今回ご紹介するのは、中途で入社した森さんです。
コミュニティや交流人口拡大、移住促進などの業務を経験し、現在は法務や進出企業の地域サポートを行う森さんに、お仕事について聞きました!
【森さんのプロフィール】
群馬県出身の30歳。大学卒業後、金融業界を経験し ならはみらいに転職。
大企業を飛び出し、「まちの変化」の当事者へ
――これまでのキャリアの流れを教えてください。
森さん: 大学を卒業した後は、まず社会の仕組みやお金の流れを学ぼうと、銀行に就職しました。ただ、学生時代からずっと福島県楢葉町の復興支援ボランティアに関わっていたんです。週末になるたびに楢葉町へ通って、地域の方々と一緒に活動していました。
銀行での仕事も一人ひとりのお客様と深く関わることができてやりがいを感じていたのですが、心のどこかでずっと「いつか楢葉町で、地域の方々ともっと近い距離で仕事がしたい」という想いが消えませんでした。
――大企業となると、育成面や給与面も恵まれていたと思いますが、そこから転職を決意したきっかけはあったですか?
森さん: 転職をした2018年前後の楢葉町は、本当に怒涛の変化の時期でした。震災からの復興が加速していた時期で、12店舗のスーパーや飲食店等が入る「ここなら笑点街」がオープンしたり、地域の交流拠点である「みんなの交流館ならはCANvas」が誕生したり、ナショナルトレーニングセンターの「Jヴィレッジ」が一部再開したり……。
楢葉町が変わっていく、そこに暮らすひとの生活も変わっていく、その一つひとつの変化が、僕にとっては尊いものに見えたんです。そうしたニュースを見ているうちに、「このまちの動きの中に、自分も当事者として一緒に居たい」という気持ちが抑えきれなくなりました。一度きりの人生、ここで飛び込まなかったら「やらない後悔」をずっと残してしまうと思いました。それが一番の決定打でしたね。
――実際に転職してみて、入社前のイメージとギャップはありましたか?
森さん: 入社して感じたのは「思っていた以上に、若手のうちからどんどん仕事を任せてもらえるんだ!」ということでした。
前職のような大きな組織だと、どうしても業務が細分化されていて、自分自身が動かしているのは巨大なギアのほんの一部という感覚になりがちでした。でも、ならはみらいでは「自分で企画を設計し、現場で実施し、最後の評価や改善まで一気通貫で携わる」ことができるんです。
プロジェクトの全貌を自分の目で捉えながら推進できる。そして何より、同じ地域に暮らす目の前の方々から「あの企画良かったよ!」とダイレクトにリアクションが返ってくる。この手応えと手触り感は、大企業にいた頃には味わえなかった圧倒的な醍醐味です。
進出企業24社と協働。構想から評価まで「一気通貫」で回す面白さ
――現在、取り組んでいるプロジェクトについて教えてください。
森さん: 現在担っているプロジェクトの一つに、「楢葉町立地企業親和会」という進出企業24社の協議体運営の仕事があります。
現在、町内には製造業や鉄鋼業など多様な企業が進出していますが、震災後に進出してきた企業がほとんどです。そうすると、「隣の工場がどんな事業をやっているのかすら分からない」という状態でした。せっかく同じ楢葉町という場所で事業を営んでいるので、「企業間の親睦と まちづくり施策への協力」をテーマに、交流や情報交換の場づくりなどを行っています。
――仕事の中で、どんな苦労がありますか?
森さん: 進出企業と一括りにしても、従業員数や事業内容、経営方針など各社それぞれです。そういった企業同士がお互いに共通するテーマや「地域に、どのようなインパクトを提供したいか」などを丁寧にヒアリングして、情報交換会や共同のイベント出展などを一つひとつ形にしていきました。
実はこの仕事でも、銀行員時代の「顧客の1人称に立って考える」という経験が とても生きています。顧客がどんな将来を描き、何に悩んでいるのか。相手の視点に完全に成り代わって提案を考える習慣があったからこそ、できている業務なのかなと感じています。
――「自分の手でプロジェクトを動かしている!」と実感した、象徴的なエピソードはありますか?
森さん: お客さんから「こういう内容でプロジェクトをお願いしたい」とご依頼をいただいた時のことです。言われた通りに受託して進めることもできたのですが、相手の本当の課題を深掘りした時に「発注通りにやるよりも、ターゲットと企画内容をこう変えた方が、お客さんのためにも地域のためにもなります!」と、お話しをさせていただきました。お客さんと一緒に、さらに深掘りして考え、企画をブラッシュアップすることで、良い評判をいただくことができました。
指示された作業をこなす「下請け」ではなく、パートナーとして対当にアイデアを出し合い、プロジェクトを成功へ導く。この一気通貫のプロデュース感こそが、やりがいです。
――ならはみらいは収益性だけではなく、社会性を兼ね備えていると思いますが、働いていてどう感じますか?
