「地方には、挑戦の機会がない。それなら、新しい基準を創ろう。」
北海道・札幌を拠点に、SNS広告を主軸としたマーケティング事業を展開する株式会社WAKEL。同社は、「成果報酬型」という独自のビジネスモデルを武器に、クライアントの事業成長に貢献すると同時に、札幌という地で未経験からプロフェッショナルなマーケターを育成しています。
なぜ、あえてリスクの高い「成果報酬型」を選ぶのか?
なぜ、東京ではなく「札幌」なのか?
今回は、代表取締役の渋谷俊介氏にインタビューを行い、WAKELが展開する事業の全貌、その独自性、そして見据える未来について詳しくお話を伺いました。
渋谷 俊介 / 株式会社WAKEL 代表取締役
大学中退後、親会社である株式会社KITENに入社。入社1年でマーケターとしてトップクラスの成果を上げ、マネジメントも経験。2023年、株式会社WAKELを設立し、代表取締役に就任。札幌の常識を覆す挑戦を続けている。
札幌の常識を覆す。「成果報酬型」に込めた覚悟
ーーまず、WAKELの事業概要について教えてください。
WAKELは、SNS広告を中心としたWebプロモーション事業を展開しています。最大の特徴は、一般的な広告代理店のビジネスモデルとは異なり、「完全成果報酬型」でサービスを提供している点です。
また、単に広告を運用するだけでなく、クライアントの事業課題を解決するためのマーケティングコンサルティングや、札幌という地で未経験からマーケターを育成する人材育成・組織開発も、私たちの事業の重要な柱となっています。親会社である株式会社KITEN(東京)と密に連携し、東京の最先端のノウハウや大規模な案件を、札幌にいながら扱える体制を構築しています。
ーー「成果報酬型」の広告事業について、具体的にどのようなモデルなのでしょうか?
通常の広告代理店は「予算型」が一般的です。これは、クライアントから広告予算を預かり、その運用額の20%程度を手数料としていただくモデルです。この場合、代理店のゴールは「予算を使い切ること」になりがちで、極端な話、成果が出なくても手数料は入ってきます。
一方、私たちの「成果報酬型」は、広告費やクリエイティブ制作費、モデルのキャスティング費などの先行投資をすべてWAKELが負担します。そして、実際に商品が購入されたり、来店予約が入ったりといった「成果」が発生した時点で初めて、売上の一部を報酬としていただくモデルです。
ーー自社でコストを負担するのは、非常にリスクが高いようにも感じます。なぜあえてこのモデルを選んでいるのですか?
おっしゃる通り、成果が出なければ赤字になるリスクは私たちが負うことになります。しかし、だからこそ「本気で成果にコミットできる」のです。クライアントからすれば、初期コストやリスクを負わずにマーケティングを開始できます。「予算を預けても成果が出るかわからない」という不安を解消し、本当に良い商品やサービスを持っている企業が、リスクなく挑戦できる環境を提供したい。それが、私たちが成果報酬型にこだわる理由です。
また、社内の視点で見ても、このモデルはマーケターの成長に直結します。自分たちのお金を使って広告を出すわけですから、「なんとなく」の運用は許されません。必死に考え、仮説検証を繰り返すことで、圧倒的なスピードで実力がついていく。結果として、クライアントには高い成果を、メンバーには高い成長環境を提供できる、非常に理にかなったモデルだと考えています。
クライアントを業界をトップへ。WAKELが仕掛ける「ジャイアントキリング」
ーーどのようなクライアントを支援することが多いのでしょうか?
業界で言うと、美容、脱毛、EC、スクール関連など多岐にわたりますが、「業界のトップ企業」から「業界の2番手・3番手」や「上場直前のフェーズ」にある企業までさまざまです。特にトップ企業が圧倒的な資金力で市場をシェアしている中で、商品力はあるのに認知や集客が追いついていない企業に対して、私たちのマーケティング力でブーストをかけ、業界の勢力図を塗り替えるような支援をすることに、大きなやりがいを感じています。
ーーまさに「ジャイアントキリング」ですね。
はい。予算型の大手代理店が入り込めないような領域でも、私たちがリスクを取って入り込み、仮説検証することで、爆発的な成果を生み出す。実際に、私たちが支援に入ってから売上が急拡大し、業界トップ層に躍り出たクライアントもいらっしゃいます。
ーー具体的な支援事例があれば教えてください。
例えば、最近だと「AIを活用したビジネススクール」の集客支援を行っています。単にスクールの認知を広げるだけでなく、「AIを使ってフリーランスとして働く」という新しい働き方の提案まで含めたコミュニケーション設計を行い、多くの受講生獲得に繋がっています。他にも、オーダーメイド留学のサービスや、小学生向けのタブレット教材など、世の中に新しい価値を提供するサービスの支援を幅広く手がけています。
ーー東京の親会社(KITEN)との連携も強みになっているのでしょうか?
