こんにちは!
探究学舎の広報チームです。
「子どもたちが心から目を輝かせ、夢中になる教育を創りたい」──そう願いながらも、既存の教育現場や日々の業務の枠の中で、もどかしさを感じていませんか?
今回は、新しく開校した「後楽園校」の教室長であり、講師としても教壇に立つ丸山農(まるやまみのり)さんにインタビューを行いました。
丸山 農(愛称:まるちゃん)
1985年生まれ。
法政大学社会学部卒業後、エイベックス・マネジメント株式会社にて芸能マネジメントに従事。その後、教育の世界へ転身。都内の有名私立小学校にて、ICT・プログラミング教育や探究学習の導入・推進を主導。
その後、民間の教育関連企業で中高生の探究学習を支援。並行して法政大学大学院(キャリアデザイン学研究科)で学び、「探究学習の教員研修における教師の意識変容」をテーマに修士号を取得。
さまざまな角度から教育現場に携わる中で、「子どもたちが自ら社会を知り、社会を語り、自信を持ってキャリアを選択できる世の中を作りたい」という強い想いが芽生え、探究学舎へ入社。現在は、子どもたちの熱狂の場を支える教室長として活躍中。
丸山さんは、私立小学校の教員を13年間務め、その後の中高生向けの探究学習サポート会社を経て、探究学舎へと飛び込んできた「教育のプロフェッショナル」です。
しかし、そんな彼でも、探究学舎でのスタートは「これまでの経験が全く通用しない!」という、大きな壁にぶつかることから始まったと言います。
彼がなぜ安定したキャリアを捨てて探究学舎を選んだのか。そして、大人が本気で夢中になれるこの組織で、今どんな熱量を持ってチームを率いているのか。そのストーリーと仕事のリアルに迫ります。
中高生の「探究への無関心」が、私を突き動かした
ーー丸山さんは、元々は私立小学校の先生だったんですよね。そこからなぜ、民間での「探究教育」に興味を持ったんですか?
丸山:
小学校で教員をやっていた時、学校の独自性を打ち出すための担当になったんです。当時、まだそこまで一般化していなかった「探究学習」を小学生段階から導入しようということになり、必死にリサーチを始めました。その一環で、2021年のコロナ禍の真っ只中、探究学舎が先生向けに開催していたオンライン研修に参加したのが最初の出会いでした。
でも実はその時、正直に言うと「自分がやりたい探究学習とはちょっと違うな」と違和感を覚えて、一度その存在を頭の隅に置いておいたんです(笑)。
ーーそこからどうして探究学舎へ繋がっていくのでしょう?
丸山:
その後、小学校で5・6年生が自分でテーマを決めて1年間研究する「ゼミ活動」のようなプログラムを立ち上げました。それがすごく面白くて、自分の学校だけでなく、もっと広い世界で探究を広げたいと思い、中高生の探究学習をサポートする民間の会社に転職したんです。
しかし、そこで直面したのは衝撃的なリアルでした。色々な学校の高校生たちを見て回ったのですが、彼らには探究に対するモチベーションがまったくなかったんです。
「自分の興味のあるものがわからない」
「好きなものなんて、好きなままで放っておいてよ。なんでわざわざ調べなきゃいけないの?」
そんな反応ばかりでした。
その時にハッと気づいたんです。高校生になってから「さあ、探究しよう!」と言っても遅いんだ、と。幼い頃から何かに猛烈に夢中になったり、気になったことをとことん調べ尽くしたりする『探究の原体験』を蓄えておかなければ、そもそもモチベーションなんて湧くはずがない。
「もっと幼い幼少期から、そういう熱狂的な経験を蓄えられる場所が必要だ。……あ、あそこにあるじゃん!」と、かつて違和感を覚えて置いておいたはずの「探究学舎」の存在が、自分の中で強烈に繋がり、点と点が線になりました。
「教員13年の経験が通用しない!?」プライドを捨てて見つけた、本当のファシリテーション
「これまでの経験があるから、講師もある程度できるだろう」
正直、入社する前はそんな余裕を持っていました。でも、その自信は最初に見事に打ち砕かれました。
ーー最初はクラスのサポートスタッフ(クラスファシリテーター:CF)からスタートしたんですよね。
丸山:
はい。1ヶ月間CFを経験し、その後先輩講師と2人で授業を回す「ダブルマイク」のトレーニングに入りました。これまでの13年間の教員経験があるから余裕だと思っていたら、探究学舎の授業は、これまで自分が経験してきた授業とは全く違いました。
ただ知識を分かりやすく伝えるだけじゃないんです。子どもたちが自ら問いを見つけ、新たなことに気づくために、「自分がどう仕掛けるか」「自分のどんなアプローチによって子どもが主体的に問いを持てるか」を緻密に計算し、場をコントロールしなければならない。これまでの教員経験で培ったスキルだけでは、全く太刀打ちできませんでした。
「あ、これまでのやり方じゃ通用しない。一から学び直さなきゃダメだ」と気づかされました。
ーーそこからどうやって壁を乗り越えていったのですか?
