農家が「頑張っても儲からない」のは、気合いの問題じゃない。
農業って、なぜ儲からないんだろう、と思ったことはありませんか。
手間をかけて、時間をかけて、いいものを作っても、農家の手元に残るお金が少ない。
その理由は、農家が怠けているからでも、努力が足りないからでもありません。
構造の問題です。
その上で私たちがなぜ直販やECにこだわっているのか。
今日はそんなそんな話をさせてください。
農産物が消費者に届くまで、何回手が変わるか。
よくある商売構図とは違って、
一般的な農産物の流通経路はだいたいこんな流れです。
農家 → JA(農協)→ 市場(卸売市場)→ 仲卸 → 小売(スーパー等)→ 消費者
一つの農産物が消費者の手に届くまでに、最低でも4〜5つの中間業者を通ります。
これは何を示すのかというと、それぞれの業者が手数料や利益を取るので農家が受け取る金額は最終的な販売価格のほんの一部になります。
消費者目線で言うと、これだけの業者が間に入っているから高くなってしまうんです。
JA出荷の手数料は販売金額の数%〜数十%と言われています。
そこに市場の手数料、仲卸のマージン、小売の利益が上乗せされていく。
消費者が500円で買ったものが、農家の手元では100円以下になるケースも珍しくありません。
市場価格は、農家が決められない。
もう一つ、農家にとって厳しい現実があります。
市場流通の場合、価格は農家が決めることができません。
市場では需給バランスで価格が決まります。
出荷量が多ければ値段が下がる。
他の産地が豊作なら、こちらが丁寧に作っていても値段が下がる。
自分がどれだけ品質にこだわっても、「市場の相場」という大きな波に飲み込まれてしまうんです。
農家が努力して品質を上げても、それが価格に反映されない。
これが「頑張っても報われない」と言われる構造的な理由の一つです。
私たちが選んだのは、価格を自分たちで決める道でした。
伊勢社長はこんな話をしていました。
「こんなに手間も時間も想いもかかっているのに、それがちゃんと利益にならない。働く人にちゃんと返っていかない。もしそれが当たり前になってしまったら、農業って続いていかないと思うんです。」
だからレンチナスは、市場流通に依存しない販路を自分たちで作ってきました。
「価格決定権を自分たちが持つ」
EC、ホテルへの直接採用、ギフト販売など。
品質を正当に評価してもらえるルートを、一つずつ開拓してきた。
黑煌が帝国ホテルに採用されたとき、価格は私たちが提示しました。
市場相場ではなく、この椎茸の価値に見合う価格を、自分たちで決めた。
それが今の私たちの基本的なスタンスです。
「売り方を作る」仕事は、まだ途中です。
私たちの販路開拓はまだ完成していません。
ECの仕組みも、法人向けの営業も、ギフト市場の開拓も、やれることはまだたくさんある。どうやって価値を伝えるか。どこに売るか。誰に届けるか。答えが出ていない問いの方が多い。
「農業の常識の外にいた人だからこそ、見えることもある」と伊勢社長はよく言っています。
農業経験がない人でも、マーケティングや営業や商品企画の経験がある人なら、ここで動かせる仕事があります。
むしろ農業の常識に染まっていない方が、新しい売り方を思いつけるかもしれない。
今行おうとしている廃菌床を使った取り組みもこの延長です。
一緒に闘志を燃やして業界を少しずつ変えていく、椎茸農家の「当たり前」を疑える人と、一緒に考えたいと思っています。
農家が儲からない構造は、昨日今日に始まった話ではありません。
でも、その構造を前提として受け入れるかどうかは、選べます。
私たちはまだ、その答えを作っている途中。
一緒にぜひ働きましょう!
気になった方はぜひ、採用ページも見てみてください。