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仕事として「自由テーマで学習して良いよ」って会社から言われたらどうする?→実施したらこうなった!

こんにちは!フェリックスのデザイナー/広報のイワキです。

2020年も、もう年末…。リモートでの業務が「日常」になってからも随分経ちました。(執筆時 2020年12月末)
色んな方が既に言っていますが、「コロナウィルスの件が収束したらいつかコロナ前の社会に戻る」のではなく、どうやら「今回大きく変化したものはそのまま、この変化とどう付き合いながら今後も適応していくのか」というのが、これからの私達のようですね。

フェリックスでも、リモートに切り替わる前の状態をリモートでも完全再現・維持するのではなく、変える他ない所は素直に変えて、リモートでも出来る事はリモートに適応させた上で継続し、今の環境下で出来る新しいことや、チームをより良く保つ術を模索してきました。
そんなフェリックスが今年行った試みの一つに「Hello Study」という知識 / スキル向上のための学習制度があります。
今日はこの「Hello Study」という取り組みと、その結果について書いていこうと思います!


「Hello Study」ってどんな取り組み?

ざっくりとした概要は以下のような感じ

  • 業務時間を使って、毎週1回(ひと枠1時間)自分が選んだテーマで学習ができる
  • 一人きりでの学習ではなく、「誰かと一緒にやること」を条件とする
  • 基本的にHello Studyの日に出社する(※もともとHello出社という週1回の出社日があって、その週1回の出社日に学習することになった。各チームで曜日を決めて分散出社している)


どんなテーマで学習するかは事前に全員で希望を出し合い、その中で参加したい人数が多く集まったものが採用されました。学習制度やその補助を取り入れている企業は多いかも知れませんが、業務時間を使って学習してもよいというのはフェリックスの特徴かも知れません。
フェリックスはこれまでも業務時間内での学習をある程度許容していて、プロジェクトに必要な知識の収集はもちろん、今後の案件に役立ちそうな事なら技術取得のための学習は積極的にGOを出してきました。その上で、今回が今までの少し違ったのは、初めての「自由テーマ」だったことです。

自分の技術・知識習得、スキルアップの為に勉強しても良いと言われたら、皆さんは何をテーマに選びますか?
(私はWantedlyのプロフィールにも書いている通り前々から3Dに興味があったので、心に素直に3Dモデリングを立案しました。)


なぜHello Studyが生まれたか。会社側の想い

だいぶ自由が高いように思えるこの制度、どうして生まれたのでしょうか。
どんな期待が込められていたか、そもそもの想いを代表の川原に聞きました。


川原:前提としてこの2つがあります。その上で、1つ目に関してはリモートワークという刺激が少ない環境だからこそ「日頃やらない」知識獲得の場を設けたかった

川原:そして2つ目、「人と人の繋がり」。リモートワークが長引くことで、ここが希薄にならないかはいつも気を配っています。ただし、だからといって週に1回の出社日を設け「その時になるべくコミュニケーションを取って下さい」というだけでは、あまり意味が無いとも思っていて。

川原:「出社して顔を合わせるだけ」「強制的に無目的な会話をするだけ」ではなく、リモートでも出社時と変わらない仕事パフォーマンスを発揮できる今であればこそ、せっかくの出社時には、コミュニケーションの促進を大事にしつつ有意義な時間にして欲しいと思っていました。

イワキ:これまでは仕事をするために出社していたけど、「仕事のほとんどが家でも出来るじゃん」となると「じゃあ何で出社するのか?」という、出社する意味みたいなものが問われ始めていて。わざわざ出社しなくても良いんじゃない?という流れの中で、Hello Studyは出社してやりたい事の一つになっていたと思います。(私個人の感想として)

イワキ:なんというか、「皆と集まって顔をあわせて仕事をする / 集まって何かする」という事には確かにそこで発揮される価値があるのに、「リモートで良いじゃん」で一掃されてしまった何かを上手く言語化できない…。私ももちろん家での作業は大好きだしリモートも凄く楽で助かっているんですが、それはそれとして、川原さんの言う「人と人との繋がり」を強化する何かがやっぱり「対面(リアルで)」にはあるなと思いました。zoomでやるのともまた何か違う気がする。

イワキ:ともあれ、社員としては有難い試みでした。就業時間を使って良いというのも、会社から私達への投資なわけですし。

川原:稼働率の視点で考えると、週4日は自宅で勤務としているので、ベースの作業効率は上がっているはず(横槍が無いので)。とすると、フルリモートワーク前と比較して余剰時間を生む下地はあるとして、週40h 勤務中の1h を将来投資するのは企業判断として当然…むしろ少ない、ですかね。ここがマイナス面かな。

イワキ:確かに、全体で見るとフルリモートワーク前と比べて業務の中に余裕が生まれた気がします(直近、ピンポイントで忙しい時もあったけど)。やるべき仕事をきちんとこなしつつ、ゆとりが生まれるのであれば、何か皆が得するような事に使えないのか、今後の試みにも期待しています。


今回のHello Studyで実際に採用となったテーマ

メンバーの皆でやりたい事を出し合って、各々参加したい学習テーマに挙手していった結果、以下の6テーマが採用となりました。

Firebase

Firebaseのサービスを使って何が出来るの?というのを色々触って試していく勉強会


マーケティング

商品やサービスがどのようなステップを経て市場に出ているかを学ぶ


NoCode

ソースコードを書かないでWebサイトやアプリを構築する近年のサービスを調査
Bubbleを用いたアプリを作成する


Kaggleコンペ

kaggle(※Googleが開催する機械学習の精度を競うコンペ)に参加することを目的としたチーム


Unityでゲーム制作

Unityを触ってみたい初心者が集い、ソフトの扱い方や何が出来るかを学習。最終的にゲーム制作を行う


3Dモデリング

3Dモデリング初心者がXISMOを使って実際にモデリングしながら3Dモデルの制作フローを学ぶ


約3ヵ月を経て…成果発表会を実施!

