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社員インタビュー#5|現場の全ての経験が今の仕事や自分に繋がっている|白井 里奈

2017年にグループ会社から転籍し、楽天モバイルショップの店長などの経験を経て、現在営業推進部のサブマネージャー(以下SMという)として、働いている白井 里奈さん。
そんな彼女に、今までのキャリアステップを通しての気づきや得られたこと、現在のお仕事内容について伺いました。

楽しそうに仕事をしているメンバーの姿を見て、羨ましいなと思った

◆|白井さんの経歴を教えてください

元々は通信会社からの派遣スタッフとして、D-POPSの併売店※に入店したのち、2017年にD-POPSに中途入社しました。
そこから4年半楽天モバイル事業部で、事業部の立ち上げメンバーとして店長、スーパーバイザー、サブマネージャーを経験しました。その後2022年に営業推進部に異動。現在は同部署でサブマネージャーを務めています。

※併売店…au、ドコモ、ソフトバンクなどの複数の通信会社を取り扱っており、一箇所で自分に合った通信会社を比較検討出来る携帯ショップのことです。

◆|どうしてD-POPSに転職しようと思ったんですか?

派遣スタッフ時代に、同じ店舗で一緒に働いていたD-POPSの社員メンバーが、楽しそうに仕事をしている姿を見て、羨ましいなと思ったのがきっかけです。

通信会社からの派遣スタッフとして働いた初年度、配属されたOJT店舗で、D-POPSの新卒入社メンバーの子と一緒になりました。
年齢も性別もモバイル経験値も同じ。勤めている会社以外は似たような境遇なのに、私は日々通信会社から実績のことしか言われず、その月の目標を達成しても、翌月になったらゼロからスタートという日々でした。どれだけ頑張っても、その翌月になったら出来事がまたリセットされる事の繰り返しで、ずっと同じところを回り続けているような感覚になりました。

それに比べて、D-POPS新卒入社の子は、すぐに店長になったり、経験の中でトライ&エラーを繰り返して成長していて、経験や実績や評価が積み上げになっていくような感じがしたんです。正直羨ましいなと思っていました。
彼女だけではなく、他のD-POPSの社員もとても充実して、社員一人ひとりが輝いているように見えて、D-POPSっていいなぁーと思ったのが、転職を考えるようになった最初のきっかけです。

可愛がっていた後輩に言われた「今の白井さんにはついていきたくないです」

◆|店長時代で印象に残っているエピソードを教えてください

たくさんありすぎて選ぶのが難しいんですが、楽天モバイル事業部で過ごした4年半は苦労の連続でしたし、自分の人生においても良かった経験と言い切れる出来事がたくさんあります。

特に印象に残ってるエピソードとしては、やはり転籍して1年目の初店長の年です。

何のリーダー経験もない私が、D-POPSに入社して1ヶ月目で、出店2店舗目である楽天モバイル中野サンモール店の店長をやることになりました。
当然、リーダー経験皆無、かつ調子にのっていたわけなので、やる気ばかり空回りして全くうまくいきませんでした。さらに中野サンモール店は、中野という市場に加え、外国籍のお客様もたくさんご来店される、かなり忙しい店舗でした。
そんな時に起きてしまったのが、自分のやりたいこと、やる気だけをメンバーに押し付けて、メンバーの話に耳を傾けなかったり、目の前の実績に駆られて、どんな状況でも実績を追いなさいと命令をしたり、やりたい放題やってしまいました。

メンバーも人なので、当然ですがそんな店長についていきたいと思うわけもなく、私の周りからはどんどん人が離れていき、ついには昔から可愛がっていた後輩に「今の白井さんにはついていきたくないです」と言われてしまいました。
言われた時はとても衝撃で、いつも「白井さん! 白井さん!」と自分を慕ってくれていた後輩が、まさかそんなことを言ってくると思わなくて、衝撃と同時に、そう後輩に思わせてしまったことが、凄く悔しかったです。

そこから、本当に自分がやりたいことや目指したいもの、理想とのギャップはなんなんだろうと考えるようになりました。

その後輩だけではなく店舗メンバー全員と「私に足りないものを教えて欲しい!」と面談をして、その時に「自分1人で決めすぎ」とか「決めたことを共有する方法が悪い」と言われました。
自分は、店舗の方針や戦略をメンバーにどのようにして伝えるかみたいなところが全く無かったなと、だから1人で突っ走っているように見えてしまって、この人のやっていることにはついていけないなと思わせてしまったことに気がつきました。

またプライベートでは、当時は自分を見つめ直す時間を月に1回は設け、紙とペンだけを持って1人で温泉に行き、自分の振り返りを常にするようにしました。
紙に書いていくと、調子に乗っていたり、偉そうな事をしていながらも、結局自分は『人と何か大きな仕事をしたい』というのは共通項であることに気が付きました。そして、それに対して自分がどういう人間像であるべきか、今の自分がその人物像とどれだけ乖離しているかということにも気付くことができました。

