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プログラマーの年収が判明!システムエンジニア(SE)との差は?厚労省の調査データまとめ

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プログラマーとSEは、「なんとなく似たような職種なのかな?」とイメージされがちですが、もちろん違います。
プログラマーとSEの年収の差を知るには、それぞれの職業の内容も把握することが必要です。

この記事では大きく3つのテーマについてご紹介します。
・プログラマーとSEの仕事内容について
・厚生労働省の調査データを基にした、プログラマーの雇用形態による年収の差
・プログラマーの年収を上げる秘訣

転職を検討しているプログラマーの方、未経験でプログラマーという職業に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

1. システムエンジニア(SE)とプログラマーの違い

SEとプログラマーの年収の差を見ていく前に、まずはそれぞれの仕事内容の違いから確認することが重要です。それぞれの仕事内容が、年収に差を生じさせているからです。

1-1 システムエンジニア(SE)の仕事内容は?

例えば、新しいソフトウェアを開発するとしましょう。これを完成させるには、SEとプログラマー双方の力が必要ですが、まず動き出すのはSEです。

SEは、依頼者の「こうしてほしい」「こんなものが作りたい」というプログラムの要望を正確に把握し、必要なプログラムの基本設計をします。さらに、完成までに要する期間や開発費用などの交渉も並行して進めます。
決定した基本設計をプログラミングで実現できるレベルまで落とし込んでいくことも、SEの仕事です。

SEとは、依頼者と直接コミュニケーションをとりながら、プログラムの全体像を形作る、ソフトウェア開発のディレクターというべき存在でしょう。
このようなSEの仕事は、ソフトウェア開発において「上流工程」といわれています。

1-2 プログラマーの仕事内容は?

プログラマーは、プログラム言語を使って、物流や金融システム、コンピュータープログラム、Webサイトやアプリケーションなどのさまざまソフトウェアを作っています。SEが考えた設計案をもとに、プログラマーがプログラムを構築していくのです。
SEが作成した設計書を、自分なりに読み解いてうまくプログラムに変換していくのが最も難しいところで、プログラマーとしての実力がはっきり出る部分でもあります。

コツコツ仕上げたシステムだからこそ、完成したときの達成感はプログラマーにはとても大きいでしょう。
今やコンピュータープログラムは、私たちの日常生活に欠かせない電子機器や家電製品にも適用されており、プログラマーの仕事の幅は確実に広がっています。

2. システムエンジニア (SE) とプログラマーの年収の違い

SEとプログラマーの仕事内容の違いから生じる、それぞれの平均年収を見ていきましょう。

2-1 システムエンジニア(SE)の平均年収は?


まず、SEの平均年収を見ていきましょう。
厚生労働省が平成28年に発表した賃金構造基本統計調査を参考に算出された、全国のSEの平均年収は547.1万円です。
調査書に記載されている全職種を合算した平均年収が454.3万円なので、他の職種と比べてSEの年収は高い方です。

過去5年間の統計を見ても、コンスタントに500万円を超えており、年収は比較的安定しているといえるでしょう。

また、年齢が上がるとともに年収もアップしていく傾向にあり、ピークは男女共に50代です。ただし、女性のSEは、5~9年目に収入が伸び悩む傾向があるようです。さらに、勤務先によって年収に差が出ることも分かっています。
SEの平均年収について、もっと詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください

2-2 プログラマーの平均年収は?


次に、プログラマーの平均年収について見ていきましょう。
同じく厚生労働省の調査をもとに算出されたプログラマー全体の平均年収は、SEよりも約130万円少ない414.6万円となっています。

また、性別や年齢によっても平均年収に違いがあります。男性の平均年収が425万円、女性は372万円と、男女で大きな差があることが分かります。SEと同様に、平均年収のピークは50代のようです。

また、開発するシステムによって使用するプログラミング言語も、求められるスキルも異なります。Visual Basic、C、C++など、幅広い言語に対応できるプログラマーの方が、当然平均年収も高くなるでしょう。

平均年収は年齢によっても違います。下記のグラフは男女の年収平均額を年齢別にまとめたものです。

20代前半(20~24歳)の平均年収は305.9万円で、20代後半になると389万円とやや増えますが、400万円には届きません。若いうちはプログラマーとしての経験も実績も少ないため、年収が低いのもやむを得ないでしょう。

30代後半では455.4万円となり、ここで年収をグッと引き上げるためには、スキルを習得して自分の付加価値を高めることが求められます。

40代になると、個人のスキルや所属する会社の関係もあるため年収の差はケースバイケースですが、平均すると40代後半では515.8万円になります。

50代で540.3万円と、年収のピークを迎えます。

※60~64歳の平均年収は、女性の調査データが不明なため欠損しています。男性だけに絞ると、508.4万円です。

3. 【雇用体系・言語別】もっと知りたい!プログラマーの年収

プログラマーの年収は、正社員と派遣社員で年収に差が出るのは当然ですが、企業に所属するかどうかや、扱うプログラミング言語によっても年収に差が生じます。特に、フリーランスの場合、年収が1,000万円を超えるケースもあります。
それぞれのケースの平均年収を1つずつ説明します。

3-1 正社員と派遣社員の年収の差は?

