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ハイブリッドワークの鍵は空間の共有と働き方のデザイン。oVice社が考える働き方の未来予測

oVice社は、2022年8月31日に総額45億円のシリーズB資金調達を実施したことを発表。そのことを記念して、シリーズB資金調達特別イベントのための常設バーチャル空間「oVice博」をオープンし、働き方や組織戦略をテーマにしたイベントを開催中です。

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今回の記事では、先日行われたoVice株式会社 代表取締役CEO ジョン・セーヒョンとAsana Japan株式会社 元代表取締役ゼネラルマネージャーで当社COO(最高執行責任者)田村元によるトークセッションで語られた「働き方の世界的潮流とハイブリッドな働き方の未来予測」についてお伝えします。

日本市場の理解×グローバル視点。COO田村がoVice社に参画した理由

ジョン:2020年8月にoViceをリリースしてから、今回のシリーズB資金調達まで約2年間というスピード感を持って事業を進めてきました。特に2021年9月のシリーズA以降、現在に至るまでの道のりはタフなものでした。

2020年は新型コロナウイルスによりリモートワーク推進に勢いを感じましたが、2021年秋以降は一定の落ち着きを見せ、働き方の観点でoViceを導入いただくケースが増えました。

立ち上げ当初は限られた人数でしたが、2021年冬頃からリーダー層を中心とする採用に注力し、2022年8月に参画いただいたのが田村さんです。

田村:私は今までERP(企業資源計画)・CRM(顧客関係管理)と呼ばれる領域で、ビジネス基幹システムを30年以上を担当し、常に会社と働く人がパフォーマンスを高める方法を考えていました。当時担当していた事業は記録システム中心でしたが、これから起こることを予測して改善を重ねる方法を模索するなかでoViceに出会いました。

ジョン:COOとして、BtoB SaaSに精通して、グローバルな視点を持った、1→100レベルでの事業成長を経験した方を探していたのですが、田村さんは全てが当てはまり、お会いして1週間以内にオファーしましたね。

日本市場の理解とグローバルの視野の両方を兼ね備え、日本発のサービスを世界に持っていくために泥臭くチャレンジする気概を感じました。

田村:リモートワークが普及し、チャットツールやビデオ会議ツールは各企業で導入されましたが、「従業員同士のコミュニケーションが断絶してしまっている」「従業員がハッピーに働けているかわからない」という声を実際に聞きました。

対面では悩みを相談したり、アイディアを交換することができましたが、オンラインに移行した際に時間と空間を共有しなくなったことで、今まで自然発生していた会話もなくなり、孤独感・孤立感を感じる人が増えたのです。

現在の働き方は、フル出社もしくはフルリモートではなく、出社とリモートワークが混在する、まだら模様な状態。そこで生まれた穴を埋める存在が、oViceだと感じました。地球上のどこにいても助け合いができる環境をつくり、日本から世界に広めていくことを目指している点に共感しています。

ジョン:田村さんは、以前Asana Japan株式会社で代表取締役ゼネラルマネージャーを経験されていますよね。入社以前からoViceのことは知っていましたか?

田村:仕事をするなかで、oViceの名前を聞くことは何度かあり、自分でもリサーチしていました。

入社の決め手は、会社・組織・プロダクトの戦闘力。負け戦はしたくないですからね。

ジョン:バーチャル空間サービスはいくつかありますが、oViceを選んだ理由は?

田村:働く人の邪魔をしない空間づくりでしょうか。日常的には使いにくいデザインのものもありますが、oViceの日常に溶け込む空間に共感しました。

また「ちょっと話を聞きたい」というような、オンライン上では取りこぼされてしまいがちな隙間のコミュニケーションが生まれるのはoViceならではだと感じます。人と人との結びつきが強い方が生産性は上がるので、会話が生まれる仕掛けは大切ですね。

どこにいても同じ空間を共有できるハイブリッドワークのデザイン

ジョン:田村さん自身はオフライン派と感じますが、いかがですか?

田村:表情を確認したいので、対面で会うことに価値を感じていますが、オンラインでもオフラインでも、同じ空間を共有することが何よりも重要です。

ジョン:実は私自身もオフライン派でしたが、oViceを使うようになってから今ではすっかりオンライン派ですね。oViceではどんな働き方を展開していきたいですか?