後はその人間像になるために、毎月自身の行動を振り返り、反省し……とやっていく内に、少しずつ周りにも認められるようになり、厳しい一言を言ってくれた子にも「今なら白井さんについていきたいです」と言ってもらえるようになりました。

店舗でも月に1回はメンバーとの面談を行い、さらにメンバーのインプットやアウトプットが出来る時間を絶対に設けるようにしました。
その成果として、メンバーのことを理解できたし、自分のことも改善できるようになり、その後のメンバーとのコミュニケーションもスムーズにいくようになりました。

実際、メンバーに認めてもらえるようになるまで1〜2年程かかりましたが、店長を始めたばかりのタイミングでこの経験をすることは、自分にとってとても大きかったなと思います。

営業推進部はたくさんの人に助けてもらう部署

◆|現在のお仕事内容を教えてください

営業推進部は、営業部を推進するために存在する部署です。

今やっている仕事の内容は大きく分けると2つあります。

  • 【トレーナー系の業務】メンバーへの研修や接客のフローの構築など
  • 【店舗経営に関する業務】各店舗に在庫を送る物流や新店舗や既存店舗の売場作りなど

あとは様々な部署と連携をして、営業部のルールを決めたり、仕組みを作ったりなど、内容は多岐にわたります。

その中でも私は、主にフロントに立ち、上記の業務の必要なアクションの組み立て、指示を出す役割をしています。しかし、人数が多い部署ではないので、仕事に行き詰った時は部署メンバーと一緒に協力しながら、時には自ら動いて実務をこなしていくこともあります。

少しでも営業部の推進のために活動ができればなと思っています。

◆|営業推進部に異動して、直面した課題や困難な出来事は何かありましたか?

最初の大仕事だった、TOP1笹塚駅前店の新店準備です。

前任から内容の引き継ぎはありましたが、前任者としばらく並走して仕事をするわけではなかったことと、新店準備未経験の私が実行責任者であるという状態が重なり、かなり緊張感がありました。
細かいイレギュラーなどは引継ぎにもないので、そのたびに一度立ち止まり、即考え、即行動をするという事を何度も何度も繰り返しました。

基本的に新店準備では、業者との打ち合わせ・社内連携・店内レイアウトというのが大きな仕事のブロックになっているのですが、当時は、気合いでやっている項目が多く、役割分担が不明瞭だったり、フローが明確になってないことが多くて、まず『どう仕事にしていくか』というところで、かなり大きな壁にあたりました。

◆|それをどう乗り越えたんですか?

部署の垣根を越えて、様々な人に知見を借りにいきました。
まず、プロジェクトの進め方や役割分担については、IT戦略部がプロフェッショナルな領域なので、ここに知見を求めました。タスク消化の仕方や、割り振り、進行方法などを教えていただき、仕事の進め方を調整していきました。
またそれ以外にも、社内の事や、物件関連、細かいインフラ回りについては総務部、併売の現場の感覚や売場についての知識は営業部のサブマネージャー陣、実際の細かい困ったことなどは以前新店準備を担当されていた先輩にも沢山お世話になりました。

この経験から、誰がやっても漏れが無くスムーズにできるようにするためには、フローの構築が必要だと実感しました。そこで今までの経験や、知見をかき集めるだけ集め、最終的に今の新店準備というフローを作り上げました。
初めての新店準備以降、これまで2店舗の新店準備を対応しましたが、今はフローが出来ているので、割とスムーズにできるようになりました。他の仕事にもこの経験は転用できるようになったので、計画がしやすくなったなと思います。

今では、新店のスケジュールはひとつのプロジェクトとしてほとんどトラブルなく進行することができるようになりました。

相手が何を求めているかを汲み取る重要性は現場と同じ

◆|店舗経営から得た経験は今の営業推進部に活きていますか?

正直今の仕事は、100%現場での経験や得たスキルがあるからこそ出来ていると思っています。
特に現場の経験が今に活きていると感じるのは、お客様・店舗メンバーとのコミュニケーション力です。

営業推進部の仕事は、売り場づくりや研修など、今までの現場の経験をベースにすることが多いですが、結局のところ人と人とのコミュニケーションを大切にしたり、相手の意図や意志をくみ取る力がないと、ひとつの仕組みやルールが作れない事が多いからです。

現場だったらお客様、営業推進部だったら会社から求めるものが何かというのをすぐに汲み取り、それを形にする力や、自分本位でどんどんルールや仕組みを作っていくのではなく、あくまでも相手本意で取り組む重要性が共通しているなと感じました。

◆|営業推進部ではどんなスキルが身につきますか?

