【RAインタビュー】NTTデータを経て、プロ競輪選手への挑戦の先に。事業戦略から逆算した提案で、エンタープライズ企業の経営課題を解決する。
新卒で国内最大手のSIerであるNTTデータへ入社し、官公庁向けのネットワーク構築プロジェクトに従事したMさん。国家インフラを支えるスケールの大きな仕事に携わりながらも、「己の実力で勝負したい」という想いから安定を手放し、プロ競輪選手への道を目指しました。
そして、約1年半の挑戦を経て、再びビジネスの世界へ。再出発の場として、キッカケクリエイションへの参画を決めました。入社直後からエンタープライズ企業を担当し、顧客の経営課題にまで踏み込んだ採用コンサルティングを行うMさんに、選考を通じて感じた他社のHR会社との違い、そして大企業での経験がベンチャー企業での推進力に変わる理由について、じっくりお話を伺いました。
Y.M / RA(リクルーティングアドバイザー)
同志社大学を卒業後、NTTデータに新卒入社。中央省庁向けのネットワークおよびセキュリティ導入プロジェクトにおいて、大規模案件のディレクションを担う。その後退職し、約1年半にわたりプロ競輪選手を目指す。2026年1月キッカケクリエイションにジョイン。現在はRAとして、エンタープライズ案件を担当し、企業の採用力向上につながるPR支援など、人材紹介の枠に留まらない事業視点での提案を行っている。
NTTデータでの経験と、競輪への挑戦。自分を追い込み抜いた先に得た「やり抜く力」
──まずは、新卒でNTTデータを選んだ理由から教えてください。
きっかけは、学生時代に経験したゴミ収集のアルバイトでした。日々、懸命に汗を流す現場で目の当たりにしたのは、驚くほどアナログで過酷な実態です。
誰よりも働き、現場を支えていた上司が、長時間労働の末に大きな病にかかってしまった。その姿を見た時、「仕組みで現場を救わなければならない」と痛感したんです。
ITの力で社会をアップデートし、働く人の環境を根本から変えたい。その想いから、社会インフラを支える巨大なシステム開発を手掛けるNTTデータへ入社しました。
──どのような業務を担っていたのでしょうか?
中央省庁向けのネットワーク構築やセキュリティ導入プロジェクトのソリューション営業です。全国約200拠点をつなぐ巨大ネットワーク網の構築に向け、一次請けの企業から現場で実際に回線工事を行う作業員の方々に至るまで、全体像が見えないほど多層的で膨大な数の協力会社を束ねるディレクション業務を担いました。
専門的な技術知見と、複雑な利害関係を調整して現場をまとめるディレクションの基礎を徹底的に叩き込まれましたね。
──そこから、なぜプロ競輪選手を目指すという決断に至ったのですか?
プロジェクトの規模が大きすぎるがゆえに、存在意義が見えにくくなっていることにもどかしさを感じていました。
そんな時、元々観客として魅了されていた競輪の世界に対し、今度は自らの人生を賭けて、プロ選手を志そうと考えるようになりました。限界まで自分を追い込むアスリートの姿に、理屈抜きで「純粋にかっこいい」と強く惹かれたんですよね。
大手企業の盤石な安定を選ぶか、それとも自分を試す一歩を踏み出すか。そこに迷いはありませんでした。「自分の身体だけでどこまで行けるのか、限界に挑戦したい」その熱量が勝り、退職してプロを目指す決断を下しました。
──具体的な活動の様子や、その経験から得た学びについて教えてください。
朝6時から夕方6時までの12時間。月曜日から土曜日まで、生活の中心は競技場にありました。現役のプロ選手たちの中に混ざり、剥き出しの闘争心と凄まじいスピード感の中で、自分を追い込み続ける日々でしたね。
何より心を打たれたのは、師匠の姿。プロとして自身の練習をしなければならない状態にありながら、私の成長のために一切の出し惜しみなく、時間とエネルギーを割いて向き合ってくれたんです。ここまで他人のために尽くす利他性に触れたのは、人生で初めての経験でした。
同時に、「決めたことを最後までやり抜く大切さ」も学びました。約1年半という期間、朝から晩まで自分を追い込み、日々の地道な積み重ねを愚直に継続する。結果としてプロテストは不合格に終わってしまいましたが、この挑戦を通じて「ここまでやってダメなら仕方ない」と心から思えるまで努力し尽くす経験を得ました。
「人材ビジネスはマーケティングで決まる」──業界の常識を疑う戦略と、プロセスを重んじる評価制度に惹かれて。
──ビジネスの世界への復帰にあたり、なぜHR業界、そしてキッカケクリエイションを選んだのでしょうか?