田村:oViceの強みは、リアルタイムで集えること。同期した方がいい仕事もあれば、非同期の方が効率が良い場合もあります。選択できる環境を提供したいですね。

ジョン:では、ハイブリッドワークをこれから導入したい企業は、なにから始めるべきでしょうか。

田村:まず前提として、出社でもOK、リモートでもOKという状態をハイブリッドワークと認識している方が少なくありませんが、これでは断絶が生まれてしまいます。

本来のハイブリッドワークは、どこにいても同じ空間を共有できる状態。自社の社員にどんな働き方を実現してほしいかを考え、“働き方のデザイン”に時間とお金をかけるべきです。

事業内容や職種によっても働き方は変わるので、暗黙知や最適解を探っていけるといいですね。

ジョン:日本の大企業は、リモートワークを推進していますが、中小企業は踏み留まっている印象です。小さい企業はどこから始めたら良いと思いますか?

田村:新しい取り組みに人材や資金を使えるのは大企業ですが、小さい企業は理想の働き方を全体に浸透させやすいという強みがあります。

中小企業は大企業と比べて、新しい働き方を全社に広げやすく、全体で取り組むことで効果をより感じられるでしょう。大胆な1歩を踏み出すことができるはずです。

ジョン:一定のリスクはあるかもしれませんが、望ましい形を定義して踏み切れるかどうかが大事ですよね。

田村:社員が働く環境を整えるのは会社の仕事。現在、働く環境はオフィスか自宅の二者択一ですが、今後新しい選択肢が増えていくでしょう。会社の生産性が上がり、社員が前向きになる働き方を考える必要があると感じています。

ジョン:世界中の人がコロナ禍を経験し、働き方も世界各国の同じ方向に向かっていますが、フェーズは異なるように感じます。田村さんはこの動きをどのように捉えていますか?

田村:大枠の方向性はありますが、働き方において気にすることや優先度なことは国によって異なるため、きめ細やかにデザインしていく必要があるでしょう。

自国が主要マーケットであるアメリカ発のサービスは、ローカライズを考えないケースが多いですが、我々は逆の立場なので、マーケットに応じたデザインをすることができます。

自らが課題解決のドライバーとなれる人と働きたい

ジョン:オンラインでもオフラインでも、不公平にならない社会を作っていきたいです。oViceは日本が最大マーケットですが、市場を作っていくフェーズにおいてどんな人と一緒に働きたいですか。

田村:社会や働き方に対して問題意識を持ち、仮説を組み立て、自ら解決するドライバーになっていける人。さまざまなタレントを巻き込んで推進できる人と一緒に働きたいですね。

ジョン:今のoViceにおいて、特に重要だと考えているポジションはありますか?

田村:重要な役割はたくさんありますが、まずはエンタープライズセリングでしょう。oViceを導入するバリューやインパクトを正しく伝えられる人を求めています。

BDR(新規開拓型インサイドセールス)・SDR(反響型インサイドセールス)として、ハイレベルな決断ができる人も必要としています。

また、良質なリードを生成できる方や、人がタッチせずにCV増加に寄与できるPLG(プロダクト・レッド・グロース)のポジションも切に募集しています。

▼現在募集中のセールスポジション一覧

JPN Sales の求人一覧 - oVice株式会社
oVice株式会社が公開している、JPN Sales の求人一覧です
https://herp.careers/v1/ovice/requisition-groups/ef1e9682-b010-4533-907d-4b4110a464cf

ジョン:この2年間で、ハイブリッドワークの需要が一気に広がり、定着してきました。これからは更にリーチを広げて、種を撒き、花を自動で回収できるような仕組みを作っていく必要があります。oVice社が市場を創造していきたいですね。

最後の質問コーナーでは、実際にoViceを利用している企業の担当者の方とのお話も。社内ではCOO(Chief oVice Officer)と呼ばれているそうです👀(笑)

今までよりも場所に捉われずに採用することができるようになったり、顧客対応もハイブリッドになったりと、仕事の効率化に結びついているそう。今後は「出社に対するアプローチもあると面白い」という意見をいただきました。

これからは深い議論やコミュニケーションなど、「目的のある出社」にシフトしていくことが予測されます。oVice社では、今後もハイブリッドな働き方を模索し、創造してまいります。

▼oViceの採用ページはこちら

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