今回はIM(イマジニア)として第一線で活躍する谷口さんに、そのユニークなキャリアについてお話を伺いました。プラスアルファ・コンサルティング独自の造語「IM」は、顧客の想像力を形にする仕事です。エンジニアでもコンサルタントでもない、その道の先に何を見つけたのでしょうか?IMという仕事の正体、やりがい、そしてこの会社で働く魅力について、本音で語っていただきました。
IMの仕事とは?
Q. そもそも、「IM」はどんな仕事なんですか?
IM(イマジニア)は、「Imagination(想像力)」と「Engineer(エンジニア)」を組み合わせたプラスアルファ・コンサルティング独自の造語で、元々は、ウォルト・ディズニーが「ディズニーランド」の構想を実現するために招集したクリエイターチームの名称でした。
1952年にウォルト・ディズニーは「大人も子供も楽しめる場所」という構想を実現するため、精鋭クリエイターチーム「イマジニア」を結成します。これが、のちの「ディズニーランド」となります。
PACではこのIMというの役割を設けて、各ソリューションで重要な役割を果たしています。
私たちのミッションは、お客様や社内の「こんな機能があったら便利だろうな」「こんなツールが欲しい」といった声を拾い上げて、それを具体的な機能やサービスとして実現するための道筋を描いていくことです。
IMに求められるのは、単なる「技術的な視点」でも、「顧客の視点」だけでもありません。その両者の間に立ち、双方の視点を持ち合わせることで、製品やサービスの本質的な価値を見極め、差別化を図り、さらなる進化を促す役割を担っています。
元コンサルタントがIMになった理由
Q. 谷口さんのこれまでのキャリアと、IMになったきっかけを教えていただけますか?
私は分析コンサルタントとしてこの会社に新卒入社しました。当時お客様が抱える課題を分析し、ツールの導入から支援まで一貫して担当していました。幅広いお客様と深く関わる中で「このツール、もっとこうなったらいいのに…」という声を聞く機会がたくさんあったんです。
その想いが強くなっていった頃、社内で「IM」という職種を募集するという話が持ち上がりました。実は、IMという役割は私がなる前から存在していたんです。以前は社長の三室が担っていたり、私の前任者は開発出身でした。
IMは当時から今とほとんど変わらない役割で「顧客の本質的なニーズを理解し、形にする」仕事でした。お客様や社内の「こんなことができたらいいな」という気持ちに応えたいという強い思いから、私は新卒2年目でIMに立候補。そして3年目の10月に開発グループへ異動し、IMとして専任で働くことになったんです。
Q.IM以外の仕事もするのですか?
私たちIMには、専任のIMと兼任のIMがあります。私は専任IMとして、IMの役割を専門で担っています
兼任IMは、普段は主務となる職種に従事しながら、IMの業務も担います。日常業務の中にいるからこそ、普段の打ち合わせ等で現場のリアルな課題やニーズを広く拾い上げることができます。この「現場起点」の情報を途切らせることなく製品改善に活かすことこそが、兼任IMの重要な役割です。
成長を支えるIMの組織とその役割
Q. 昨年からIMの専門組織ができたそうですね。どんな目的があるのでしょうか?
はい、IMの人数も増えてきたので、2024年10月に専門の組織ができました。このグループのメインの役割は、「IMの育成」です。私がIMとしての歴史が一番長いので、私の経験やIMとしての考え方を、新しいメンバーに浸透させていきたいと思っています。
また、このグループは「新しいIMの登用」も目指しています。社内の様々な部署からIMに向いていそうな人を見つけ出すだけでなく、IM業務に興味のある方が参画できる仕組みも用意し、素養がある人材を発掘しています。IMが育っていくことにより、PACサイクルを回しやすくなり、ソリューションの成長を加速させる。これが私たちの目指す姿です。
PACサイクルとは:
プラスアルファの価値を作り出していくためには、部署や職種をまたいだ、コミュニケーションによる刺激と感動の連鎖が欠かせないと考えています。
営業とコンサルタントはお客様のニーズを開発に伝え、開発はそのニーズから新機能や新しい視点を生み出します。そして、その新しい価値を営業とコンサルがお客様へご案内し、お客様の感動の声を開発にフィードバックする。
