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【メンバー紹介】料理人から開発ディレクターへキャリアチェンジ!30歳目前の私が未経験からディレクターになるまで

Enlytのメンバーを紹介する記事です。ディレクターチームに所属する坂根が中途、未経験でディレクターになるまでの経緯や、Enlytの環境について話します。

2019年、ベトナムのオフショア開発会社に中途・未経験で入社。約一年半の開発ディレクター経験を経て、2020年、Enlytに参画。最近購入したミラーレス一眼でカメラを片手にストリートフォトグラフィーを撮るのにハマっている。

簡単に私の経歴。

2006~ アメリカの州立モンタナ大学に留学。(映像・メディアアーツ専攻)

2009~ 同大学を中退し、日本にある建築・インテリアの専門学校ICSカレッジ・オブ・アーツに入学。

2012~ 専門学校卒業後、輸入家具販売店に入社したが退職し、都内の飲食店にキッチン業務で入社。

2018~ 7年程料理人として2店舗環境を変えながら仕事をして、後半1年半程は料理長に就任。

2019~ 30歳の節目を目前に異業種への転職を決意。ベトナムのオフショア開発会社に参画。

2020~ 約一年半、ベトナムでのアプリ開発ディレクション経験を経て、Enlytへ参画。

■ IT業界に転職するまで

ほんの2年程前までは都内の飲食店でバリバリ料理していたので、全くIT業界には縁がありませんでした。そんな私が三十歳の節目を目前になぜ異業種への転職を思い立ったのか?IT企業で働く前に何をしていたのか。そして中途・未経験の私がこの業界に入って大変だったこと、またキャリアチェンジすることで生活、働き方に与えた変化など、私と同じような境遇の方で異業種へのキャリアチェンジを検討されている方の不安を少しでも払拭すべく、転職決意〜今までを振り返りながら書いていきたいと思います。

■ なぜ転職しようと思ったのか?

ーー働き方、生活の環境を変えたかった

まず第一に働き方、生活の環境を変えたいという思いがありました。飲食業時代では週一休み、一日12時間労働の生活を送っていて、生活するために働くというよりは、働くために休むような毎日でした。三十歳の節目を目前に自身のキャリアを考えたときに、「この生活を10年後、20年後も続けていられるか?」と思うようになり、異業種への転職を検討するようになりました。

転職先を検討する中で、漠然とIT業界への憧れがあったこと、(自由な働き方、ワークライフバランスなどが良い印象)またその時期は仮想通貨が注目されていた時期でもあり、巷の書店には「フィンテック」や「ブロックチェーン」といったIT系の単語が強調された本が並んでいました。

そのような時代の背景と、このままでは時代に置いていかれるのではという感覚がありました。元々自身の経験してきたことが映像、建築、料理など「ものづくり」に共通項があったため、同じものづくりに関わるアプリ開発をしている企業で働いてみたいと思うようになりました。

ーー海外で仕事も生活もチャレンジしてみたかった

過去に2年ほど留学した経験があったことと、気まぐれで受験していたTOEICで思ったより点数が取れていたので、漠然と英語を活かせる企業はないか探し始めました。また、長年飲食店のキッチン内に籠もっていたことでまとまった連休などなかったため、海外はおろか、国内の旅行も数回行った程度です。その反動からか、海外の企業も視野に入れて、海外生活に夢を膨らませながら毎日のように求人をあさっていました。しかし、メジャーな求人サイトでは「未経験・中途」では求人数は限りなく0に近かった記憶があります。海外は諦めて日本の転職エージェントに足を運んだこともありますが、自分の興味が引かれるような求人はなく、半ば諦めて意気消沈していたところ、知人づてでご縁がありWantedly経由で面談、面接を重ねベトナムのオフショア開発企業で内定をいただくことになりました。

ーー国が将来的にIT人材が足りなくなると騒いでいた

数年ほど前から「〜年後にはIT人材が何十万人不足する」といったニュースを新聞やテレビで見る機会や、オンラインでのプログラミングスクールの広告を見る機会も増えていたので、「これから始める人もいるのだな」と感じていました。それであれば30手前の未経験でもまだまだ可能性はあると思ったタイミングと時代の背景が合い、IT業界への転職に絞りこんでいきました。

■ IT企業に入る前にどんな準備をしていたか?

ーーオンラインプログラミング学習や、Udemyでウェブ開発関連の動画を視聴した

仕事では日本のクライアントとベトナム人エンジニアのコミュニケーションの橋渡しとなるポジションでしたので、コーディングスキルは特に必要ありませんでしたが、コーディング自体を見たこともないよりは良いと思い、PCや通勤中にはアプリで学習していました。フロントエンドやデータベース、クエリ、サーバーサイドなどそれぞれ意味のわからないキーワードばかりでしたが、実際に見て、聞いて覚えることで基礎的な専門用語くらいは覚えておこうといった程度です。

良かった点:

