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医療や介護の口コミ&求人サイト「メディコ」をリリース!ベンチャーならではの困難や今後について聞いてみた

「すべての“働く”を幸せに」というビジョンを掲げ、医療業界で人材サービスを提供する弊社 株式会社WILLCOは、医療介護の職場口コミ・求人サイト「メディコ」を2023年1月30日にリリースいたしました。(詳しい内容はこちらから)

今回の記事は、リリースに至るまでの裏話を、社長の土屋さんとプロダクトマネージャーとして活躍している水澤さんに伺ってみました🤭

ベンチャー企業のプロダクト開発やそのマネジメントに興味がある方はぜひ読んでみてください!

それでは行ってみましょう〜!!!

【メディコができた経緯】

───『メディコ』のリリースおめでとうございます!そもそもな話なのですが、どのような経緯でメディコのような口コミサイトを作ることになったんですか?

土屋)遡ると6、7年ほど前、『看護師のバーンアウト問題』『医療の働き方改革』っていう医療現場の労働問題が一斉に明るみに出た時代でした。

「「医療現場が働きすぎている」」

医療従事者向けの転職エージェントサービス(当時のiDoctor)を行なっていく中で、そうした医療業界の労働環境としての課題が徐々に見えてきて、何かできることはないかと考えはじめました。

特に医療のようなクローズドな業界は、業界独自の慣習が邪魔をして、働き方改革のような、社会構造の変化に取り残されてしまいがちです。

そこで病院やクリニックを「求職者の立場で」多角的に評価し、求職者が転職時に自分で情報が集められる質の高い口コミサイトを設立しようと思ったのがきっかけです。

メディコは2015年に自分でコードを書いて作ったのが原型で、その後エンジニアの方と設計やリニューアルを繰り返し、改良を重ねて今の形になりました。


[今回リリースされたメディコのメインビジュアルです]

───どのような流れで今回のリリースに至ったんでしょうか?

土屋)自然とそうなった感じですね。笑

うちはこれまで、転職エージェントサービスと口コミのサイトは別で機能していました。

【転職活動を行うこと】と【転職のために情報を集めること】

その2つの独立したサービス間をシームレス(同時に複数のサービスを利用すること)にできたら、ユーザーにとってより便利なサービスになるんじゃないか?それってこの業界にないよな...とふと思いました。

ある程度2つのサービスの基盤ができたところで統合へ向けてプロジェクトを発足した!という流れです。


【今回のリリースの感想】

───無事、リリースを終えた率直な感想をお聞かせください。

土屋)思ったよりも「よっしゃー!!」みたいな感じはなくて、本当にここから始まる、一言で言えば、『ようやくスタートラインに立てた』という気持ちです。

水澤)私も土屋さんと同じ気持ちです!

このプロジェクトが始まったときはリリースしたら絶対に泣くだろうなと思っていたのですが、いざリリースしてみると、達成感より無事にリリースできた...という安心感が強かったです。

リリースすることがゴールではないので、本当に今からだな!という気持ちです。


【水澤さんがプロダクトマネージャーになった経緯】

───プレスリリースで水澤さんの記事を拝見しました。土屋さんにお聞きしたいのですが、水澤さんをプロダクトマネージャー(以後PdMと表記する)に任命した理由やきっかけはありますか?

土屋)はじめから任命というよりは、“ぬるりと”なっていきました。笑

───ぬるりと!?初めからマネージャーとしての役割ではなかったってことですかね?

土屋)そうですね!元々、営業とマーケティングを兼任していた彼女を新規プロジェクトにマーケ枠として迎えて自由に動いてもらっていて、結果的にPdMと同じ役割になっていました。

今回のリリースへ向けて、プロダクトに携わる人数が今までやってきたことのない規模でした。

これまでのように、webディレクターがいて、プロダクトオーナーがいて用件を作って、デザイナーにデザインしてもらって、コーディング、バックエンドのコーディングという流れでしていたんだけど、それだと全然上手くいかなくて....結果的に一年ほどリリースを遅らせることになったんです。

そこで、『私なんでもやります!』ということでジョインしてもらった水澤さんが、連携するための必要なコミュニケーションを取ってくれたり、要件を決めたりと積極的に動いてくれて...

結果的に、これっていわゆるPdMだよね?と後から決まりました。


───なるほど!水澤さんははじめの頃、ほぼフリーという形でジョインしていたんですか?

水澤)はい、プロジェクトに関わる仕事の中で、出来ることから自由にやらせてもらっていました!

私は、職種による仕事の範囲をあまり意識しないタイプなので、チームにとって“今”必要なことや、私がやった方がいいんじゃないか?と思うようなことを常にやっていたんです。

土屋さんが“ぬるりと”っておっしゃっていたように『はい!今日からPdMです!』という感じではありませんでした。

───そうだったんですね。プロジェクトのはじめの方と比べると業務内容は変化したのですか?

水澤)はじめの半年くらい(開発が本格的に進む前)は、メイン画面をどうするかとか、ざっくりした機能は決まっていて、そこから踏み込んだ内容部分をどうするかというイメージを作り、デザイナーさんに出す業務をメインでやっていました。

例えば「メッセージ」の機能だったら、どんなUIにして、どうやってメッセージをやり取りして、どうやって通知を受け取るか、を決めていくような感じです。

そこからは、実際に作ってもらったものを触りながらデザインを修正して〜を繰り返す作業でしたね。

後半は、開発チームとのやり取りや要件を決める業務がメインでした。

開発の方に実装してもらうとき、『この場合はどうするのか?』『どういうことが可能なのか?』を一緒に話して意思決定をしていたんです。


───エンジニアに関する業務ってかなり専門分野じゃないですか?その知識はどのようにして学んだんですか?

