UI/UXチームの宮川です。 去年の12月末にインターンとして入社し、そのままエニグモに新卒入社をして、今月でちょうど1年が経ちました。
あっという間の1年でしたが、振り返ってみると、入社前に想像していたよりも遥かに濃い経験をさせてもらっています。 本記事ではこの1年間のリアルな体験談として、業務の中でのつまずきや、そこから得た学びについてお話しします。
この記事はEnigmo Advent Calendar 2025の22日目の記事です。
キャリアの原点
学生時代のテーマは、とにかく新しいことに挑戦することでした。 大小様々な規模のビジコンへの参加や、新卒の人材紹介会社・デザイン会社でのインターンなど、手当たり次第に新しい環境へ飛び込み、自分のできることを増やそうとしていました。
そんな中で出会ったのが、UI/UXデザインの分野です。 プロダクト作りに強い関心があった自分にとって、単に見た目を良くするだけでなく、ビジネス上の課題を解決する手段としてデザインに関われる点に強く惹かれ、UI/UXデザイナーを志すようになりました。
就活中にエニグモの存在を知り、面接でご対応いただいた方々の人柄や、出品者と購入者双方の課題解決に取り組める特殊な環境、そして職種の枠を超えて様々な挑戦ができる点に魅力を感じ、入社を決意しました。
職種の枠を超えた業務内容
エニグモには、新卒だから、デザイナーだからという制限が驚くほどありません。 この1年、UIデザインはもちろん、企画、要件定義、ディレクションなど、職種の枠を越えて様々な業務を担当させていただきました。
経験した案件の一部
- UI/UXデザイン
- BUYMA検索結果画面のブランド絞り込み・除外導線のデザイン改善
- BUYMA内メディアの目次デザイン作成
- 出品者向け新規事業のモックアップ、ペルソナ作成
- その他
- 新規案件の企画立案・要件定義書の作成
- 小〜中規模案件のディレクション
- 採用広報記事や会社紹介資料の作成
直面した2つのつまずき
多くのチャンスをいただく一方で、自分の未熟さを痛感し、空回りしてしまうこともありました。この1年で直面したつまずきについてお話しします。
サービスの巨大さと複雑さ
実務に入って最初につまずいたのは、BUYMAというサービスの規模感と構造の複雑さでした。
20年の歴史を持つサービスゆえに、画面数や機能が膨大で、案件開始時に把握すべき仕様が非常に複雑でした。また、既存のデザインコンポーネントを使うのか、新しく作成すべきか、案件ごとの判断も求められます。 これらの要素を正しく把握し、一貫性を保ちながら最適なデザインをすることの難しさに直面しました。
さらに、CtoCプラットフォームであるBUYMAには、購入者だけでなく出品者(パーソナルショッパー)が存在しており、良いUIを作るには、双方の体験を深く理解する必要があります。 特に、様々な出品スタイルを持つ出品者側を理解するのは想像以上に困難でした。
成果を焦るあまりの抱え込み
業務に慣れ始めた頃、次に向き合ったのが仕事の進め方の課題です。 入社当初は早く成果を出したいという焦りから、自分一人で考え抜き、完璧な状態にしてからフィードバックをもらおうとしていました。
しかし、時間をかけて作り込んでも、方向性がずれていれば全てやり直しになります。もっと早い段階で相談していれば、この時間を浪費することはなかったと反省する場面が多々ありました。
つまずきから得た学び
これらの経験を通じて、私は仕事の進め方と視点を大きく変えることができました。
完成度よりも共有とスピード
失敗から学んだのは、アイディア段階でもまずは共有して方向性を確認すること、そして途中経過を見せるスピード感の重要性です。
1人で抱え込まず、早い段階で先輩方の判断を仰ぐことで、仕様の誤解や、デザインの一貫性の欠如による手戻りを防ぎ、より精度の高いアウトプットに近づけるようになりました。
新規性と過去の文脈の統合
また、この早期に共有するという意識の変化は、新規案件の企画業務においても大きな学びにつながりました。 当初の私は、誰も思いつかないような新しいアイディアを出さなければと意気込んでいました。
ですが、早い段階で周囲にアイディアを共有するようになったことで、20年の歴史があるBUYMAにおいては、自分が画期的だと思ったアイディアでも、過去に似た議論がなされていたケースが少なくないと知りました。
そこで学んだのは、単に新しさを追求するだけでなく、以下の視点を持つことの重要性です。
- なぜ当時は実現しなかったのか?
- 状況が変わった今なら、どうすればやり切れるのか?
新しさを追求すること、そして過去の文脈を理解すること。この2つを統合して考えられるようになったことが、この1年での最大の収穫です。
エニグモの良さ
恵まれたフィードバック環境
こうした壁を乗り越えられたのは、根気強く向き合ってくれる先輩方の存在があったからです。 この1年で最も価値を感じているのは、普通の会社なら新卒で関われないような優秀な方が、メンターやレビュアーとしてすぐ側にいるということです。
私のアウトプットに対して、先輩方は丁寧にフィードバックをくれます。単に修正点を伝えるだけでなく、なぜそうすべきかという意図まで言語化して共有してくれます。この安心感があるからこそ、納得感を持って自分の課題と向き合うことができています。
会社の雰囲気・人の魅力
優秀な人が多いと書くと、ドライで冷たい組織を想像されるかもしれません。 ですが、実際のエニグモは、プロフェッショナルでありながら、穏やかで優しく、人を受け入れる広さを持ったメンバーが多い組織です。職種をまたいで相談に乗ってくれますし、ランチにも気軽に誘っていただける、とても心地よいバランスの環境です。
最後に
エニグモは、待ちの姿勢ではなく、自分で課題を見つけて動ける人にとっては最高の環境です。 デザインだけでなく、ビジネスやサービス全体に関わりたいと思っている方や、高いレベルのフィードバックを浴びて積極的に成長したいと考えている方は、ぜひ一度話を聞きに来てください。
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