今は昔の話ですが、新卒の頃は新聞社で記者をしていました。
(写真は自分が書いた記事のスクラップ。新聞のインクでやや黒ずんでいます。)
スマホが鳴ったらとりあえず事故現場に行き、ひっくり返った車の写真を押さえる。
他社がざわついていたら、何が起きているのか探りに行く。
N〇Kに抜かれたら半泣きになりながら翌日の朝刊用に後追い取材をする。
(トラウマすぎて今も思い出すとブルーになります。)
こんな感じで、当時は1日で多いと3~4本の記事を書いていました。
長短ありますが、1本あたりの執筆にかけられる時間は1時間弱。夕刊に突っ込むことになると、朝取材した内容をまとめてから降版まで3時間ということもありました。
例えるとすると、記者の働き方は短距離走です。
怒涛のように過ぎていく日々。継続的に行う取材ももちろんありますが、それもピークを過ぎればまた新たなネタを探しに出るという繰り返しです。
今働いている佑人社の仕事は、どちらかというと長距離走だと感じています。
入試問題であれば、春から国語の題材を探し、学校と相談しながら原稿を仕上げ、冬に納品をする。1本の原稿にかける時間や労力が、記者時代とまったく異なります。
繁忙期はありますが、約1年かけてじっくりと完成へ近づけていくイメージです。
1年も走っていると思うと気が遠くなりそうですが、実際は歩いたりダッシュしたりと、その工程に応じて頭を切り替えて進められるのが、編集者の面白さだと思っています。
もちろんいろいろな調整があって大変な仕事ではありますが、入試問題という一つの作品にじっくりと向き合い、仕上げるという達成感を味わいたい人に向いている仕事だと思います。
私自身も、力の加減を考えながら、一年間元気に長く走り抜けられる編集者でありたいと思う年初め。私のように、教育とは別業界から飛び込んでみようと思ってくださる方がいたらうれしいです。