周囲の選手たちからセカンドキャリア形成の難しさを直接耳にしていたことが大きいです。競技を退いた後の人生に悩むリアルな声を聞くうちに、キャリアの節目を支える仕事への関心が強まり、まずは情報収集を兼ねて、数社のHR系会社と面談してみることにしました。
そんな中、キッカケクリエイションの面談で出会ったのが、同じくアスリートから転身した社員の方。これまでの経験について語り合う中で意気投合し、自分の異色とも言えるキャリアをポジティブに肯定されたことで、一気に惹きつけられていったんです。
自分を理解してくれる環境に居心地の良さを感じる一方で、ビジネスとしてのあり方にまで衝撃を受け、入社を決定づけたのは、続く代表の川島との面接でした。
多くの人材紹介会社が「求職者や企業にどうアプローチするか」という手法論に重きを置く中、キッカケクリエイションでは、「人材ビジネスの成否はデータシステムとマーケティング投資で決まる」という明確なメッセージを全社で掲げていたんです。SNSを中心とした30種類以上の集客戦略など、物事を根本から見直し、既存の常識に疑問を投げかける事業や社会の見方に圧倒されたことを覚えています。
──他の人材紹介会社とは異なる点を感じたのですね。
そうですね。また、個々が強みを最大限に発揮できるよう、適材適所と専門性を徹底して追求する組織構造に感銘を受けました。HR会社でありながら、エンジニアやマーケターといった「顧客の前に立たない」職種の採用にも注力していることを伺ったんです。
特にマーケティング領域では、YouTube、SEO、広告運用といった各チャネルごとに、前職で実績を残してきた各分野のスペシャリストが揃っており、その層の厚さに驚かされました。
──業界の常識に縛られないスタンスだと、評価のあり方も違いがありそうですね。
おっしゃる通りです。私が受けていたRAのポジションにおいて、他の企業では「いかに売上を積み上げるか」といった数字のコミットばかりが評価軸として語られることが多かったんです。
しかし、川島から提示されたのは、「その人が関わったからこそ、どう状況が好転したか」というプロセスや定性的な価値を評価する仕組み。数多くのHR会社の選考を受ける中でも、この評価制度は特異であり、何より数字だけを追わせるのではなく、仕事の本質を評価しようとするカルチャーに、強い誠実さを感じて入社を決めました。
入社直後からエンタープライズ案件を担当。抜擢文化の中で追求する、事業成長の核心に迫る提案
──現在の役割について教えてください。
RAとして、エンタープライズ案件を中心に約15社を担当しています。
実際に、私も入社間もない時期からこうした影響力の大きいクライアントを担当させていただきましたが、当社には入社年次に関わらず、大きな裁量を委ねる抜擢文化が根付いていますね。
──業務を行う中で大切にされていることはありますか?
人数合わせの採用ではなく、顧客のビジネスを成長させるための事業課題の解決に、パートナーとして入り込むことです。
特に、当社のお客様となるIT企業において、エンジニアは数合わせのための労働リソースではありません。競争力や優位性、そして受注単価にダイレクトに直結する、事業の生命線です。
そのため、要件に合った人材を繋ぐだけの御用聞きにはなりません。常に顧客のビジネス視点に立ち、「どのような人材が加わればその企業の収益性が向上し、成長を加速させられるのか」というビジネスの根幹から逆算して、共に歩む姿勢を大切にしています。
──クライアントに価値貢献できたと感じる、エピソードがあれば教えてください。
誤解を恐れずに言うと、本来は企業の人事担当者が担うべき「自社のPRや候補者とのコミュニケーション設計」にまで、エージェントという枠を超えて踏み込んだ支援を行っていることです。
例えば、社長をはじめ上司の方々とも密に連携しながら、エンジニアの方々がアサインされるプロジェクトの魅力を、採用サイトを通じて社外へどう戦略的に発信すべきかといったマーケティング支援を行っています。加えて、実際の面談において「どの情報を、どのような文脈で候補者へ伝えるべきか」といった、現場での具体的なコミュニケーション設計まで提案しています。
こうした取り組みを続ける中で、クライアントからは「ここまで踏み込んでくれるエージェントは他にいない」と言っていただけることも多く、RAとしての介在価値を最も強く実感しますね。
一秒一秒を成果創出に費やす。他にはない新たな取り組みで、HRの形を塗り替える挑戦
──Mさんから見た、キッカケクリエイションのカルチャーの魅力は何でしょうか?
始業から終業まで、全員が自分の役割を全うし、クライアントと候補者のために一切の妥協なく向き合い続けていることです。ただ残業が多いという精神論ではなく、「一秒一秒を価値提供に費やす」というエネルギーに満ちています。
例えば、RAが現場のキーマンから直接聞き出した「5年後のプロジェクト展望」と、CAがヒアリングで把握した「候補者の人生設計」を擦り合わせ、RAとCAが連携して30〜40行に及ぶ長文の熱いメッセージを候補者に送ることもあります。
この徹底した社内連携とチームプレイこそが、当社の高い決定率を支えていると感じますね。
──今後の目標をお聞かせください。
ただの人材紹介で終わらせない。これは私だけでなく、全社共通の意志です。
3.5万人以上の登録者を抱えるYouTubeチャンネルのグロースに加え、直近ではショートドラマ制作や官民人材流動化基盤の構築といった、社会に大きなインパクトを与える新たなプロジェクトにも、会社として総力を挙げて取り組んでいます。
私自身、こういった変化を楽しみながら、組織のさらなる飛躍に欠かせない力となれるよう、突き進んでいきたいと考えています。
──最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
大きな組織の中で「自分の仕事は本当に社会や顧客のためになっているのか」と感じている方にこそ、挑戦していただきたいです。
メンバーが密に連携し、全社一丸となって動く当社だからこそ、大規模組織で磨かれた調整力や多角的な視点は、チームの推進力を最大化し、顧客の期待を超えるための大きな原動力になるはずです。
キッカケクリエイションは、人材業界出身者ばかりが集まっている組織ではありません。だからこそ、既存の人材紹介の型に染まらず、新たな事業視点でチャレンジできる面白さがあります。私たちと一緒に、新しいHRビジネスの形を創り上げましょう。