森さん: ひとことで言えば、「純粋に地域を良くしたいという想い」が重要になる職場です。
営利企業のような「とにかく売上数値を追いかける」ということはありません。もちろん事業のKPIや評価は大事ですが、一番は「どれだけ地域や住民の方々にインパクトを与えているか」です。
だからこそ、自分のやった仕事が地域にどんな影響を与えたかが、良い部分も悪い部分も含めてクリアに見えます。たとえ想定通りの結果が出なかったとしても「なぜうまくいかなかったのか」をチームで振り返り、すぐに次の改善施策に生かせる。このPDCAサイクルの回しやすさは、この組織ならではの強みだと思います。
助け合いと「ファミリー感」があふれる職場
――森さんから見て、ならはみらいのメンバーにはどんな共通点がありますか?
森さん: みんな一言で言うと、とにかく「柔和で優しい人」ばかりです!
「地域を良くしたい」「楢葉町に住む人たちのために、もっと良い仕事がしたい」という純粋なベクトルを全員が持っています。数値目標で個人の成績を競い合う世界ではないので、社内にギスギスした雰囲気は一切ありません。誰かが困っていたら「何か手伝おうか?」と自然に手が差し伸べられる、強力な助け合いと協働のカルチャーが根付いています。
――組織の規模感や、日頃のコミュニケーションの取りやすさはどうですか?
森さん: 全体で20名弱というコンパクトな組織なので、お互いの顔が全員見えています。部署の壁を越えた雑談も日常茶飯事ですし、意思決定のスピードも早いです。
それと、僕がすごく良いなと思っているのが「トップダウンが少ない」ことなんです。会社の大きな方針や新しい取り組みを決めるときも、経営陣から一方的に降りてくるのではなく、現場の意見を吸い上げる機会を必ず作ってくれます。
「自分たちの声で会社が動いている」という実感を持てるからこそ、他部署のニュースも他人事にならず、組織全体としての一体感がすごく高いんですよね。
――地方での生活活面やワークライフバランスについてはいかがでしょう?
森さん: 僕たちのオフィスは「ここなら笑点街」という施設と同じ敷地内にあるので、歩いて2分圏内にスーパーやホームセンター、飲食店も揃っています。退勤した瞬間に夕飯の買い出しをして帰れるという、「仕事と生活が一直線で完結するストレスフリーな環境」なんです。
有給休暇の取得も当たり前に推奨されていて、旅行の計画も立てやすいですし、産休・育休の対象者取得率は100%です!
社内に育休から復帰した同僚が子どもを連れてくると、上司やメンバーが代わる代わる抱っこしています(笑)。まさに「会社全体が大きなファミリー」みたいな、温かい空間なんです。
それに、自分が普段の暮らしの中で「もっと町にこういう場所があったらいいな」「こんなサービスがあれば便利なのに」と感じた素朴な悩みが、そのまま仕事の新しい企画のタネになる。暮らしと仕事が心地よく循環している感覚は、ローカルで働く大きな魅力ですね。
地域の「触媒」として、多様なバックグラウンドを持つ仲間と挑みたい未来
――森さん個人として、また「ならはみらい」全体として、今後はどんな未来を描いていますか?
森さん: 個人としては、いま会社の中長期計画の策定メンバーとして関わらせてもらっています。
楢葉町の人口動態や時代の変化に柔軟に対応しながら、会社としてどう進化していき、どのようなインパクトを与えられるか。その計画の中に、スタッフ一人ひとりの「こういう挑戦がしたい」という現場のリアルな声をしっかり反映させていきたいと考えています。
会社全体としては、これからも「地域の方々から求められ続ける存在」でありたいですね。地域の方々の中に眠っている「こうしたい」「まちを面白くしたい」という想いやアクションを引き出し、他の”ひと・もの・こと”をつなぐ触媒のような役割を果たし続けたいと思っています。
――どんな方が、ならはみらいに向いていると思いますか?
森さん: 今働いているメンバーの前職を振り返ってみても、僕のような金融出身者をはじめ、広告代理店、メーカー、記者、アパレルなど、本当にバラバラです。だからこそ断言できることは、「これまでのどんな経験も、ここでは必ず生きる」ということです。
まちづくりの仕事は非常に領域が広いため、求められるのはスペシャリストというよりも、多分野で実力を発揮できるジェネラリストです。特別なスキルが最初からなくても、入社してから一つひとつ覚えていけば全く問題ありません。
特定のスキル以上に「社会や地方を良くしたい」という純粋なマインドが大切になると思っています。地域の声なき声や潜在的な課題を汲み取り、自分の頭で考え、自分の手でプロジェクトを動かし、多様な方を巻き込み、地域の人々と笑顔を分かち合うことにモチベーションが持てる方にはピッタリだと思います。ありのままの人間性が評価され、人間的にも一回りも二回りも大きくなれる環境です。「自分の力で、手応えのある仕事をつくり出したい」とモヤモヤしているなら、ぜひ一度、私たちに会いに来てください!
編集後記
インタビュー中、銀行員時代の葛藤から現在のやりがいまで、まっすぐな言葉で語ってくれた森さん。その表情には、大企業を辞めて自らの手でキャリアを切り拓いてきた確固たる自信と、地域への想いが溢れていました。
「分業の中で自分の存在価値が見えなくなっている」「もっと大きな裁量を持って、人と直接つながる仕事がしたい」——そんな想いを抱えている方は、ぜひ一歩を踏み出してみませんか?
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