行くのか」という選択肢を提示し、お客様が人生を楽しむための意思決定をサポートします。LINEでの返信一つとっても、単なる食事チェックではなく、不安に寄り添い、理論的に解説して安心させてあげる「心の伴走」を大切にしています。
③ 「自走」できる健康リテラシーの提供
独自の「ポーション(単位)」管理を導入しています。細かなカロリー計算の呪縛から解放し、3ヶ月後には目の前の食事の栄養価を自分で判断し、コントロールできる状態にすることを目指します。
──カリンの活動を見ていると、単なる「ダイエット」を超えた、人生への向き合い方を感じます。
その通りです。私にとって身体づくりは、それ自体が目的ではなく、「人生の自由を取り戻し、全力で楽しむための手段」なんです。
例えば、食事指導の期間中であっても、大切な友人との食事会や家族のイベントがある時は、「そこも全力で楽しんだ上で、どうリカバリーするかを一緒に考えましょう」と伝えます。食べないことでストレスを溜め、人生の楽しみを損なうのは、本末転倒ですから。
身体づくりは人生に直結しています。ただ、私の考えの根底にあるのは「太っていることがダメだ」ということではありません。体型そのものに良し悪しなんてないんです。
本当に良くない状態なのは、その体型が本人にとってのストレスになり、心を削ってしまっていること。もし自分の姿に悩んで苦しんでいるのだとしたら、それは本来の人生の楽しみを損なっています。
だからこそ、自分の意志で体型を自由にコントロールできるようになることは、最高の精神衛生に繋がると考えています。私たちは、お客様が身体への不安から解放され、心から自由になれる「人生のターニングポイント」をサポートしたい。だからこそ、その方の「人生」という大きな文脈を起点に、無理なく、かつ変化を起こせる設計にこだわっているんです。
──あえて「非効率」とも思える手厚いサポートを選ぶ理由も、そこにあるのでしょうか?
私は「非合理にやることが一番合理的だ」と考えています。短期的には手間やコストがかかっても、お客様に真摯に尽くし、本当の意味で人生を変えるお手伝いをすることが、結果として最強のブランディングになります。
実際、カリンの卒業生からの応援の熱量には、私たち自身が驚かされることも多いんです。100人にアンケートを依頼すれば20人以上がインタビューに協力してくれ、「カリンで人生が変わった」と涙ながらに語ってくれる方もいます。こうした顧客満足度の高さがあるからこそ、6年間広告費を一切かけずに、必要としてくださる方と出会えていて、さらにはトレーナーの採用も100%SNS経由で実現できています。
業界の常識を塗り替え、健康をインフラにする
──「3年で30億」という目標の先には、どのような景色を見据えていますか?
ヘルスケア業界の常識をアップデートしたいです。
今の日本は、義務教育で習っているはずの基本的な栄養知識さえ、正しく実践できていない「教育の敗北」状態にあると感じています。ダイエットといえば「食べない」「我慢する」といったネガティブなイメージが先行していますが、本来、自分の体型を自由にコントロールできることは、人生をポジティブにするための素晴らしい手段であるはずです。
私たちは、この「3食しっかり食べて健康的に体を整える」という考え方を、一時的なトレンドに終わらせず、社会のスタンダード(OS)にしたいと考えています。
最後に:この混沌とした業界を一緒に変えたい仲間へ
──なぜ今、ビジネスサイドのプロフェッショナルがカリンに必要なのですか?
私や副代表の加藤は、もともとトレーナーで現場出身です。プロダクトの質や、お客様を変える力には圧倒的な自信がありますが、それを仕組み化し、日本中、あるいは世界中へと広めていくマーケティングや事業開発、コーポレートの力はまだ足りていません。
これからAIがどんなに発達しても、肉体を扱うヘルスケア領域や、人と人との深いコミュニケーションは、最後まで「人」にしかできない価値が残る、熱い市場の一つです。
カリンには、20万人のフォロワーという広報資産、卒業生3,000名以上という膨大な実証データ、そして堀江貴文氏をはじめとする強力な支援者という、勝つための「原石」が揃っています。あとはこのアセットをフルで活かし、未完成な組織を自分の手で完成させていく当事者がいれば、事業は非連続に成長できます。
──最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
もしあなたが今の環境に対して、「仕組み化されすぎて、自分の力が試されている感じがしない」と物足りなさを感じているなら、ぜひ一度話を聞きにきてほしいです。
カリンでは、現状の不条理を壊し、誰かの人生を劇的に変える手応えが感じられるはずです。私の隣で、対等な視座を持って議論し、ヘルスケアの未来を共に描いていきませんか?同じ志を持てる仲間をお待ちしています!
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