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すべてのストーリー

ズバリ、「親元就農」は、良かったのか悪かったのか。

実家の家業を継ぐこと、農業では「親元就農」と呼びます。周りにそういう友人も居るかもしれませんが、親元就農とは?を伊勢社長に聞いてみると、答えは思っていたよりずっと複雑でした。伊勢社長は20年前、飲食店勤めから実家に戻り、結果として椎茸農家を継ぎました。もし近所で新規就農した人がいたとして、字の如く「新規就農」ですから、近くに先生のような人や師匠のような人が常に居るわけではないですよね。居たとしても先生や師匠が顔を出せるのは、多くてもせいぜい週に一度くらいだと思います。でも親元就農なら、先生・師匠である父や両親が毎日そばにいる。設備もすでに揃っている。ゼロから何かを立ち上げる人と比べたら、...

このままでは農家が消える。「後継者を確保していない」農家が、全国で7割を超えている

椎茸の生産現場を守っていくということがかなり難しい話になってきています。全国のデータを見ると、その厳しさがはっきり数字に出ています。何十年もかけて積み上げてきた技術が、次の世代に渡らないまま途切れてしまう。そういう現場が、今この瞬間も全国で増え続けているということです。日本の農業の中心を担ってきた人たちの数は、この20年余りで半分近くまで減りました。2000年に240万人いた基幹的農業従事者は、2023年には116万4千人になっています。平均年齢はすでに68.7歳。49歳以下の若手はわずか1割程度で、65歳以上が全体の7割を占めています。もっと深刻なのは、後継者の確保状況。全国の農業経営...

個人経営が減っていく時代に、あえて法人になった理由。

日本の個人経営の農家は、この10年で驚くほど減っています。それなのに、法人という形を選んだ農業経営体だけは、逆に増え続けています。レンチナスも、この流れの中にいる一社。1979年に個人で始まった椎茸農家が、2023年に法人になりました。何十年も個人でやってきた会社が、なぜあえてこのタイミングで法人にしたのか。法人化を選ぶ理由は、会社によってさまざまだと思いますが、共通しているのは、たぶん「一人でできることの限界」に気づく瞬間があるということです。個人でやっている間は、良くも悪くも全部自分で決められます。誰かに説明する必要もないし、責任を分け合う必要もない。でもそれは裏を返せば、自分がいな...

潰れる農家に共通する3つの理由

なぜ潰れていく農家があるのか。逆になぜレンチナスは伸び続けているのか。伊勢社長がその答えを、ホワイトボード一枚で説明してくれたことがあります。生産計画一つ目は、生産計画を立てないことです。「今日は椎茸ができたけど、明日椎茸ができないってなったら、多くの人との約束を破っちゃうことになる」一次産業は作物に依存する仕事です。だからこそ、菌床一つからどれだけ収穫できるか、あらかじめ数字で読んでおく必要があります。黑椎茸として出すのか、量販店向けのパック商品にするのか、それとも別の規格にするのか。同じ菌床からでも、商品ごとにどれくらいの比率で振り分けるかまで、細かく計画しておかないと、取引先との約...

秋田県は、出生率が30年連続で全国最下位。それでも、ここで椎茸をやっている理由。

これ、知っていましたか。秋田県の出生率は、30年連続で全国最下位。2024年の人口動態統計で改めて確認された数字で、出生数の10年間の減少率も全国で最も大きい。出生数だけでなく、婚姻率も死亡率もワーストという状況で、数字だけ見ると、正直しんどい現実です。私たちはその秋田県の、さらに人口の少ない八峰町で椎茸を作っています。なぜここで、なぜ今、椎茸なのか。伊勢社長に聞いてみました。人口が減る、ということ。人口減少は、じわじわと効いてきます。働き手が減る。消費が減る。地域のお店が閉まる。学校が統廃合される。一つひとつは小さな変化でも、積み重なると町の姿が変わっていく。八峰町も、例外ではありませ...