・様々なプログラミング言語があり、それぞれ役割が異なっていることを知れた

・業務で使うであろう基礎的な用語の意味がわかるようになった

ーー開発ディレクションやアジャイル、スクラムなどの本を読む

開発に関しては右も左もわからない状態でしたので、開発のプロセスや手法、基礎的な用語などを覚えるために、開発ディレクションやアジャイル・スクラムの本を読みました。アジャイルはもとより要件定義、API、WBSなどなど「いったいこれはなんなの?」といった単語がとても多かったのでこれは読むべきです。実際の業務ではどんどん知らない単語が出てきますが。。笑

良かった点:

・開発にも様々な手法があることを知れた

・業務で使うであろう基礎的な用語の意味がわかるようになった

・開発がどのように進むのかイメージすることができた

おすすめ本:

・SCRUM BOOT CAMP THE BOOK / 西村 直人 (著)

・イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 / 小林 恭平 (著)、坂本 陽 (著)

・Webディレクションの新・標準ルール 現場の効率をアップする最新ワークフローとマネジメント / 栄前田 勝太郎 (著)

ーー英語の復習

英語に関しては日常会話程度はいけるだろうと思っていましたが、最後に英語を日常的に使っていたのはもう10年も前のこと。私の場合、渡航一ヶ月前まで飲食店で働いていたので英会話スクールに通う時間的余裕がなかったため、音楽でも映画でもなんでも良いので英語に触れる機会を増やしました。

おすすめ:

・PCやスマホの言語設定を英語にする

■ ベトナムのオフショア企業での仕事内容と難しかったこと

ーー日々の仕事内容

私の仕事内容は、日本にいるクライアントとベトナム拠点の開発チームのコミュニケーションのハブとなることです。具体的には、日本のクライアントが「このようなアプリを作りたい」といった時に、どのような機能があるべきか要件を聞き出し、開発エンジニアが要件を理解し、実装(コーディング)するためのドキュメント作成や仕様書を策定すること。どのようなスケジュールで要件定義、デザイン、設計、実装、テストを実施し、いつストアに公開するかなどクライアントの希望するスケジュールと、実際に開発チームに工数見積もりを依頼し、工数を算出した結果ズレが生じる場合はスコープ(タスク量)・リソース(コスト・人員)・スケジュールの3つの観点から調整を行ったりなど様々です。

また、開発の際に例えばアプリ開発だとOS毎に特徴があるため、そういった差分をどのように解決していくか開発チームと相談し、「◯◯の方法であれば実現可能」といったように代替案を提案し、クライアントとワンチームとなりアプリを開発していきます。

ここでは詳細までは書ききれませんので、ディレクターの仕事とは?についてはまた後日記事にまとめたいと思います。

ーー難しかったこと、大変だったこと

■ 用語の多さ

まず直面したのは開発を進める中で出てくる見知らぬ用語の多さです。開発の本や動画など見てはいたものの、日々知らない用語と向き合うことになっていきます。わからなければ自分で調べたり、人に聞いたりしながら徐々にわかるようになっていきますのでご安心を。わからないものはわからないのは皆同じです。

■ OS(Android・iOS)それぞれの特徴を掴むまで

iOS (iPhone), Android (Android端末)では別の企業が作っていることもあり、それぞれ特徴があります。iOSではできるけど、Androidではできない、またその逆のケースがあったりと、各々特徴を掴むまでは大変でした。ですが、新規のアプリ開発のプロジェクトを担当することで開発が進み、機能が増えていく中で徐々に覚えていきます。開発チームとコミュニケーションを取りながら教えてもらいましょう。

■ キャリアチェンジが与えた生活・働き方への変化

ーー自分の時間が増えた

これは私の場合は特に大きく変化を感じることができました。一日8時間勤務で休みはカレンダー通りです。正直そのような生活は都市伝説くらいにしか思っていませんでした。プライベートな時間も増え、仕事の際は常に万全の体調でいれますし、ベトナムという土地柄、アジアの近隣諸国に週末や連休で航空券も安く移動できるので、以前では考えられないほどに旅行や観光も頻繁にできるようになりました。

ーーほとんど残業しなくなった

日本では「サービス残業」という言葉のマジックがかかった単語がありますが、飲食業、サービス業ではよくあると思います。また、「上司が帰らないから帰れない」といったケースもあると思いますが、緊急のトラブルなど特にない場合は就業時間になったとともに皆一斉に帰宅します。日常的に残業しているとむしろ「うまく回ってないのか?」などと心配させてしまうケースもあります。

ーーどこでも働けるようになった

最近のコロナ禍ではなかなか地理的に動くことが難しくなっていますが、多くの企業がリモートワーク、在宅勤務を推奨するようになり、ワーケーションなど新しい働き方も出てきています。PCとWi-Fi環境と電源さえあれば世界中どこでも働けるようになることは多くのメリットをもたらします。

■ おわりに

私のように飲食業に限らず、中途・未経験でIT業界へのキャリアチェンジを検討されている方は多くいらっしゃるかと思います。しかし今までの経験が活きてくる場面も多くあります。弊社には未経験の方でも成長の意欲があれば一人前のディレクターへと成長できる環境があり、ミュージシャン、ファッションなど様々な経歴を持った多様性に富んだ仲間がいて、創業間もないベンチャーだからこそ経験できる多くのことがあります。キャリアチェンジ、スキルアップしたい方、ぜひ一度お話ししましょう!お待ちしております!

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