非常に大きいです。デジタルマーケティングの最先端はやはり東京にあります。KITENが持つ膨大なナレッジや成功事例、そして東京の大規模なクライアント案件を、札幌のWAKELでもそのまま共有・活用できる体制になっています。札幌にいながら、東京のトップレベルの案件に携わり、最先端のノウハウを学べる。これは、他の地方の代理店にはない、WAKELならではの強みだと自負しています。
広告の枠を超えて。事業の核心に迫る「マーケティングコンサルティング」
ーーマーケティングコンサルティングと広告運用は何が違うのでしょうか?
広告運用はあくまで「集客」の手段ですが、クライアントの本当の目的は「利益の最大化」です。集客がうまくいっても、その後の成約率が低かったり、LTV(顧客生涯価値)が低ければ、事業としては成功しません。
そこで私たちは、広告で集客した後のプロセス、いわゆるバックエンドの改善にも踏み込みます。例えば、来店予約が入った後のオペレーション改善、店舗での成約率を上げるための提案、より高単価なプランを選んでもらうための商品設計のアドバイスなど。「広告を作るだけ」ではなく、クライアントの事業課題を根本から解決するために、営業担当がコンサルタントとして深く入り込んで伴走します。
ーーそこまでやるからこそ、クライアントからの信頼も厚いのですね。
はい。成果報酬型である以上、クライアントの事業成長が、そのまま私たちの成果に直結します。だからこそ、外部の業者としてではなく、「事業パートナー」として同じ船に乗り、本音で議論し、共に事業を成長させていく。この一体感こそが、私たちの仕事の醍醐味です。
「札幌にはチャンスがない」は嘘だ。地方から市場価値の高い人材を輩出する
ーーなぜ、東京ではなく「札幌」で事業を展開されているのでしょうか?
私自身は千葉出身なのですが、札幌に来て感じたのは、「環境の良さ」と「機会の不均衡」でした。ご飯も美味しく、家賃も安く、ストレスフリーに暮らせる素晴らしい街なのに、若者が挑戦できる仕事や、高い給与を得られる企業が圧倒的に少ない。「デジタルマーケティングをやりたいけど、東京に行くしかない」「札幌ではこれくらいの給料が限界だ」と、自分の可能性に蓋をしてしまっている若者が多いと感じました。
ーーその現状を変えたい、と。
はい。デジタルマーケティングは場所を選ばない仕事です。札幌にいながら、東京と同じかそれ以上のレベルの仕事をして、高い報酬を得ることは十分に可能です。実際にWAKELでは、未経験からスタートしたメンバーが入社1年目でインセンティブで年250万円以上をもらうこともあります。「札幌だからできない」ではなく、「札幌だからこそ、豊かに暮らしながら熱狂的に働ける」。そんな新しい基準を、私たちが証明していきたいと思っています。
ーー未経験からでも活躍できる理由はどこにあるのでしょうか?
「失敗を許容するカルチャー」と「情報のオープンさ」ですね。自社で費用を負担するからこそ、クライアントに対して「説明のつく無難な選択」をする必要がありません。忖度なく「どうすれば成果が出るか」という1点のみに向き合える環境です。だからこそ、経験の浅いメンバーであっても、失敗を恐れることなく、成果を出すための攻めたクリエイティブに裁量を持って挑戦できるのです。失敗しても、そこから学べばいい。
また、社内には膨大な「成功事例」や「ナレッジ」が蓄積されており、誰でもアクセス可能です。未経験でも、正しい型を学び、打席に立ち続けることで、短期間でプロフェッショナルへと成長できる環境が整っています。
組織拡大と新規事業。そしてメンバーの自己実現へ
ーー今後の事業展望についてお聞かせください。
短期的には、広告事業の収益安定化と、組織の拡大です。現在、案件は増え続けているものの、それに対応できる「人」の育成が急務です。特に、未経験者を1人前のマーケターに育てる教育体制の強化や、運用専門部署・業務効率化部署の立ち上げなど、組織体制を整えていきたいと考えています。
ーー中長期的には、どのようなビジョンを描いていますか?
広告事業で培ったマーケティング力を活かし、「自社ブランドの立ち上げ」や「D2C事業」への展開を考えています。例えば、海外のブランドを買収してリブランディングしたり、北海道の地域性を活かした商品を開発したり。広告代理店として人の商品を売るだけでなく、自分たちの商品を、自分たちのマーケティング力で世の中に広めていく。そういった新規事業に、WAKELで育ったメンバーが事業責任者として挑戦していく。そんな未来図を描いています。
ーー最後に、この記事を読んでいる求職者の方へメッセージをお願いします。
WAKELは、まだこれからの会社です。上のポストが詰まっているなんてことはなく、成果を出せば出した分だけ、新しいチャンスを掴める環境です。「今の環境では物足りない」「札幌で、圧倒的に稼げる実力をつけたい」。そんな野心があるなら、経験は一切問いません。ぜひ1度、カジュアルにお話ししましょう!