丸山:
探究学舎の先輩講師たちが、本当に丁寧にフィードバックをくれるんです。しかもそのフィードバックには、単なる「ダメ出し」ではなく、「次はこうチャレンジしてみよう」と思える圧倒的な納得感と温かさがありました。
だからこそ、私も「これまでの経験」というプライドを一度捨てて、純粋な初心者の気持ちでアドバイスをそのまま受け入れ、次の授業で即座にチャレンジする。そのサイクルを必死に繰り返しました。
忘れられないのは、1ヶ月半のトレーニングを経て、初めて1人で80分間の授業(人体医療編の第6章)をフルで担当したときのことです。授業の最後に、誰も「歌って」なんて言っていないのに、クラスの子どもたち全員が全力で人体医療の歌を大熱唱し始めたんです。その瞬間、子どもたちがこの2ヶ月間で学んできたことを自分なりに噛み締め、爆発させている姿が目の前に広がって、全身に鳥肌が立ちました。
これまでに何百回、何千回と授業をしてきましたが、あの時味わった凄じい達成感と一体感は初めての経験でした。「あ、この仕事はちょっと中毒になるな」と思いましたね(笑)。
尖った個性が共鳴し合う、ここは「ガチャガチャした宝箱」
ーー現在は「後楽園校の教室長」というマネジメントの役割も担っていますが、丸山さんから見て、一緒に働くチームはどんな雰囲気ですか?
丸山:
うちの教室授業チームを一言で表すなら、『宝箱』ですね。
探究学舎で働く仲間たちは、とにかく一人ひとりのこだわりが強く、ギラギラとした個性に溢れています。例えるなら、最高に価値のあるレアなコインや、精巧な時計が1つの箱にぎゅっと詰め込まれているような状態。一見すると、お互いの尖った部分がガチャガチャとぶつかり合っているように見えるかもしれません。
しかし、共通しているのは「子どもたちを最高に喜ばせたい、驚かせたい」という圧倒的な想いの強さです。
探究学舎では、それぞれのこだわりや個人のルールを他人に押し付けることはせず、互いの「感情(エモーション)」をリスペクトし合う文化があります。淡々とマニュアル通りに時間をこなすロボットのようなプロフェッショナルではなく、「自分が今、何を伝えたいか」という熱い想いを前面に出して泥臭く場を創り上げる。だからこそ、大人たちの本気の熱量が子どもたちへと伝播し、教室全体が奇跡のような一体感(オーケストレーション)で包まれるんです。
ーーそんな熱いチームを率いる「教室長・講師」の1日のリアルな流れを教えてください。
丸山:
私が最もエネルギーを注ぐ、とある水曜日のスケジュールはこのような形です。ただ授業をするだけでなく、校舎全体のファシリテーションの質を高めるためのマネジメントも重要な仕事です。
教室長・講師としての1日のタイムスケジュール
「振り返り」を愛し、互いの感情をリスペクトし合える文化
ーー非常に濃密な1日ですね!教室長としてチームを運営する上で、特に素晴らしいと感じているカルチャーはありますか?
丸山:
僕が特に素晴らしいと感じているのは、日々の仕事のあとに必ず行う「振り返り(リフレクション)」の時間です。
世の中の多くの職場では、何かプロジェクトをやったら「とりあえずやりっぱなし」にするか、振り返りがあっても「何が悪かったか」を突っつき合うネガティブな時間になりがちですよね。でも、探究学舎は違います。良かった部分(ポジティブな要素)をしっかりと抽出し、課題があっても「じゃあ次はどう良くしていこうか」と前向きなチャレンジに繋げる言葉が飛び交う。
そもそも、ここまで真剣に、かつ温かい空気感で「振り返り」を大切にしている組織に、僕は今まで出会ったことがありませんでした。お互いの感情をリスペクトし、受け入れ合える安心感がこの場所にはあります。
子どもたちが「自分で選ぶ力」を育む場所を創りたい
ーー丸山さんが今後、探究学舎で挑戦したい目標を教えてください。
丸山:
大きく2つあります。1つは、「大人の探究」です。
子どもたちに「探究してほしい、夢中になってほしい」と願う一方で、私たち大人が日々の生活や仕事の中でワクワクする探究をしていないのではないか、という問題意識があります。子どもを起点にするだけでなく、大人自身が知的好奇心を爆発させられるような空間や仕組みを、いつかこの会社で形にしたいです。
もう1つは、子どもたちが「自分で選ぶ力」を育める教室創りです。
今の社会では、進路や大事な決断をするときに「親が言うから」「周りがそうだから」と、他人に意思決定を委ねてしまう子が少なくありません。それは、日常の中で「自分で選択する」という経験が圧倒的に足りていないからです。
探究学舎の教室をもっと、子どもたちが自分の意志で受け方を選び、自分の意志で何かを作り上げられる場所にしていきたい。「座って授業を聞くこと」すら絶対のルールではなく、もっと自由で、多様な選択肢から自分で決められるような、新しい教室のあり方を模索していきたいです。
ーー最後に、これから探究学舎への参画を考えている未来の仲間にメッセージをお願いします!
丸山:
今、僕自身も先輩講師たちのファシリテーション技術を盗もうと、喋りにおける「間の取り方」一つから必死に研究して、毎日夢中になって試行錯誤しています。正直、難しくてすぐにはできないことばかりです。でも、「すぐにできないからこそ、人間は最高に夢中になれる」んですよね。
僕たちが求めているのは、スマートに何でもこなせる器用な人ではありません。一言で言えば「夢中になることを厭わない人」です。
どんなに小さなことでも、周りから見たらくだらないと思うようなことでもいい。「今、自分はこれに猛烈に夢中なんです!」という姿を恥ずかしがらず、オープンに表現できる人と一緒に働きたいですね。そういう個性が集まるからこそ、お互いに刺激し合って、見たこともないエキサイティングな場所が生まれると信じています。僕たちのチームという「宝箱」に入ってくれる方を、心からお待ちしています!
💡探究学舎では、ともに熱狂する仲間を募集しています!
丸山さんのストーリーを読んで、少しでも胸が熱くなった方、私たちのカルチャーにワクワクした方。まずはカジュアルにお話ししてみませんか?
あなたからの「話を聞きに行きたい」を、心よりお待ちしています!