化学の「負」をテクノロジーで解かす。2,000社が導入するケミカンの逆転劇
化学物質の危険性や有害性、そして正しい取り扱い方法を記した「SDS(安全データシート)」。化学製品を取り扱う企業にとって、この文書の管理は人命と経営を守るための「命綱」です。
しかし、1つの化学品あたりPDFで10~20ページにも及ぶほどの膨大で複雑な情報を、多くの現場では今なおアナログな手法で管理し、疲弊しているのが現状です。
この化学業界が長年抱えてきた「重い課題」を、AIの力で解決するために私が立ち上げたのが、株式会社ケミカンです。2023年のリリースからわずか数年。その圧倒的な利便性は瞬く間に広がり、お陰様で導入社数は累計2,000社を突破しました。誰もが知るナショナルクライアントから海外市場まで、その勢いはとどまることを知りません。
しかし、この華々しい急成長の裏側には、私自身の「どん底からの再起」という物語がありました。
「これで失敗しても本望だ」どん底から見つけた、心から世の中に役立つサービス
私は、投資銀行やコンサルティング会社を経て2015年に一度、起業をしています。当時は、自身のバックグラウンドを活かせるフィンテック領域でサービスを提供していました。
大手証券会社とのアライアンス、ベンチャーキャピタルからの資金調達。滑り出しは順調に見えましたが、事業はPMFさせられず、全くスケールしませんでした。
社員が退職し、利用者数も伸びず、資金は底を尽き……スタートアップが陥る典型的な失敗を、私はすべて経験しました。上り坂を永遠と歩いているような感覚。本当に希望もなく、倒産スレスレの状態で、これはうまくいった、というものは何一つありませんでした。
結局、事業を売却。手元に残ったのは、空っぽになった法人と、自分一人だけでした。
「起業は本当に辛い。でも、もし次があるのなら、これほど辛い思いをしても『失敗して本望だ』と胸を張れる、心から世の中に役立つサービスを創りたい」
その時の切実な願いが、今のケミカンの原点となっています。
工場の片隅で聞いた「現場の困りごと」が、すべての光になった
私が次なる挑戦のテーマに選んだのは、投資銀行時代に製造現場で耳にした「現場の困りごと」でした。
当時、多くの工場を回っていた私は、ある違和感を抱いていました。それは、製造業の根幹を支える「品質管理」という部門が、華やかな研究開発に比べて予算が回りにくく、常に人手不足と激務にさらされているという現実です。
「この領域に、テクノロジーの光を当てられないか」
そこからの試行錯誤は2年近くに及びました。私の化学知識はゼロからのスタート。化学メーカーのOBから専門知識を必死に吸収し、熟練のエンジニアとタッグを組んで、現場が本当に求めている機能を一つひとつ泥臭く積み上げていきました。
こうして誕生したのが、AIによってSDS管理の工数を劇的に削減する『ケミカンSDS管理』です。
化学×AI。この「未完成な組織」で、世界標準を一緒に創りませんか?
現在のケミカンは、まさに「第二の創業期」にあります。
PMF(プロダクトの市場適合性)は証明され、ビジネスは急加速していますが、組織としてはまだ完成されていません。だからこそ、今このチームに加わる面白さがあると確信しています。
かつての失敗を糧に、「本気で世の中に貢献する」という覚悟を決めた私とともに、アナログな化学業界をアップデートしていく。日本発のプロダクトで、世界の安全管理のデファクトスタンダード(世界標準)を創り出す。
私は、そんな壮大な挑戦にワクワクできる仲間を探しています。
ケミカンという舞台で、あなた自身のストーリーを重ねてみませんか?