「あの人は、人に好かれるタイプだから」
会話の中で、何気なく出てくる言葉です。
でも私たちは、この言葉を疑っています。
合同会社BOAは、2025年1月に生まれたばかりの会社です。
エンタメ系YouTubeチャンネルの運営
携帯キャリアの販売イベント。
一見すると、まったく違う2つの事業をやっています。
この2つをつなぐ考え方が、ひとつだけあります。
「好かれる」は、才能ではなく技術である。
今回は、その考えにたどり着くまでをお話しします。
「あれは生まれつきだ」と、諦めていた
——最初から「好かれるは技術だ」と思っていたわけではないんですよね。
まったく逆でした。むしろ、いちばん強く「才能だ」と思い込んでいた側だと思います。
学生の頃、教室の中心にいるような同級生がいました。
特別なことを言っているわけでもないのに、なぜか人が集まる。
私はそういうタイプではありませんでした。
話しかけるタイミングをずっと計っているような人間で、結局その日は誰とも話せなかった、みたいなことも普通にありました。
だから、あれは持って生まれたものだと決めつけていたんです。
自分にはない。だから仕方ない、と。
「センスの差だ」と言ってしまえば、努力しなくて済みますから。
正直に言えば、諦めていたというより、逃げていたんだと思います。
その思い込みは、現場で壊れた
——変わったきっかけは何だったんですか。
販売イベントの現場に立ったことです。
家電量販店や商業施設で、通りかかった方に声をかける仕事です。
1日に何百人と接します。
最初の頃は、本当に誰も止まってくれませんでした。
声をかけても、目も合わせてもらえない。
その横で、同じ言葉を使っているはずの先輩が、次々と足を止めてもらっているわけです。
最初は「やっぱり才能だ」と思いました。
でも、あまりに悔しかったので、その先輩を1日中観察したんです。何が違うのかを、ひたすらメモしました。
そうしたら、違いは全部、目に見える行動でした。
・立っている位置が、通路の流れに対して少しだけ斜めだった
・最初のひと言が、私より圧倒的に短かった
・話しかける前に、相手の視線が動く瞬間を待っていた
・断られた後の表情が、まったく崩れていなかった
性格ではありませんでした。
全部、真似できることでした。
実際に真似したら、その日のうちに反応が変わったんです。あのときの感覚は、今でもはっきり覚えています。
才能だと思っていたものの正体は、観察されていない技術でした。
「教えられる」と確信した日
——技術だと気づいた後、何が起きましたか。
自分が教える側に回ったときに、確信に変わりました。
入ったばかりのメンバーに、自分が現場で拾った法則を、順番に分解して渡してみたんです。
まず立ち位置。次に最初のひと言。
その次に、相手が反応したときの返し方。一度に全部ではなく、一つずつ。
そのメンバーは、1か月後には自分より数字を出していました。
もしこれが才能なら、こんなことは起きません。
渡せた時点で、それは技術です。
——なぜ、そこまで再現性にこだわるんですか。
「気合いで頑張れ」で伸びる人は、たしかにいます。
でもそれは、たまたま合っていただけです。
合わなかった人は、自分には向いていなかったと思って辞めていく。
私はそれが、いちばんもったいないと思っています。
人が動く瞬間には、ちゃんと理由があります。
ただ、その理由は10回試しただけでは見えません。
100回、200回と量をこなして、はじめて「あ、これが共通点だ」と輪郭が出てくる。
量 × 心理学 = 再現性。
これがBOAの土台です。
私たちが携帯販売の現場を大事にしているのは、ここが「人の心の動き方」を最速で学べる場所だからです。
売るための仕事であると同時に、練習量を確保できる実験場でもある。
だから、事業として続けています。
だからBOAは、教育を先に置く
——事業内容だけ見ると、販売とYouTubeで別々に見えます。
やっていることは同じです。
どちらも「どうすれば人の心が動くか」を扱っています。
目の前の一人に届けるのが販売で、画面の向こうの何万人に届けるのがYouTube。距離が違うだけで、原理は変わりません。
だからBOAでは、入口をひとつにしています。
まず現場で、人の心が動く瞬間を体で覚えてもらう。
そのうえで、進む道は選べるようにしています。
表現者
自分自身が前に立ち、見られる側になる
プロデューサー(マネージャー)
人の魅力を見つけて、届く形に設計する
開拓者
仕組みと取引先をつくり、活躍の場そのものを広げる
今すぐ決める必要はありません。
後から変わっても大丈夫です!
実際、入ったときと今で志望が変わったメンバーもいます。
土台にあるのが同じ技術だから、乗り換えができるんです。
——「教育ファースト」と言い切っているのが印象的です。
順番の問題だと思っています。
「できる人を採る」のではなく、「できるようになる過程を渡す」。
会社としては後者のほうが時間もかかるし、手間もかかります。
それでもそちらを選んでいるのは、私自身が「才能がない」と思い込んで諦めかけた人間だからです。
あのとき、誰かが分解して渡してくれていたら。
その「誰か」に、会社としてなろうとしています。
何者でもない今から、始めていい
——最後に、これを読んでいる方へ。
今、何も持っていなくていいです。
人見知りでも、話すのが得意でなくても、やりたいことが決まっていなくてもかまいません。
むしろ、そういう状態から始めた人のほうが、技術として身につけたときの伸び方が大きいと思っています。
必要なのは、「好かれるは技術だ」という考え方を、一度受け入れてみることだけです。
BOAは、その技術を渡す場所でありたいと思っています。
「好かれる」を、才能から技術に変える場所。
この考え方に少しでも引っかかった方と、まず話してみたいです。
選考ではなく、雑談で大丈夫です。
「話を聞いてみたい」から、気軽に来てください。お待ちしています。