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「どんな事業を立ち上げるか」考え抜いた1年。ウミガメ株式会社代表の松下勇介にインタビュー(後編)

インタビュー前編では、代表の松下にウミガメ創業にまつわるエピソードを聞いてきました。後半はウミガメにおけるユニークな制度や社員の様子など働き方を中心に話を聞きたいと思います。

フルリモートで働けるウミガメ株式会社

ーー社長である松下さんから見た、今のウミガメについてお伺いしたいんですけれども、今組織は何名ぐらいで、どういった部署があるのですか?

今、全員で13名の組織になります。組織としてはまだ小さく、「営業・エンジニアリング・デザイン・マーケティング」というようなシンプルな組織構成になってます。その中でも、我々が1番力を入れているチームが、デザインやエンジニアの領域です。医療ガイドラインの規制によりどういったホームページにしないといけないかとか、歯科医院自体の差別化が難しい問題があるため、デザインの力やシステムの力で、より目を引くデザインで使いやすく予約がしやすいというところに力を入れています。


ーー組織や会社のカルチャー、働き方というところで、特徴的なところはありますか?

特徴的なところは、フルリモートで働ける環境という点かなと思います。時間に関しても、11時から16時というコアタイムはありますが、事前申告があればどの時間でも働けるといったかたちになっております。どんな場所でもどんな時間でも働けるというのが1つ、特徴かと思います。


ーー社員の方々は皆さん、元々歯科業界に関連されていらっしゃる方だったのですか?

歯科業界に関連しているメンバーは、半数ぐらいですかね。半数の方は、歯科含め医療業界で働いていた方になります。ですがもう半分の方々は全く違う畑で働いていて、我々が目指している世界観や歯科業界に貢献したいというような人たちが働いているような会社になります。

入社してすぐに子会社の社長へ抜擢


ーー松下さんは、これまでコンサルティングファームにいらっしゃった後、スタートアップ企業の役員を複数経験され、今は別の動画制作会社の経営もされている中で、ウミガメ株式会社さんを経営されていますね。これまでの経験や現在複数の会社を経営されている中で、ウミガメにどのようなシナジーがありますか?

現在も私が経営している動画制作の会社があるのですが、YouTubeの運用でいくと、累計運用アカウント数では国内でもトップ3に入ると言われているような会社に成長しています。

そういった意味では、YouTube/TikTokの運用や撮影に関しては、ウミガメ株式会社の方でも活かされていると思います。また、一部双方の会社で社員同士の交流があります。動画制作の会社の方でも医療関係のお客様がいらっしゃったりしますので、医療の監修や医療ガイドラインの規制に関して、双方で話し合うケースがあります。そういった意味でも、相互で足りない部分に関しては補えているというところが大きいかなと思います。

加えて、「人」という点でも結構シナジーがあるなと思っています。動画制作の会社は若いメンバーが多く、新しい事業やPJに対して自分がやりたいと手を挙げてチャレンジングする方々が多いです。、交流がなかった時には、ウミガメ株式会社では自分で手を挙げてチャレンジしたいという方は少なかったのですが、、交流が生まれたことによって、よりチャレンジングなことをしたいという人が社内で生まれてきているというのがあります。実際に、ウミガメに入社したタイミングで、すぐに子会社の代表をやっている須田という者がいますが、そういったことに影響を受けてチャレンジしてみようという社員が出てきたりもしていますので、 人の交流によるシナジーはあるのかなと思っております。


ーーそのウミガメの子会社設立の経緯についても、少しお聞かせください。

ウミガメの子会社で、株式会社Value Betという会社があります。会社は宮崎にあり、 資料請求のプラットフォームや企画サービスサイトをやっています。今のウミガメ株式会社の歯科医領域には関係ないのですが、マーケティング領域でチャレンジしたいということで、本人とも話し合って独立した子会社で社長をやってもらっています。そういう意味では、独立したいまたはチャレンジしたいということで手を挙げていただければ、できる環境はあるのかなと思います。


ーーまだ少人数の段階で参画することによって、松下さんのように経営経験が豊富な方の元で、非常に近い距離で仕事ができる環境があり、かつ子会社化の代表になれる可能性もあるということですね。

はい、可能性は十分ありますね。

社員の声でカルチャーが作り上げられていく


ーー歯科の業界だけでなく、それ以外の業界も含めて可能性があると思う点を見ると、いわゆる事業開発会社のような位置付けになるのでしょうか?

基本的にはウミガメ自体は医療業界にフォーカスしてこれからも事業展開をしていく予定ですが、社員から新規事業にチャレンジしたいという提案があった場合は、違う領域であれその人が向き合ってやりたいことであれば制限せず、会社としてサポートできるのであればサポートしていこうと決めています。我々は事業開発会社というより、個人の可能性や個人の最大化と社内では言ってますが、個人の人生における可能性の最大化を図っていくっていうことで、その表現の仕方として子会社の社長をする、新しい事業を担当する、全然違うことにチャレンジしてみるですといったことを推奨しているというような会社です。


ーー個人の可能性の最大化の1つとして、先ほどお話があったリモートワークという制度があるかと思うのですが、それ以外でも取り組んでいらっしゃることはありますか?

