なにをやっているのか
一般社団法人ならはみらいのメインオフィスである【みんなの交流館 ならはCANvas】町内外の方々の交流拠点として活用している。2020年にはグッドデザイン賞も受賞している
福島第一原子力発電所事故により全町避難を余儀なくされた楢葉町の真の復興を実現するためには、「町民が主体となったまちづくりを主導する組織」が必要でした。そのため、避難指示が解除される前年の2014年、町の復興計画のなかで設立されたのが「一般社団法人ならはみらい」です。
人々が住みたいと感じ、大切にしたいと思えるような魅力ある町として再生していくためには、より多くの町民がまちづくりに主体的、積極的に関わっていくことが求められています。
また、地域の経済・産業を立て直し、復興を加速させるためには、復興需要を域内で循環・再投資するなどの仕組みづくりが必要です。ならはみらいは、「きずな・安心・活力」を理念に掲げ、こうした新たなムーブメントを起こしていく触媒的な役割を果たしています。
なぜやるのか
一般社団法人ならはみらいのスタッフの皆さん
誘致企業や移住希望者に対して視察対応等含めたフォローを行います
福島第一原発事故により一時全町避難を余儀なくされた楢葉町は避難解除から7年目を迎えます。帰還促進に加え、新たな移住者を生み出すことが課題として重要視されており、移住定住において最大の課題であった「①若者の都会偏重」「②移住には地域への転職が必須」の2点が新型コロナウィルス感染拡大による社会変容に伴い、移住定住促進における過去最大の好機となっていると考えています。
楢葉町を含めた相双地域は、巨大な復興事業、生活基盤再生事業が展開され、次世代が求めるまちづくりを行うべく、全国から様々な企業の事業参画、スモールビジネスを持った移住者が増加しています。こうした先んじて相双地区に進出した先駆者との連携により、ヒトを呼び込む魅力を持ったシゴトの創出は可能性がさらに広がっていくと言えます。本地域での活動を行う(または希望する)企業や大学の受入を積極的に展開し、本町での長期滞在機会と滞在期間中の町民、町内事業者とのつながりを通じた関係人口形成を推進し、本町への移住予備群形成を推進したいと考えています。
どうやっているのか
地域の観光資源を活用している先輩利用者に伺い、どのような活用をしていくかディスカッションをしている様子(場所:岩沢海水浴場)
地域の観光資源を活用している先輩利用者に伺い、どのような活用をしていくかディスカッションをしている様子(場所:乙次郎林道周辺)
「きずな・安心・活力」を基本理念に掲げ、楢葉町民であることへの誇りを取り戻す「真の復興」の実現を目指しています。さまざまな交流促進によって新たな絆や賑わいづくりに取り組む上では「挑戦する」姿勢が不可欠です。地域内外の方々と協力し、日々「楢葉町がさらに魅力的な町にするためには?」ということを念頭に置いてまちづくりに邁進しています。