SalesNowの成長を支えるプロダクト組織。その組織を牽引しているのが、CEOの村岡さんと執行役員 CTOの梅本さんです。今回は、お二人にプロダクト組織の魅力や今後の展望について伺いました。
CEO 村岡 功規 大阪府立大学応用化学部卒。学生時代はデータ分析の研究員の傍ら、Webサービスを起業。新卒でレバレジーズに入社後、新規事業立ち上げと営業マネージャーに従事。立ち上げた新規事業を50名規模の事業へと成長させた。スクレイピング技術やデータベース技術を活用し、年間200~300件の商談創出に貢献。 当時のアナログで非効率なBtoB営業の業務プロセスに課題意識を持ち、2019年SalesNowを共同創業。共同創業の粂と2人でSalesNowのMVPを開発しリリース。
執行役員 CTO 梅本 雄二
SIerにて自治体や病院などエンタープライズシステムの開発を経験後、スマホの登場を機にBtoC向けスマホアプリ・WEBサービスの開発責任者に。その後、共通ポイントのポンタやEPARKグルメなど事業会社にて、累計500万DLを超えるアプリの運営や、3,000万ユーザを対象としたメルマガ配信システムにおける開発責任者を歴任。2018年にナイル株式会社に入社し、執行役員CTOとしてカーリース事業の立ち上げ、全社的なDX・セキュリティを担当するICT推進室の設立や、技術負債の解消に取り組む。90名の開発組織を牽引し、AWSサミット登壇や上場を経験。次なる1→10の環境を求めて、SalesNowに開発統括として2024年9月に入社。
エンジニアに関して決裁権限を大きく委譲してもらい、スピーディーに進められる環境を整えています。
2人の業務の分担や普段の関わり方を教えてください。
村岡さん:梅本さんとは定例では週に数回顔を合わせ、ほぼ毎日DMやSlackでやり取りしています。また、週次でCOOの粂を含めた2on1を実施し、5~10個のアジェンダをもとに進めています。議論というよりは、最終的な意思決定の判断が主なアジェンダですね。
梅本さんにはプロダクト組織の人員計画も任せています。また、梅本さんの前職での上場経験を活かしていただき、情報システムや経営に関わる中長期的な重要事項も担ってもらっています。
梅本さん:CTOと一口に言っても、さまざまなタイプがいますが、スタートアップでは幅広い業務を担当する必要があると思っています。エンジニアに関して決裁権限を大きく委譲してもらい、スピーディーに進められる環境を整えています。採用活動では自らスカウトを行ったりもしていますね。
また、過去の経験を信用してもらい、迅速な意思決定ができている点は魅力ですね。例えば、Pマークの導入に関しては、コンサルの導入を2on1のわずか1分で決定していただきました。もちろん、裏付けや他の選択肢を検討するケースもありますが、それに時間をかけることは少ないですね。
村岡さん:判断に必要な情報はすでに整理してもらっていることがほとんどで、スムーズに決めることができますね。
スタートアップ2週目。前職でCTOとして上場を経験されている梅本さんに参画してもらえることは、経営の観点からも大きな意味を持つと考えました。
スピード感を持った意思決定の環境が整っていそうですね!改めて、梅本さんがSalesNowにジョインした背景についてお伺いできますでしょうか?
梅本さん:まず、経営陣との相性の良さと自分の部下となるメンバーの優秀さに惹かれました。入社後も改めて感じていますが、本当に優秀な人材が集まっています。毎月数百名の応募がある中で、選考通過率は約1%。村岡さんが採用基準に徹底してこだわっていることを日々実感しています。
また、SalesNowのデータの強みも大きな魅力でした。公開されているWeb情報だけでなく、数万人規模のデータリサーチャーからの情報収集や、月間700万PVのオウンドメディアを通じたクローズドデータの取得など、企業情報の収集力は圧倒的です。これほどのデータ基盤があるからこそ、生成AIの知見を活かし、さらなる成長が見込めると確信しました。
SalesNow Data Networkにより独自データ基盤を構築
最後に、本格的な組織づくりが始まるフェーズである点も魅力でした。シリーズAの資金調達を終え、これまで業務委託中心だった組織から正社員を増やしていくタイミング。創業メンバーとして参画できることに加え、すでに0→1のフェーズは終わり、1→10の急成長が見えている段階だったことも決め手の一つでした。
SalesNowの沿革
対して、村岡さんが梅本さんに内定オファーした背景はいかがでしょうか?