菌床を買わない。自分たちで作る。その判断が、次の事業の土台へ

椎茸農家の多くは、菌床を外部から仕入れています。菌床メーカーから買って、それに菌を植えて育てる。合理的な選択です。レンチナスは、そこを自分たちでやっていて秋田県の中でも大変稀な会社です。なぜわざわざ手間のかかる方を選んでいるのか。そしてそれが、なぜ次の事業につながるのか。今日はその話をさせていただきつつ一緒に働いてくれる仲間を探したいなと思います。菌床って、何でできているか知っていますか。菌床の主な原料は、おがくずと米ぬかです。そこに栄養となる補助材を加えて固め、高温殺菌した後に椎茸の種菌を植え付けます。この配合が、椎茸の味や品質に直結するんですね。おがくずの種類、米ぬかの比率、補助材の...

椎茸の本当の価値はまだ誰も使いきれていない。

急ですが、私たちの「レンチナス」という会社名、少し変わってると思いませんか。実はこの名前、椎茸の学名「レンティヌス・エドデス(Lentinus edodes)」から来ています。そしてもう一つ、椎茸由来の免疫成分「レンチナン(Lentinan)」も名前にかかっています。単なる語感の話ではなくて、私たちが何を作っているのかという意思表明でもあり、今回は椎茸と免疫の話を少し深く説明させてください。レンチナンって、何ですか。レンチナンは、椎茸に含まれるβ-グルカンという多糖類の一種。1968年、国立がんセンター研究所の研究チームがシイタケからの抽出・精製に成功し、その後の研究で免疫機能を高める作...

農家が「頑張っても儲からない」のは、"構造"に問題があった

農家が「頑張っても儲からない」のは、気合いの問題じゃない。 農業って、なぜ儲からないんだろう、と思ったことはありませんか。手間をかけて、時間をかけて、いいものを作っても、農家の手元に残るお金が少ない。その理由は、農家が怠けているからでも、努力が足りないからでもありません。構造の問題です。その上で私たちがなぜ直販やECにこだわっているのか。今日はそんなそんな話をさせてください。農産物が消費者に届くまで、何回手が変わるか。よくある商売構図とは違って、一般的な農産物の流通経路はだいたいこんな流れです。農家 → JA(農協)→ 市場(卸売市場)→ 仲卸 → 小売(スーパー等)→ 消費者一つの農産...

「おいしい」には、理由がある。データが証明した、レンチナスの椎茸が美味しいワケ。

「美味しいですね」と言ってもらえることはただただ嬉しい。でも、正直なところそれだけでは少し心もとなかった。感覚的な評価は、感覚でしか返せない。「ありがとうございます」で終わってしまうもの。だから私たちは、外部の専門機関に椎茸を持ち込んで、客観的なデータを取ることにしました。「おいしい」を、数字で語れるようにしたかったんです。 「旨味」は、計れる。そもそも「旨味」って、何なんでしょう。甘い・辛い・酸っぱいは感覚でわかる気がするけど、旨味だけはなんとなく曖昧な気がしませんか。実は旨味は、グルタミン酸やイノシン酸などのアミノ酸・核酸成分が生み出す、れっきとした味覚の一つです。昆布や鰹節のだしに...

「ここ以外に住む理由が見つからない」移住10年超の2人が語る、八峰町の本音。

移住を考えるとき、たいてい不安の方が先に来るもの。仕事はあるのか。馴染めるのか。そもそも田舎ってどんな感じなんだろう、って。ネットで調べると、きれいな景色の写真と「自然が豊か」という言葉ばかりが並ぶ。でも、実際に住んでみるまで分からないことの方が多いはずです。だから今回は、うちのスタッフに本音で話してもらいました。東京から来て12年以上住み続けているレンチナスの「椎茸博士」と、秋田市出身の高木常務。どちらも、よそから来た人間です。3年以上同じ場所に住んだことがなかった人が、10年以上いる理由。博士は、東京出身です。もともと仕事も住む場所もコロコロ変えるタイプで、同じ場所に3年以上いたこと...