水澤)社内のエンジニアのようなコードや言語を勉強したわけではないのですが、その前段階で必要になる専門用語などは自分で少しだけ勉強しました。

でもそれ以上に、毎日のように開発チームの皆さんと会話していく中で理解できるようになりました。

わからないことはちゃんと理解できるまで聞くタイプなので、『実装が難しい』となった時に何がどう難しくて、何が可能なのか、どのような機能は作るのに時間がかかるのかなどをエンジニアの方にその都度詳しく聞いていました!

教えてもらったことを自分の中で噛み砕いて言語化し、確認してもらって...それを繰り返して次第にわかるようになりましたよ。

本当の本当に、開発チームの皆さんにはお世話になりました!!

───双方が寄り添ってできたプロダクトだったのですね。本当にすごい。

水澤)開発チームとは、毎日かなり密にコミュニケーションを取っていましたね。

WILLCOのエンジニアって話しやすいし、優しい方ばかりなんです。

他の会社だったら『そんな予備知識、知ってて当然でしょ?』と言われるくらい初歩的な質問にも真摯に向き合ってくれて、私がわかる言葉を使い、理解できるまでコミュニケーションを取ってくれました。

そうじゃなかったら未だに完成できていなかったと思います。


【リリースまでの困難】

───プレスリリースの記事にも載っていましたが、リリースに至るまでかなり大変だったと聞いています。具体的には何が大変だったのですか?

水澤)業務的なものの大変さというより、先が見えない不安が大きかったですね。

───先が見えないとは...?完成型が見えないとか?

水澤)そうですね、いつ完成するのか、何をどこまで終わらせたらリリースできるのか...見通しが見えない状況が長く続いたのでとても不安でした。

一旦仮で出していたリリースの日が何度も何度も延期になったり、完成したと思っていた機能が蓋を開けてみたら別の機能開発の影響で修正が必要であったり、という感じですね。

メディコを開発している時って、開発チームのリソースももちろんなんですけど、エージェントの皆さんをたくさん待たせてしまっていて...

会社としても期待が大きかったからこそ、ずっと応えられない不甲斐なさを感じていました。

言ってしまえばサイトを作っている段階だから利益があるわけでもない...先が見えない不安と会社全体に対する申し訳なさがあって辛かったです。

土屋)あの頃は吹雪のような雰囲気だったよね。(笑)

水澤)今にも雪で埋もれそうでした。(笑)

水澤)土屋さんはあの頃の私たち、チーム全体をどのように見ていたんですか?

土屋)正直に言うと『任せすぎた』かな...エンジニアチームとの距離感をとるのが難しかったです。

バックエンドの進捗って信じるしかないから、プロダクトの進捗が全然見えなくて...

蓋を開けてみると、あれ?全然間に合わないぞ?!というようなことが度重なって、どうにかしたいのに、どうサポートすべきかわからない状態が長く続いてしまいました。

───そこからタスク管理を見直して、状況が好転したんですよね!それは土屋さんの発案ですか?

土屋)俺だったっけ...?笑

水澤)土屋さんでしたよ!!

スクラム開発を取り入れよう!というミーティングで、スクラム開発を導入する理由や現時点での課題は何か、開発チームに求めていることは何かを話してくださったんです!

土屋)そうだそうだ!スクラム開発を中心に、もう一度ゼロベースで最適なチーム構成を考え直そうと提案しました。

自分たちはベンチャー企業だから、バグが発生しないように慎重に進めるよりも優先すべきはスピード感!

失敗したら俺が責任を取るから、スピード重視でもう一度プロジェクトを見直そう!と話したんです。

その頃は、みんな沈んでいて『そんなこと言ってどうせ...』って温度差があったけれど、みんなの温度感を統一させてくれたのが『島田くん男泣き事件』でした!

───そんな熱いストーリーがあったとは知りませんでした!チーム全体の気持ちが一つになって、スクラム開発の導入から3ヶ月でリリースに至るなんて👏


【今後について】

───土屋さんに質問です。今後、会社として医療業界へどのような貢献をしていく予定ですか?

土屋)経営者として【医療業界の働く幸せを実現したい】というのは以前から掲げているビジョンとして常に最優先にあります。

そのために、メディコも含めた求職者向けの求人サービスは、“求職者の問題”を解決するために必要なステップなんです!

それと同時に、『採用=マッチング』なので、相手(病院)がいてこその話になってきます。

したがって、双方が良くなっていかないと業界全体として本当の意味の『働く幸せ』を実現できないんじゃないかと考えています。

メディコが必要なステップとなって、次は病院向け(to B)のサービスを作っていきたいです。

───水澤さんはメディコのこれからとして、どのようなビジョンを持っていますか?

水澤)先ほど言ったことと被ってしまうのですが、メディコをリリースしたことがゴールではありません。

サイト自体も完成型ではなく、これからより便利にアップデートされ、転職エージェントの売り上げに繋げていくようになるのをここ半年以内の目標にして動いています。

今も同時並行でやっていますが、医療業界の情報を発信するメディアや看護学生・新卒向けのサイトも作る予定です!

───ありがとうございます。今回PdMになった経験を社内でどのように活かしていきたいですか?

水澤)メディコに愛着があるので、ずっとこのサイトに関わっていきたいと思います。

もし、新規のプロジェクトで今回の私のようにPdMになりたい、同じような仕事をしたいって思う人がいたら、経験や得たものをシェアしてより効果的に動ける人を増やしていきたいです。

社内で初めてPdMというポジションをやらせてもらっているので、そこは私の使命です!!

また、マネジメントできる人が増えることにより、今よりももっとプロダクトの開発がカジュアルにできる、『やりたい!』と思ったことを気軽に叶えられるような体制を作っていけたらいいなと思います。

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