村岡さん:IPOを経験している経営レイヤーがいないことは、以前から課題として認識していました。前回の資金調達ラウンドでも指摘を受けた点であり、「盤石な経営チームを作る」ことは自分にとっての重要な宿題でした。そんな中で、前職のナイルでCTOとして上場を経験されて、スタートアップ2週目の梅本さんに参画してもらえることは、経営の観点からも大きな意味を持つと考えました。
また、SalesNowのコア戦略は「データを抑える」ことです。これからの生成AI時代においてデータは核となります。クローズドデータの収集に注力する必要があり、オウンドメディアを活用したデータ獲得は重要なテーマでした。そうした背景の中で、ビジネス側のグロースハックやSEOの知見を持つ梅本さんが加わることで、勝ち筋が見えると確信しました。
さらに、人柄も大きな決め手でした。経営陣との相性が良さそうで、目的に向き合いながら動いてもらえるイメージが湧きました。経歴が強い方はエゴが出やすいこともありますが、面談や会食を通じて、目的ベースで協働できる方だと確信できました。
また、エンタープライズ向けに生成AIのコンサルをされていた点も魅力的でした。今後、生成AI×企業データベースでエンタープライズ向けの価値を創出し、コンサルティングチームの組成も視野に入れているため、その経験がダイレクトに活かせる可能性を感じました。
課題解決のスピードが圧倒的。一緒に議論しながら進められる環境を作っている。
村岡さんから見た梅本さんの魅力はいかがでしょうか?
村岡さん:意思決定におけるコミュニケーションのラリーがほとんど発生しないのは、本当に楽ですね。豊富な経験をお持ちなので、こちらが思い悩んでいる場面でも、「こうすればいいんじゃないですか」とシンプルな一言で解決策を提示してくれることが多々あります。
また、採用に関しても非常に頼もしい存在です。リファラル採用で即戦力を迎え入れてくれたり、業務委託採用の成功パターンをすぐに導入し、人員強化を一気に進めてくれたりと、課題解決のスピードが圧倒的です。こうした決断力と実行力の速さが、梅本さんの大きな魅力だと感じています。
対して、梅本さんから見た村岡さんの魅力はいかがでしょうか?
梅本さん:スタートアップではワンマンな社長のイメージが強いですが、村岡さんは非常に謙虚な方だと感じています。わからないことがあればすぐに質問できる姿勢があり、そこが大きな魅力ですね。
また、自分や後藤さんのように年齢が離れたメンバーを採用するのは、ワンマン型の社長だと難しいことが多いですが、村岡さんはそうした壁を感じさせず、一緒に議論しながら進められる環境を作っていると感じます。もちろん、まだ経験が不足している部分もありますが、そこは後藤さんや私がフォローしながら補完していければと思っています。
大規模な独自データ基盤を構築し、マルチプロダクト展開を進める。
お二人が考えるこれからの展望はいかがでしょうか?
村岡さん:引き続き「データ」への投資を加速させていきます。大規模な独自データ基盤を構築し、マルチプロダクト展開を進める方針です。
AI・LLMのガソリンであり根幹となる"データ"を抑えてマルチプロダクト展開を進める方針
現在、エンタープライズ企業からのインバウンド問い合わせが増え、成功パターンも確立されつつあります。次のフェーズとしては、いかに顧客単価を上げていくかが重要になります。その方法としては、同じプロダクト内でアップセルを行う、別プロダクトをクロスセルするの2つが考えられます。どちらの戦略を取るにせよ、根幹となるのは「データ」です。
そこで、大規模なWebクローリング、数万人規模のリサーチャーネットワーク、オウンドメディアを活用したクローズドデータの収集により、企業情報のNo.1プレイヤーとなる体制を、半年から1年以内に構築したいと考えています。
ただし、単にデータを集めればよいわけではありません。データとは距離の遠い営業現場にどのように浸透させるかが、大きな課題です。経営層ではすでにデータ活用が進んでいますが、現場レベルではまだ十分に浸透していません。そのため、日常業務に自然と溶け込むUIの設計や、生成AIを活用したデータ生成を通じて、営業現場にデータを根付かせることが重要です。
最終的には、データ活用によって現場の無駄を削減し、より効率的な働き方を実現することを目指しています。
梅本さん:ビジネス戦略は村岡さんの方針通りで、それをプロダクト戦略や技術戦略へと落とし込む役割を担っています。現在はまず技術負債の解消を進めており、直近数ヶ月で完了する見込みです。これにより、新規開発にリソースを割ける状況が整いつつあり、今後は新機能の開発や新規ツールの導入を積極的に進めていきます。また、AIの活用やモダン技術の採用にも力を入れ、組織全体の生産性向上を目指しています。すでにDevinやCursor、GitHub Copilotなどのツールを活用し、エンジニアリングの効率化を推進している状況です。
現在の技術スタックとしては、SaaSではVercel環境でReactとNext.jsを使用し、SSRを採用しています。メディアに関してはAstroを導入し、SSRからSSGへ切り替えることでSEOの強化を図っています。また、データ基盤としては、複雑なデータ加工にはDatabricksを採用し、単純なデータ処理にはPythonを活用することで、効率的なデータ処理を実現しています。さらに、社内全体でRPA領域を含めた生成AIの活用を推進し、業務の自動化や効率化を進めています。
技術的な基盤が整いつつある今、これからはより戦略的な新規開発に注力し、プロダクトの競争力を一層高めていきたいと考えています。最新技術の積極的な導入を通じて、事業成長をさらに加速させていくことが目標です。
村岡さん:データに関しても、毎月新しいテーブルが追加されるなど、構造がどんどん複雑化しており、難易度は確実に上がり続けていると感じます。昔はテーブルがたった1つしかなかったので(笑)、今の状況には正直感動しています。
ユーザーの期待を超える開発をリードできるエンジニアいただきたい。さらに爆発的な成長を遂げられると確信しています。
今後の展望を考えるとワクワクしますね!今困っていることはありますか?