この密なコミュニケーションを「プラスアルファ・サイクル(PACサイクル)」と呼んでいます。
株式会社プラスアルファ・コンサルティングの文化
Q. IMに向いているのはどんな人だと思いますか?
まず、一番大事なのは「機能の深い理解」がある人です。ソリューションをしっかり理解していないと、お客様や社内の声を具体的にどう形にすれば良いか見えません。この「深い理解」とは、単に機能が何ができるかを知っているだけでなく、その機能が『なぜ、どのような背景で実装されたか』という意図まで理解していることを指します。
もう一つは、「コミュニケーション能力」がある人です。IMは事業部内の様々なチームと関わります。営業、コンサルタント、開発など、立場が違う人たちの話を聞き、それぞれの視点を統合して戦略的な方向性を導き出す必要があります。ですから、いろんなチームと円滑にやりとりできることが、とても重要なんです。
苦労とやりがいが未来をつくる
Q. 印象に残っているエピソードや苦労したことはありますか?
日々コンサルタントや営業からは「こんな使い方をしているお客様がいるから、この機能が欲しい」といった、さまざまな粒度の要望やフィードバックが寄せられます。
私たちの仕事は、それらの声をただ集めるだけではありません。一つひとつの要望の背景にある「お客様が本当に解決したい課題は何か?」を深く掘り下げます。そしてその課題を解決するために「どのような機能やソリューションが、お客様にとっての価値を最大化できるか」を徹底的に考え抜きます。
プロダクトのビジョンや事業戦略に基づき「どの課題解決が、お客様とビジネスの双方にとって最もインパクトが大きいか」という視点で、実装すべき機能の優先順位を判断します。
この「優先順位の決定とリソース調整」こそが、IMの最も重要かつ困難な判断です。開発リソースは常に限られています。寄せられる多くの要望の中から、プロダクトのロードマップに基づき、どの案件に今着手し、どの案件を今回は見送るか。その線引きを常に真剣に行っています。
最終的な優先度を決定するのは私たちIMですが、その過程で社長の三室と深く議論し、ソリューションの方向性を共に作り上げていくプロセスが非常に重要です。緊張感もありますが、お客様の課題解決により効果的な道筋を見出していく、大きなやりがいのある瞬間でもあります。
決定した方針は開発チームが意図を正確に理解し、実行できるよう具体的な仕様に落とし込み、実装を推進していきます。限られたリソースの中で、いかに要望を形にし、プロダクトの価値を最大化していくか。これは私たちの永遠の課題です。
新しい機能がリリースされ、お客様の課題解決に貢献できたと実感できた時、また営業やコンサルタントから「お客様に喜ばれた」と聞いた時は、本当に嬉しく、大きな達成感があります。
IMが考え、優先度を決め、世に出した機能が成功すれば、プロダクトは成長し、事業部の売上や目標達成にも大きく貢献できます。自分の仕事がプロダクトと事業の成長にダイレクトに繋がっていると実感できることこそが、この仕事の最大の醍醐味です。
想像力をプロダクトの未来に変えるIMという仕事
Q. 最後にプラスアルファ・コンサルティングに興味を持った人へのメッセージをお願いします。
プラスアルファ・コンサルティングの中心にいる『IM』という存在について、少しでも魅力が伝わっていれば幸いです。
「タレントパレット」「見える化エンジン」「ヨリソル」など、PACのプロダクトが好きで、もっとより良くしていきたいという「強い思い」こそが、IMの原動力です。
IMという軸になる存在があることで、全員が『なぜこれを作るのか』『お客様の成功にどう繋がるのか』という本質を共有し、同じゴールに向かって走ることができます。
これは、どの職種で入社される方にとっても、仕事のやりがいを深く感じられる環境であることの証だと考えています。これこそが、IMという仕事の最大の魅力だと思います。
『顧客の成功を本気で追求するチームで働きたい』『いろんな職種の人とチームで仕事をしたい!』
もしそう感じていただけたなら、ぜひ一度、私たちと話してみませんか。あなたと一緒に働ける日を楽しみにしています。