9月の第2週あたりから始まり、先日の12月18日で全てのチームが約3ヵ月の学習を終えました。
実施期間としては3ヵ月ですが、週1回なので業務時間内に使った学習時間としては12h。限られた時間ではありますが成果は如何ほどか……ということで成果のお披露目・発表会が先日行われました。



なんとこの日は午後からほぼ発表会で5時間ぶっ続け。そのあとは19時から忘年会と、「こんな会社スケジュール滅多に無いな~」と思いつつ、楽しみました。どちらもzoomでリモート開催でしたが、集まってワイワイやれたらもっともっと楽しかっただろうなぁ。

以下は発表会の様子!


Firebase

Firebaseを使ってできる事を様々紹介してくれました。まだあまり触ったことの無い人も他のメンバーには居たはずで、良い知識共有の場となりました!


マーケティング

マーケティングとは何か、どのような手順でどんな風に考えるべきなのか?という所が細かくぎっちり詰まった内容にはチームのリサーチ&学習成果が。確かここが一番大所帯のチームでした。実際にサービスを作る事を前提として強みの分析やターゲットの選定、ロゴの制作も行われていました!


NoCode

Bubbleというサービスを使って実際に作ったWebアプリをお披露目の他、管理画面から実際に制作する様子を非エンジニアのメンバーがリアルタイムで操作してみせるデモンストレーションは印象的でした。


Kaggleコンペ

kaggleコンペに参加し、健闘していた本チーム。内容がハイレベル&専門的すぎて私は2割も…理解できていない気がしますが、チームが試した方法論が実は良い線行っていたという話で「おぉ!」となりました。


Unityでゲーム制作

実際にプレイできるFPSの3Dゲームを作ってきて、大いに場を盛り上げたゲームチーム。参加者のほとんどがUnity初心者だというのだから驚きでした!ゲームデータが配布され、発表中に皆でプレイしましたが、制作サイドの卑怯なステージ設計により脱落者が続出しました。


3Dモデリング

筆者のイワキが言い出しっぺの学習チームでした。学んだ3Dモデリングのフローについて解説しつつ、参加メンバーが完成させたモデルをお披露目。最後はMMDという別の3Dアニメーション用のフリーソフトを使ってferixロボを躍らせたりもしました。


かいつまんでのご紹介でしたが、以上が発表会の様子でした。
この日の発表会まで、他のチームの学習内容はそれこそベールに包まれていたので、「そんな事やってたんだ!」と初めて知る事も多く、それぞれがどんな学習内容だったか知れて良かったです。
また、みんな学習したことの成果や経過をしっかりまとめてくれていたので、他のチームの学習に参加していない自分も、そのチームで得た知識を少しお裾わけして貰ったみたいなお得感がありました。


ちなみに

発表を終えて、「どこのチームの発表が良かったか」のような投票がありました。お楽しみ企画として急遽用意されたようで、入賞チームには代表からご褒美が!

投票の結果は
1位:3Dモデリング
2位:Unityでゲーム制作
3位:NoCode

でした!1位と2位の票数は僅差だったとか!
これちょっと、イロモノが強かった感ありますね。笑 しかし入賞嬉しいです!


総括

やって良かったこと、メリット

  • 素直に新規技術の獲得に繋がった。自分の価値がまた少し増えたように思う。
  • 「誰かと一緒にやる」がこのHello Studyの狙い通り、良かったし良い効果を発揮した。
  • どこかで躓いた時に誰かと一緒に同じ課題に向かって「なぜだろう」と考えることができた。一人では挫折するポイントだったかも。
  • 知識を少しかじっていたので教えながらの学習だった。かじっていた部分の知識の穴を見つけることができたし、知識の補強に繋がった。質問しあう事で「ふわっとしか分かっていない所」が浮き彫りに&それを消化のループが出来て良かった

デメリット(あまり無いかな?)

  • 成果発表やるなら最初にそう言って、という声はあったな(発表会やるよ、って途中で発表された)そういう会に向いてるテーマとそうじゃないテーマがあったかも。

私個人の所感としてはわりと良い事しかありませんでした!
個人的な話で言えば、様々なソフトを試しながら中断と挫折を繰り返していた3Dモデリングも、完遂することができたのは今回が初めてでした。(アニメーションさせられるモデルを作れるまで、を個人ゴールにしていました)
もちろん前学習が全く無かったわけではないし、挫折した分も糧になって今回があったと思いますが、一人ではなく誰かと一緒に頑張れたというのは効果として大きかったのかなと思います。モデリングって、けっこう孤独な作業なので。


さて、今回を良い機会・とっかかりとして、私は今後も自分で学習を続けていくつもりです。今回分かったことを下地にして、また新しい事が試せそうで今からワクワクしています。
ああ、好きなことを勉強できて良かった!またひとつ自分の力になってとっても嬉しいです。Hello Studyありがとう!

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