梅本さん:これまで業務委託中心の体制だったこともあり、プロダクトをリードできるエンジニアが不足しているのが現状です。そのため、どうしても私がボトルネックになりがちで、権限を移譲できる人材を見つけていくことが喫緊の課題だと考えています。
今後は、開発組織をリードできる方にジョインしていただきたいですね。現在、すでに4名の正社員エンジニアが加わっており、それぞれの領域においてエキスパートとして活躍してくれています。ただ、私たちの技術組織は3つに分かれており、一般的なSaaSと比べてもエンジニアの頭数が求められるビジネスモデルになっています。そのため、直近で最低でも5名は追加で採用したいと考えています。
村岡さん:ビジネスサイドでは、直近数ヶ月で人員が3倍に増加し、毎月のように業界トップ企業の導入事例が生まれています。さらに、ユーザー数も急増しており、私たちのプロダクトに対する期待はますます高まっています。
この急成長に応え、ユーザーの期待を超える開発をリードできるエンジニアが加われば、さらに爆発的な成長を遂げられると確信しています。
今募集強化しているのは、Webエンジニアとデータエンジニア。高速でプロダクト価値へと落とし込める方にジョインしていただきたい。
今募集強化しているエンジニア採用ポジションはいかがでしょうか?
現在、特に求めているのはWebエンジニアとデータエンジニアです。
Webエンジニアには、データAPIやオウンドメディアのテックリードを任せたいと考えています。ビジネスサイドと円滑にコミュニケーションを取りながら、技術戦略から逆算してプロダクト開発を進められる方が理想です。ユーザーの解像度を高め、ユーザー価値を的確に把握した上で、各プロダクトをリードできるエンジニアを求めています。特に、メインプロダクトの顧客基盤が拡大する中で、さらなる強化を図るために、組織全体をリードできるエンジニアの存在が不可欠です。
また、「この機能を実装すれば、このエンタープライズ企業が導入する」というような、事業成長につながる機能が無数に転がっています。こうした機能は、日々のビジネスサイドとのコミュニケーションの中に埋もれているため、それを敏感にキャッチし、高速でプロダクト価値へと落とし込める方にジョインしていただきたいですね。
データエンジニアに関しては、より高度なスキルが求められるため、まるごと任せられる人材を求めています。単にデータを加工するだけでなく、大量の分散データを処理する能力が必要です。データの収集・加工・アップロードを一気通貫で行うETL処理の全体設計を担える方を歓迎しています。私たちのデータ量やデータソースは膨大であり、一部の処理が失敗するだけで品質面に大きな影響を及ぼします。そのため、データの完全性や網羅性に対する品質意識の高さも非常に重要だと考えています。
村岡さん:ちなみに、現在在籍している星野さんは品質意識が非常に高く、安心して任せられる存在です。もちろん、私自身も妥協をしているつもりはないのですが、Bプランを提案すると「追加予算を取ってください」と交渉されるなど、徹底した品質管理の姿勢が頼もしいですね。
また、組織の急拡大に伴い、他のポジションの採用も積極的に進めています。特に、生成AIエンジニアやインフラエンジニアなども現在募集中で、事業成長を支える新たな仲間を迎え入れたいと考えています。
こうした成長フェーズにおいて、5人目のエンジニアとしてジョインできる環境は、日本でも極めて稀有なチャンス。
最後に一言お願いします!
村岡さん:現在のフェーズとしては、6.5億円の資金調達を完了し、シリーズBを目前に控えています。プロダクトリリースからわずか2.5年で、日本を代表する企業への導入が次々と進んでおり、順調に成長を遂げています。
SalesNowの導入実績
ビジネスサイドでも、Salesforceの元役員やBillOneのトップセールス、さらには他社で事業部長を務めていたクラスの人材が続々とジョインしており、組織の強化が進んでいます。市場環境も追い風となっており、あとはユーザーが本当に満足できるプロダクトを作り込んでいくことが、次の重要なステップです。
こうした成長フェーズにおいて、5人目のエンジニアとしてジョインできる環境は、日本でも極めて稀有なチャンスだと思います。これまでの経験を活かしながら、キャリアの集大成となるような挑戦をしたい人にとっては、まさに理想的な環境だと考えています。
梅本さん:メガベンチャーにいる方から見ると、確かにまだまだ足りない部分も多い環境かもしれません。しかし、その分圧倒的なスピード感で物事が進み、自分がやったことがそのまま事業の成長に直結する面白さがあります。
ビジネスの成功を間近で体感したい人にとっては、これ以上ない環境です。多少のカオスも含め、このフェーズならではのダイナミズムを一緒に楽しみながら成長していけたらと思っています。