マルチタスクスキルが成長すると思います。

営業推進部は一つ一つの仕事を順序立てて片付けていくというより、やっている仕事がバラバラなので、同時進行でやらなければならないことが大半なんです。
『どうすれば様々な仕事内容を一斉に進めることができるか』と常に考えて実際行う経験は、おそらくD-POPSの中では営業推進部が一番味わえると思っています。

営業推進部は、決まった枠組みが無く、どうしたらこの仕事をまとめていけるかみたいな設計図や骨組みを作るところから始め、材料を自分たちで調達して、社内外問わずに様々な部署や企業と協力をして仕事をしていくところは、営業推進部ならではの学びどころかなと思います。

あと、自分とは全く違う仕事をしている人との連携になってくるので、相手への理解をもっと早くしなければいけないとか、1を知って10を知るじゃないですけど、少し聞いただけで相手が何を言いたいのかを読み解く力のスピードを求められるようになったなと、この部署に来て凄く感じました。
そういう相手の意図を汲むスピードも上がると思います。

例えば最近はIT戦略部の人たちと関わる機会が増えたのですが、自分にITの知識が全くゼロだと、彼らの話について行けなくなるので話にならないんですよね。当たり前ですが、仕事をしてる上で、自分の部署では無い相手に対して、1から懇切丁寧に説明をしてくれる時間も無いですし。
やはりそういう相手の意図を汲むために、自分もある程度相手側の分野の知識も無いと、相手への理解スピードが遅くなってしまいます。
そこは現場とは違うフィールドで難しさを感じるし、逆に凄く自分自身の学びになっているかなと思っています。

他にも知識面だけではなく、相手への仕事量に対しての配慮なども考えて仕事の依頼をしなければいけないなと学びました。
例えば総務と連携する仕事も多いんですが、総務は営業部だけではなく、会社全体の仕事をしていることも多いので、そこを踏まえた上で話していかないと、向こうがタスク負荷になってしまう。
他部署との連携において、自分が見えていないだけで、他部署の人たちも様々な業務を行っているというのを理解した上で話を進めていかないといけないんです。

そこで、他部署の人と話をしている時は、常にアンテナを張るようにしています。
話の内容から読み解いたり、こういう対応方法でくるって事は、多分裏で別の業務も対応しているんだろうな、みたいなことを、自分の中で推理というか考えながら動くようにする癖付けをしています。

このように、他部署との連携は結構難しいですが、営業推進部での仕事を通して学ばせてもらっています。

色んな人と関わってひとつの大きな仕事をしたい

◆|今の仕事のやりがいを教えてください。

今のやりがいは、大きく2つあります。

❶ 今までの経験を活かした仕事ができること。
❷ 私がもともとの信条として置いている『様々な人と関わって大きな仕事をしたい』ということを実現しやすい環境にいることです。

ただ、現場の経験は徐々に鮮度は落ちていくだろうし、自分のスキルを上げ続けないと大きな仕事にも限界が出てくると思います。
そうならないためにも、常に現場の声に耳を傾け、難しい仕事や困難な仕事にも取り組み続けていかないといけないなと思っています。

◆|営業推進部の仕事を通して新たに身についたことはありますか?

仕事の進め方がわかるようになりました。

仕事って終わった瞬間が100だと思うんですけど、仕事を始めるぞってなるときはゼロじゃないですか? でもその前にマイナスの作業というのがたくさん裏に潜んでいるんです。

例えば、この仕事を100まで持っていくためには、そのマイナスの期間に様々な人とコミュニケーションをとっておかないと話が進まないとか。それをしないと、よくわからない奴がいきなり他部署から来て「これやっといてください」って言われた場合「何だこいつ……」みたいになるじゃないすか。(笑)
そうならないために、マイナスの時点で関係値を築いて、仕事が始まった時にスムーズにいくように仲良くなっておく。これは現場では無かったことですね。

現場にいる頃って、ある程度お店を経営出来る基盤が整っている状態で、その中でどうするみたいな話だと思うんですけど、今の仕事はどちらかというと全部が繋がってるから、何かが不足したりすると成り立たなかったりするんですよ。そこに気が付きながら仕事を進められるというところは、営業推進部じゃないとできなかったですし、気付けなかったなと思います。漏れのない仕事をするって凄く難しい。(笑)

◆|どんな人が営業推進部に向いていると思いますか?

■ 最低限、現場経験がある人
■ コミュニケーションを自分から取りに行ける人

例えば『私はデスクワークで頼まれた仕事を片付けるだけが良いです』という人だと、難しいかなと思います。
現在営業推進部で、ソフトバンクとワイモバイルショップ経験者のメンバーがいるんですが、彼は店舗メンバーが使うツールをひとつ作るにしても、自分には販売経験の無いドコモの事がわからないとなった時に、自分からドコモショップの店長にアポを取りに行き、ミーティングの機会を作っていました。現場にとって本当に必要で役立つものを作るために、自分から考えて動けることができないと、営業推進部はやっていけない。ただ「この資料を作っといて」じゃないんですよ。最初は本当にフワッとした全体像からスタートすることが多いので、自分たちで考えてそれを具現化しにいくために、頭と体をフル回転させながら動かし続けることが出来る子が、向いているなと思います。

◆|今後の目標や目指しているものはなんですか?

今後の目標としては、営業推進部が営業部にとっての知恵袋として、営業部がもっと推進するためのプロジェクトや、仕組みを完成させることです。
正直、途方もない仕事にはなるとは思いますが、完成すれば、代理店としても、社内環境としても、本当に素晴らしい企業になると思うので、必ずそうなるように、尽力していきたいと思います!


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