一年の「型」を決める
私は毎年、自分自身の指針となる「テーマ」を決めています。
新年を迎えた私の心にしっくりと馴染んだ言葉は、
意外にも馴染みのある「プロフェッショナル」という言葉でした。
なぜ今、この言葉なのか。
そこにはAIが身近になった、今の時代背景があると思っています。
AIと人間の「境界線」が引かれた今、
ここ数年で、AIができることは圧倒的に増えました。
かつて「人間にしかできない」と思われていた多くのタスクが代替可能になり、
誰もが「AI vs 人間」という対比を自分事として考えるようになっています。
しかし、技術が進歩すればするほど、逆説的に
「人間にしか踏み込めない領域」が浮き彫りになってきました。
非言語を「言語化・構造化」する力。
人間が注力すべき最大のテーマは、
非言語的な要素をいかに言語化・体系化・構造化できるか
にあると思うようになりました。
・ 現場に漂う微細な違和感
・ 言葉にならないユーザーの期待
・ チームの熱量の変化
これらを捉え、論理的な言葉として再構成するには、
単なるスキル以上のものが必要です。
鋭い判断力、相手の心を動かす表現力、そしてそれを支える幅広い教養・・・
これらがあって初めて、カオスな情報を「価値」へと変換できるのだと思います。
「秘伝のタレ」に寄り添うということ
企業や事業には、必ず「その場所でしか作れない味」があります。
・ 事業特有のこだわり
・ 独自のサービス哲学
・ 組織に受け継がれる「秘伝のタレ」
これらは非常に抽象的で、簡単には真似できないと思います。
だからこそ、そこにどれだけ深く寄り添い、本質的・立体的に捉えられるかが、
これからのビジネスの成否を分けると確信しています。
2026年の抱負
最近ジブリの「もののけ姫」にハマっています。(今更)
モロ役の美輪明宏さんの笑い方がちょっとの違いで受け取り手の印象が大きく変わることや、一瞬登場するアシタカの小刀の材料が、設定時代当時は一山分の開拓が必要なほど貴重なためこの大きさで描かれていることなどを見ていると、圧倒的な感性と深い教養・知識、探究心など様々な要素が複合的に組み合わせられており、
「これがプロの仕事だな」とまじまじと感じられました。
「プロフェッショナル」に必要不可欠なスキルの1つに、
「抽象と具体を、高速で行き来すること」
があると思います。
現場の泥臭いディテール(具体)を拾い上げ、
それを普遍的な戦略(抽象)へと昇華させる。
そして再び、その戦略を誰もが実行できるアクションへと落とし込む。
この具体と抽象の往復こそが、AIには真似できない「プロの仕事」の真髄です。
このような意識をしながら日々仕事をすることを通じて、今年一年振り返った時に、「プロフェッショナルな仕事をしたな」と言える一年にしたいと思います。
最後に
2026年、私はプロフェッショナルとして、
クライアントや自社の事業が持つ「秘伝のタレ」を誰よりも深く理解し、
最高の形で提供していきたい。
便利なツールが溢れる時代だからこそ、
最後は「人」としての深みで勝負する。
そんな一年にしていきます。