移住して後悔・辞めてった人はいますか?

移住して後悔した人はいますか?これ、一番聞きにくい質問だと思います。でも、本当に移住を考えている人ほど知りたいことのはずです。私たちも「後悔した人の話を隠したまま来てもらっても意味がない」と思っているので、正直に答えます。去った人は、います。残念ではありますが、レンチナスに入社して途中で離れていった人はいます。理由はさまざまで、仕事が合わなかった人もいれば、生活環境が想定と違った人もおり十人十色。「地方で農業に関わる仕事」というイメージだけで飛び込んで、現場のリアルとのギャップに気づいた人もいるでしょう。それは会社側としても「採用のミスマッチがあった」と受け止めています。だからこそ今は、...

秋田県八峰町の冬の雪、本当にどのくらい大変ですか?

「秋田って、冬が怖い。」移住を検討している人や雪の降る地域に居住を検討している方からこれをよく言われます。毎回答えは一緒になるのですが、怖くはないですが、覚悟は必要です。「なんとかなる」と舐めてかかると、最初の冬にしんどくなります。もう一つ、これは生まれの問題ではありますが私たち雪国出身者は雪をそこまで特別に考えていないというか、生まれてから今日まで当たり前にあったもので、身近なもの過ぎて特別視をしていないというか…。生活の一部なので当たり前のように過ごしているのが本音です。当たり前のように冬タイヤを穿かしたり、当たり前のように除雪をします。強いていうなら、「明日雪やばいぞ!少し早く家を...

地方の買い物事情、ホントの所ってどうなんですか?

近くにスーパーやコンビニはありますか?流石に舐めないでください。ちゃんとあります。笑とはいえ、地方移住を考えるとき、「買い物どうするんだろう」という疑問は当然出てきますよね。とはいえ、都市部と同じ利便性は当然ですがありません。ただ「不便すぎて生活できない」かというと、そういうわけでもない。慣れ方の問題というか、生活スタイルを少し変えれば普通に生活できます。都会に無くて田舎にある。その逆も然りではありますが、今はインターネットで買い物ができるのでその差は縮まりつつあると思います。八峰町内の買い物事情。八峰町内にももちろんスーパーがあります。日常の食材や生活用品の基本的なものはそこで揃います...

私には3歳の子供がいます。子どもがいても移住はできますか?

「家族がいるのに、地方移住はさすがに無理かな……」そう思って応募をためらっている方に向けて書かせてください。結論、もちろん子どもがいても移住できます。むしろ子育て環境という意味では、都市部より良い部分が多い。ただ正直に言うと、都会に比べて難易度が上がる部分もありますので両方お伝えさせてください。八峰町の子育て支援について。八峰町は子育て支援に力を入れている町です。子どもの医療費は負担が少ない環境が整っており、保育料についても国の制度に加えて町独自の支援があります。例えば、「赤ちゃん誕生祝い金」と言うものもあり、第1子10万円、第2子30万円、第3子以降50万円といった制度もございます。(...

田舎への移住に車は必要ですか?免許がない人はどうなりますか?

「地方移住を考えているけど、車の免許を持っていない。」これは結構よく聞かれる質問です。先に答えを言うと、車は必須です。免許がない場合は、取得が前提になります。「免許がないまま八峰町で生活できるか」というと、正直かなり厳しいです。なぜ車が必要か。八峰町は、徒歩や自転車で生活が完結する町ではありません。最寄りのJR駅(五能線・あきた白神駅)はありますが、電車の本数は多くない。バスも走っていますが、都市部のように「バスで何でも行ける」という環境ではないです。買い物、通勤、休日の外出、すべてにおいて車が前提の生活になります。5分に1本スパンの都内の公共交通機関に比べると田舎は数時間に1本が当たり...

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