初回は、代表取締役にインタビュー!
事業立ち上げの背景や業界への考え方、サービスを提供するうえで大事にしていることについて深掘りしていきます。
事業立ち上げのきっかけはなんですか?
不動産業界に14年以上携わる中で、業界には今もなお、情報の非対称性を利用した“利益誘導”のような慣習が残っている場面を、何度も目にしてきました。
たとえば、他にもより良い活用方法や選択肢があるにも関わらず、売却を前提として話が進んでしまうケースなどです。
もちろん、すべての不動産会社がそうだというわけではありませんし、必ずしもそれが悪い結果につながるとは限りません。
ただ、そのような場面に直面するたびに、「これで本当にお客様のためになっているのか?」と考えさせられることが多くありました。
私は、お客様がご自身の状況や所有する不動産について十分に理解し、納得したうえで選択できる環境こそが、最も求められているサービスの形だと考えています。
だからこそ、お客様が持ち得る選択肢を丁寧に提示し、納得感を持って意思決定していただけるサービスをつくりたい。
その思いが、事業立ち上げの原点です。
なぜ“相続不動産”に着目したのですか?
私自身のお客様が相続に直面した際、最も大きな課題として浮かび上がったのが、「不動産の取り扱い」でした。
実際、これから相続を迎える方や、すでに相続した不動産の扱いに悩まれている方は、非常に多くいらっしゃいます。
相続が絡む不動産の悩みは、単に「不動産をどうするか」という話ではありません。
ご本人や相続人それぞれの想い、家族構成、資産状況など、さまざまな背景を踏まえたうえで、どの選択が最善なのかを考えていく必要があります。
単純に売る・買うといった判断だけで解決できるものではないからこそ、相続が絡む不動産の悩みには、まさに私が思い描いていたサービスが必要だと感じていました。
また、相続市場そのものが今後さらに拡大していく見込みであることも、事業立ち上げを後押ししました。
日本は超高齢化社会へと進んでおり、2025年には65歳以上の高齢者が約3,619万人に達すると推計されています。
相続市場の規模は、年間50兆円にのぼるとも言われています。
(参考:野村資本市場研究所「大相続時代:金融機関に求められるアプローチ」)
さらに、相続財産のうち約4割を不動産が占めるというデータもあります。
市場の拡大に伴い、相続に関する悩みは今後ますます増えていくと考えています。
その中でも、不動産をめぐる課題は特に大きく、私たちが貢献できる余地は非常に広い。
そう確信していました。
どのようにして「相続不動産PRO」ができたのでしょうか?
サービスを構想する中で、相続領域にはまだ多くの課題が残っていることが見えてきました。
相続は、法律・税務・不動産と専門分野が分かれており、「どこに相談すればいいのか分からない」という声を本当によく耳にします。
たとえば、相続不動産の相談を一般的な不動産会社にしても、相続の知識を十分に持つ担当者はほとんどいないのではないでしょうか。
一方で、相談先によっては、特定の手段に偏った提案がされてしまうケースもあります。
近年では「相続をワンストップで相談できる」とうたう会社も増えていますが、実際には、相続全体を本質的に支援できているケースは決して多くないと感じていました。
また、いきなり士業の先生に相談するのは心理的なハードルも高く、
複雑な課題を中立的な立場で総合的に見てくれる窓口は、決して多くありません。
そこで私たちは、相続不動産の相談窓口として「相続不動産PRO」を立ち上げました。
相続に不安や疑問を抱える方が、まず安心して相談できる“最初の入口”となる場所が必要なのではないか。
その思いが、このサービスが生まれた背景です。
このサービスを提供するうえで、大切にしていることは何ですか?
私たちが最も大切にしているのは、「選択肢」です。
私たちの提案は、ときにお客様の人生を大きく左右します。
だからこそ、大きな責任と同時に、強いやりがいを感じています。
その責任を果たすために、まずはお客様の状況や想いを丁寧にお伺いします。
そのうえで、相続不動産に関して考え得る選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを誠実にお伝えする。
お客様ご自身が納得して意思決定できるまで、丁寧に寄り添う姿勢を大切にしています。
相続は、誰にでも必ず起こるものであり、人生の大きな節目です。
だからこそ、「安心して任せられる存在であり続けること」が、私たちに求められている役割だと考えています。
今後の展望や事業の成長性について教えてください。
相続や不動産に関する悩みは、今後もさらに加速度的に増えていくと考えられています。
その中で私たちが目指しているのは、「相続といえば相続不動産PRO」と真っ先に思い浮かべていただける存在になることです。
「ここに相談すれば安心」と感じていただける、信頼されるプラットフォームへと成長させていきたいと考えています。
相続は一度きりの問題ではなく、二次相続や、その先の世代へと引き継がれていきます。
だからこそ、私たちは長期的な視点でご家族に寄り添い続けられるサービスを目指しています。
また、会社としても現在はまさに成長フェーズにあり、事業拡大と組織強化を同時に進めています。
それに伴い、ともに未来をつくっていく仲間を積極的に求めています。
相続や不動産の専門知識は、入社時点で必須ではありません。
「お客様に誠実に向き合いたい」という想いがあれば、必ず活躍できるフィールドがあります。
ぜひ私たちと一緒に、相続や不動産に不安を抱える方々に寄り添い、安心を届けるサービスをつくっていきましょう。