3年の任期が終わったら、どうなるのか
このシリーズもついに最後。
任期が終わったあとの話を記事にしていけたらと思います。
最初に結論ですが、会社に残る道もあるし、自分で事業を始める道もある。
制度の話としてはそれだけなんだけど、今日書きたいのはそこじゃないんです。
「独立されたら困らないのか」とよく聞かれる
まず最初に前提として書かせて下さい。
よく聞かれることがあって、
それは「育てた人に独立されたら困らないのか」ということ。
3年かけて仕事を覚えてもらって、廃菌床のことも、いちごのことも、レンチナスのやり方も全部知った状態で出ていく。
会社としては損じゃないのか、と。人を育てるのにかかるコストを考えたら、そう思うのも分かる。
でもこれ、正直まったくそう思っていない。
その人が八峰町を気に入って、この土地で自分の事業を始めてくれるなら、うちとしては嬉しい。町にとってもいい話だと思う。
過去にも記事を出しましたが、八峰町は人が減り続けています。
秋田県は、出生率が30年連続で全国最下位。それでも、ここで椎茸をやっている理由。 | レンチナス奥羽伊勢株式会社
うちが多少大きくなったところで、周りに何もなければ町としては変わらない。
空き家が増えて、店が閉まって、若い人が出ていく流れは止まらない。
それより、事業をやる人が一人増えることのほうが、たぶん意味がある。
椎茸で稼いで、それを分かち合いたい。
社長がずっと言っていることなんだけど、分かち合う相手は社員だけじゃないと思っています。
同じ町で商売をやる人が増えたら、それも含めて分かち合い。
取引先になるかもしれないし、そうならなくても、町に事業が一つ増えることに変わりはない。雇用も当然生まれる。
だから、残ってほしいという気持ちは強くあるけど、囲い込みたいとは思っていない。
3年で辞められたら困る、みたいな発想でこの枠組みを使っているわけじゃないんです。
残ってもらう場合も、まだ具体的には決まっていない
ただ、正直に言うと、残ってもらう場合に何を任せるのかは、まだ決まっていません。
そのまま同じ事業を続けてもらうかもしれないし、3年間の成果によっては全く違うことをお願いするかもしれない。
3年後に会社がどうなっているかも読めないので、ここは適当なことを言えない。
ポジションを先に約束するようなことは、嘘になってしまうかもしれないから。
決まっていないことを、決まっているように書くのは違うと思うので、そのまま書いておきます。
ただ、地域おこし協力隊としての3年間をどう過ごしたかによって3年後の着地は大きく変わると思います。
いずれにせよ、会社としては本人の意見を尊重したいと思っています。
3年後に見たい景色
ひとつだけ、はっきり言えることがあって、それが、3年後にこうなっていてほしい、という景色。
椎茸の廃菌床がちゃんと活用されていて、いちごの栽培も回っていて、それが市場で価値として認められている。
今は捨てるしかないものが、値段のつく商品に変わっている。
そこまで行けていたら、この募集は成功だったと言える。
ついでに言うと、その頃には廃菌床の量も今より増えているはずで、使い道が確立していないと、それはそのまま処理の問題になる。
だから、これは新規事業であると同時に、うちが抱えている課題の話でもある。
きれいな挑戦の話ではなく、やらないと詰まるという事情がある。
その景色に、レンチナスだけで辿り着ける気はしていない。
いちごのことは誰も専門家じゃないし、廃菌床の使い方も手探りで、売り先もこれから作ることになります。
今いる人間だけでやろうとすると、たぶん構想のままで終わる。
だからこそ地域おこし協力隊としてくるあなたと一緒に本気で取り組んで、初めて動き出す話だと思っています。
3年後、その人が会社にまだ残ってくれているのか、私たちの隣で自分の事業をやっているのかは分からない。ただ、どっちにしても、この町に一人増えていることになる。
それが一番いいことだと思っています。
最後に
私たちレンチナスは、椎茸農家として出る廃菌床を使って作物を育てようとしています。
やり方も進め方も現在進行形で模索中です。
すでに何人かの候補者様とはカジュアル面談や1次面接なども進めています。
事業の立ち上げフェーズ且つ主軸として関わるというのは人生を生きている中でもそんなに多くはないでしょう。
現状を変えたい、田舎で仕事をしたい、地元に帰りたいなどいろんな動機はあるかと思います。
レンチナスもこれから大きく変化しますので、一緒に道を歩んでみたいと思っていただける方は是非ご連絡ください。
お待ちしております。