プログラマーの年収は、正社員、派遣社員、フリーランスなどの雇用体系によっても変わります。同じく厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考に、それぞれの年収を見ていきましょう

・社員数100人未満:平均年収378.2万円
・社員数1,000人未満:平均年収411.1万円
・社員数1,000人以上:平均年収534.1万円

企業規模が大きくなるほど、プログラマーの平均年収は高くなる傾向があります。

派遣社員の場合も、企業規模や派遣体系に左右されます。特別なスキルを持ち、特例として「特定派遣」される場合は、派遣社員でも年収は高くなるようです。

しかし、一般的なルートで派遣として採用された場合は時給換算となるので、一概に派遣社員の平均年収を算出することはできませんが、やはり正社員よりは低いといわれています。

3-2 フリーランスで活動するプログラマーの平均年収は?

フリーランスのプログラマーは特定の企業に所属せず、プロジェクトや時間単位でさまざまな企業と契約を結び、収入を得ています。
フリーランスのプログラマーに求められるのは、当然プログラミングスキルです。Python、Ruby、Javascriptなどさまざまな言語がありますが、それらを適切に使いこなし、案件に対応できる技術力を持っていることが第一条件です。

自分の価値を理解してもらうための自己アピール力や営業スキルも、フリーのプログラマーにとって大事な要素になります。

信頼と実績を勝ち取ったフリーランスのプログラマーの場合、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
大企業とコンスタントに契約を結べれば、かなりの収入を得られます。

しかし、フリーランスは仕事の有無が収入に直結するため、仕事がなければ収入も激減してしまいます。フリーランスのプログラマーの平均年収は、各人のスキルに大きく左右されるのです。

高額な年収は魅力ですが、安定した収入を求めるのであれば、正社員のプログラマーとして働くことをおすすめします。

参考:http://careergarden.jp/programmer/salary/

3-3 プログラミング言語別の平均年収は?

プログラマーの平均年収は、扱うプログラミング言

最も平均年収が高いのは、人工知能ブームにより一気に需要が高まった「Python」で、平均年収は651万円となっています。仕事内容は、機械学習用のシステムやアプリ開発が多いです。

それに続くのが、幅広い求人がある定番の言語「Perl」の633万円、日本発のプログラム言語「Ruby」の606万円、企業の業務システム構築に欠かせない「C」の597万円、そして5位は「JavaScript 」の555万円です。

どの言語もオールマイティーにこなせるなら、プログラマーとして大きな強みになるでしょう。
世の中で必要とされるプログラミング言語は、時代の流れとともに変化します。そのため、高収入を望む人は、需要が高い言語を見抜く力と、幅広い言語に対応するスキルを身に付けておくことをオススメします。

参考:https://jp.stanby.com/media/programming_ranking/

4. プログラマーの年収1,000万円超えは可能?

これまで、プログラマーよりもSEの方が平均年収が高い傾向にあると説明してきました。
年収1,000万円を超える高収入を得るには、プログラマーでは実現不可能かと思われるかもしれませんが、そうとは限りません。

4-1 年収1,000万円を超えるプログラマーになるには?

プログラマーとして年収1,000万円を実現するのは不可能ではありません。ただし、高収入を得るには、かなり高いスキルが求められることは間違いありません。
以下、「年収1,000万円超のプログラマーになるための秘訣(ひけつ)」を紹介します。

秘訣1. 常に新しい分野に挑戦する姿勢

時代の流れとともに、依頼されるシステムも使用するプログラミング言語も変化していきます。年収1,000万円超えを目指すのであれば、常に新しいものに対応する姿勢やスキル・資格などを身に付ける努力が大切です。

秘訣2. SEが行う上流工程もこなす

依頼者の意図や要望を汲み取って、システムの基本設計を作り上げるSEの仕事は上流工程といわれます。
年収1,000万円を稼ぎ出す付加価値の高いプログラマーになりたいのなら、できるだけ上流工程にも積極的に介入し、その仕事をこなせるようになることがポイントです。
依頼者と密接なコミュニケーションがとれないようでは、プログラマーとしての価値は高まりません。

5. まとめ

SEは依頼者と直接やりとりしながら、システムの基本設計や予算、制作期間などの全体像を作り上げていく職業。
プログラマーはプログラム言語を用いて、設計図の内容を確実にシステムに反映しながら形にしていく職業だということが分かりました。

いずれも、誰にも負けない特別なスキルや常に新しいものを取り入れる前向きな姿勢が、実績や年収に反映されます。プログラマーとしてのスキルアップや転職を考えている方は、ぜひその思いを行動に移しましょう。

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