細かいことを言うと色々ありまして、1つは、大学や資格の専門学校などへ行きたいということであれば、会社の方で全額補助をしている点です。もちろん、我々の方で選抜させていただき、戻ってきていただいた際、2年間は我々の会社で働いていただくというような条件はあります。しかし、条件を満たしていれば、仮に2年後辞めていただいても費用は発生しませんので、もし大学やアメリカ留学に行きたいなといったことがあるのであれば、会社としては支援するというのが1つ大きいところかなと思います。

あとは、社員の声によって福利厚生が新しく生み出されています。例えば、働く環境をよりよくすることで会社の定着率や仕事が捗るよねということで飲み物やご飯代を1人あたり月5,000円、会社負担としています。 経営者からの発信ではなく、社員同士でこういうのあったらいいねっていうところから生まれていくっていうのが非常に大きいのではないかなと思います。他にも誕生日には1人あたり最大2万円まで支給する制度もあります。

また「サンクス制度」というのもあり、年に1回パートナーやご友人、ご家族の方に普段なかなかできない感謝をしていきたいただきたいという気持ちを込めて、その方と一緒に素敵な時間を過ごして欲しいということで最大2万円を支給させていただくような制度もあります。正直、色々ありすぎて、今何個あるのか分からないですね(笑)。


ーー社員への学校への進学や資格取得サポートの事例は、既にありますか?

まだウミガメはいないんですよね。もう1つの動画制作会社の方では、実際、資格学校に行った社員がいます。その方は通い終わって、現在も働いてくれています。


ーートップダウンというよりは、社員の方々起点でカルチャーや制度を作っていっているフェーズだということですよね。

そうですね。なので本当にこの会社の人を見ていただくと分かるんですけど、イメージとしては球体だと思います。どっちが上か下か、球体にはないじゃないですか。誰が上とかではなく、その時に、ボールを拾うよという人がいれば、その人が上というかリーダーになって、引っ張っていただくっていうような感じの組織になっているんじゃないかなと思います。

ウミガメ株式会社にフィットする人材とは

ーーそういった意味では、どういったタイプの方だとウミガメにフィットしそうでしょうか?

大きくは3つだと思います。1つは、ボールが落ちていた時に自発的に拾う人。誰かが困っていたら、困ってるんだろうなではなくて、実際に私手伝うよって言える人ですね。課題があったらその課題を自分が拾うよって言える人が非常にカルチャーとしてはフィットしやすいなと思ってます。

2つ目は、成功事例を皆に共有し、仕組み化する人。偶然起きたラッキーパンチ、属人的なスペシャリティからもたらされた成果を、どうやって 皆にノウハウとして共有できるかを考えられる人ですね。自分だけのことを考えるのではなく、会社や事業や組織全体全体のパワーを底上げするような動きができる人を重視しています。

3つ目は、どんなことでも全員でやることとして取り組める人。会社の活動は各部署の専門性によって組織化されますが、「外からリソースを引っ張ってくる」「全員が関わることで会社がドライブされる」という類の仕事は全員で取り組みます。例えば、ウミガメでは、採用は、採用・人事チームのみの仕事ではありません。弊社ではリファラル採用やカジュアル面談を通じた採用が主力となっています。一緒に働きたい人は自分で誘いましょう。理想の組織は自分達で作るという意識で全員で採用にコミットしています。他にも会社の活動が円滑に、早く回るように全員で経費精算などのコーポレート業務にコミットしたりしています。自分には関係ないと言わず、全員でやった方が会社にとって良いことはできる人がフィットしやすいかと思います。

治療ではなく予防のために病院へ行く世界を目指す


ーー最後に、ウミガメはどのようなゴールを目指して、今進んでいるのでしょうか?

まず近未来ですね、3〜5年の世界でいくと、しっかりとした技術を持っている歯科医師を簡単に探せて出会える世界を作るというのがゴールです。そこから先は、予防に貢献するような事業を作り上げて行けたら良いなとは思っています。患者様ご自身でも知識をつけていただいて、不健康になる前に、予防に対して取り組んでいただけるように支援していくことが会社の将来像になります。

歯科医院へは治療ではなく予防で行っていただき、患者様自身でセルフケアを行うことで健康に100歳まで生きていただくという世界を作っていけると良いなと思ってます。やはり長生きするにあたっても、病気で長生きするのと、健康で長生きするのって、人生の幸福度が違ったり、可能性が違ったりすると思っています。なので、今後は病気ではなく「病気にならないために病院に行っている」という世界を作ることが僕らのミッションです。


ーーそれは歯科領域だけに限らずですか?

まずは歯科から取り組もうと思っていますが、最終的には医科に関しても考えてはいます。歯科の領域でいけば、食べるものによって太る太らないとか、きちんとした歯並びにすることで咀嚼効率が向上し、食べ物の消化や吸収が促進され心身ともに健康な状態になるとか、歯から予防していくというのは、今後ますます増えていくと思ってます。2025年をめどに国民皆歯科検診制度の導入が検討されていたりと、歯からつくる健康というのが拡がっていくと思っています。まずはしっかりとした技術のある歯科医師に出会える場をきちんと作った上で、予防といった領域でも事業展開を行っていき健康な人が溢れる世界を作り上げるというのが、我々が目指している世界になります。


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