新卒で救急病棟に立ち、循環器内科病棟で現場を支え、さらに「デザイン」という全く別のフィールドでも才能を発揮してきた吉岡さん。
“看護師 × デザイナー”というユニークな二刀流のキャリアは、どんな背景で生まれたのか。
そして、なぜメドエックスというスタートアップに惹かれ、“やってみたい”と素直に手を挙げたのか。
前編では、【キャリアの始まり → ハイブリッドワーク → メドエックスとの出会い】の裏側にある想いや、吉岡さんならではの価値観をじっくり伺いました。
──早速ですが、これまでのキャリアについて教えていただけますか?
はじめは、市立総合病院の救急病棟に新卒で配属されました。
毎日が緊張の連続で、何が起きるかわからない緊迫感の中で働く1年半でした。患者さんの命に真っ直ぐ向き合う現場で、「看護ってこんなに奥深いんだ…」と実感したのを覚えています。
その後、より専門的な知識を身につけたいと思って、循環器内科と心臓血管外科の専門病院へ転職しました。
ここでは、新人指導やリーダー業務も任され、医療の“仕組み”や“現場の運営”を考える視点も身についていきました。
──向上心の強さを感じるお言葉ですね。デザイナーのお仕事はいつ頃から始められたのでしょうか。
はい、ちょうどその頃少しずつ副業としてデザイン制作を始めました。バナーやLP制作などを依頼されることが増え、気が付けば看護の仕事とデザインの仕事を両立する「二刀流」の働き方に。
ただ、日勤と夜勤の合間でデザインを進めるのは想像以上にハードで…。
ちゃんと両方の仕事に向き合える働き方をつくりたくて、2025年2月に耳鼻咽喉科クリニックへ転職して、現在は看護師としては1人体制で幅広く任されながら、同時に個人事業主としてもデザイン制作を行っています。
──なるほど、まさに二刀流ですね。そんな中メドエックスに参画したきっかけは何だったのでしょうか。
完全に偶然の出会いでした。Wantedlyでメドエックスを見つけた瞬間、
「看護師の採用を変えるって、なんかすごく面白そう…!」と直感で惹かれたんです。その当時は、
・ひとりで営業から制作まで行うフル個人プレーの働き方を見直したい
・業務委託で安定的な収入軸を持ちたい
という思いがあり、看護師の方は夜勤専従に変えていこうと働き方を調整しているタイミングでした。
──ちようどメドエックスの募集要件とマッチしていたんですね。
医療×SNS×採用の新市場を創るSNSディレクター募集!! - 株式会社メドエックスのカスタマーサクセスの採用 - Wantedly 募集要項をみる
いいえ、全く(笑)業務委託ができる企業さんを探している中で、メドエックスを見つけて、「看護師の採用業界へのアプローチ」というサービスに、心惹かれて、ただその気持ちだけで応募してたので、募集要項をちゃんと確認してなかったんですよ。カジュアル面談に進んだときに改めて募集要項みて、驚いて。
──え?驚いたのはなぜですか?
「正社員・SNS運用経験者・Premiere Pro経験者」と書かれていて、「私なんも当てはまってないやん。。。」と思って焦ってしまって。
──それは焦りますね(笑)
はい(笑)でもカジュアル面談で右高さんが最初に“事業への想い”を話してくれて、その瞬間、自分の中でカチッとスイッチが入りました。
看護師として転職を重ねた中で、「働く前に知りたかったこと」「現場とのギャップ」など課題を強く感じていて、それに正面から取り組んでいる姿にすごく共感したんです。
だからそのまま、「私、本当に全然募集要件に当てはまってないんです。でも、やってみたいです」と伝えました。
すると右高さんが「大丈夫ですよ、これから覚えていきましょう」
と言ってくださって。その言葉がとても嬉しくて、「このチームで一緒に作っていきたい」と心から思いました。
──メドエックスのSNS採用をどう感じていますか?
病院が高額な転職会社を使わずに人材を確保できるようになると、採用コストが減り、その分をスタッフに還元できたり、働きやすさの改善にもつながると思うんです。SNSはただの採用手段ではなく、“職場文化を育てるツール”になり得ると思います。
先輩と後輩が自然とコミュニケーションするきっかけが生まれたり、
スタッフ同士が「こんな表情するんだ!」と新しい一面を知るような、雰囲気作りにも良い影響があるのではないでしょうか。
看護の現場を知り、デザインの視点も持ち、そして自ら手を挙げてメドエックスに飛び込んできた吉岡さん。
その言葉の端々からは、“医療の採用”というテーマに、本気で向き合おうとする姿勢が伝わってきました。
後編では、吉岡さんが仕事の中で感じるやりがいや幸せ、
そして「看護業界をどう変えていきたいか」という未来の話を、さらに深く掘り下げていきます。
二刀流の働き方の裏側にある“吉岡さんらしさ”がより鮮明になる後編、どうぞお楽しみに。