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手触り感のあるストーリーにあふれる FICC KICKOFF2023レポート

多くのブランドの想い、関わる人の想いがあふれる未来をつくるために、私たちに何ができるのか?私たちが描く共創とはどんなものだろう?

2023年5月12日、FICC KICKOFF2023が開催されました。東京・京都と2つの会場にメンバーが集い、FICCや事業部それぞれが今期目指すビジョンや戦略を発表するKICKOFF。「Shared Purpose(シェアドパーパス)共創型ビジネス」という今期テーマの発表を受け、冒頭の問いを紐解くワークショップを実施しました。当日の様子と一部内容をご紹介します。

ぐんと近づいた距離感、豊かな表情が見えた当日

3年ぶりに全員がオフライン参加となった今回のKICKOFF。東京は赤坂オフィス、京都は京都山科BASEにて、2会場をオンラインでつないだ形での開催となりました。入社して間もない新メンバーや育休から復帰したメンバーなど、事業部の垣根を超えて会話が弾んでいました。

ビジョン実現に向けて、Shared Purpose共創型ビジネスへ

午前の部がスタート。はじめに、代表の森から前期の振り返りと今期FICCが目指すビジョンと戦略について話がありました。

代表の森

森:「意義を与え、意義をもらう」「行動の積み重ねが、意味となる」「互いに『意義』を与え合い、共に願うより良い未来を創造しよう」 1年前のKICKOFF、このメッセージを伝えました。FICCが願う世界につながる価値が、FICCから創造されているように。そのために、ONE FICCで「大義・未来を描く力、心を動かすストーリーテリング」を大切にし続けていけるように。

この1年間、FICCの一人ひとりのアクションによって、その姿は確実に価値となり、出会うブランドの方々や企業を越えて同じ想いに共感する学校・アカデミアの方々、そして、一般社団法人や地域の方々など、セクターを越えた共創プロジェクトもスタートしています。

そして2023年、FICCは「あらゆるブランドと人がパーパスによって未来を創り続けている世界」へとより強い想いを持って推進していくために、「ビジョンラダー®※」「クロスシンク(CROSS-THINK TO INNOVATE)」を価値創造の中心に据え、FICCが貢献することができる世界を広げていきます。

※「ビジョンラダー®」はFICCの登録商標であり、ブランドマーケティングの専門知識によりFICCが開発した、持続的に求められるブランドの姿を導き出すフレームワークです。

2022年に取り組んだプロジェクトを一つひとつ紹介しながら、「すべてがFICCのブランドパーパスにつながっている」と話す

改めて、FICCのプロフェッショナリズムとは?

「あらゆるブランドと人がパーパスによって未来を創り続けている世界」の実現のために、FICCがこれからも専門性を持って探求し続けていく4つの大切なテーマ、それは「持続するブランド」「市場を創るマーケティング」「共創がつづくクリエイティブ」そして「存在意義の共創」です。FICCは、ブランドの想いと人の想い、そしてマーケティングの力で、願う未来を創造する会社だからこそ、ストーリーテリング、クリエイティブ、カタチにすることにこだわっていく。「未来への願いを、未来へ引き継がれるカタチに」するために。

そして、FICCが願う未来。

それは、FICCのこの姿自体が、社会の価値となるように。私たちのパーパスを体現し続けることで、想いから出会い、想いの共感による共創や協業が創造され、社会や業界へとその姿が広がっていくような未来。これまで出会ってきたブランドも、これから出会うブランドも、そこに関わる人たちの想いの共創によって、より広がりを見せていく価値が生まれる未来。20周年を迎えるFICCが、期首挨拶でも伝えた「0.4%だけが生き残る世界」を変えていける存在になれるように。

そのためにも、共創する「バリュー(価値)」 にコミットすること。想いの共創により、その価値が広がっていく姿や情景まで想像し、その姿へと確実に推進し続けること。価値にコミットし続けるからこそ、ブランドの想いと人の想いが信じられるものになる。そう信じています。

一つでも多くのブランドの想い、出会う人たちの想いと共に、FICCが信じる未来へと導くことができるように。まだ見ぬ未来だからこそ「手触り感のあるストーリー」にあふれ、そして未来へと引き継がれる「カタチ」を追求しつづけられる一年になるように。

共創するために必要なのは、一人ひとりの「パーソナルビジョン」を描くこと

続けて、取締役の戸塚から組織について話がありました。

取締役の戸塚

戸塚:2020年以降、コロナ禍によって世の中の働き方が大きく変化し、FICCも在宅勤務に切り替えたりと、組織にとっていろいろと大変な場面が多くありました。

しかし同時に、2020年度から取り組み続けてきたことが一体感を持って推進できている実感もあります。FICCブランドの再定義をするところからはじまり、それが社内外の活動やコミュニケーションの軸となり、FICCに対しての共感やリアクションを多く得られるようになりました。

そして組織の中で向き合い続けているウェルビーイングやブランドマーケティングの共通知識といったものも、FICCのパーパスに基づいて紡がれ、FICCが目指す組織という形に昇華していきました。

目指す組織の図

そして2023年は、組織全体で「Shared Purpose」の考えを持って、セクターを超えてビジョンに共感しあい、クロスシンクをして共創を実現していく。そのためには、組織と個人を結ぶ一人ひとりの「パーソナルビジョン」が重要です。自分が持つビジョンを誰かに話すことで、人の想いからつながることができる。そんな、それぞれのストーリーを今期はじっくりと紡いでもらいたいと思います。

また、6月に移転する新オフィスは、共創を実現するための「実験の場」をコンセプトとしています。外部の方をお招きしたイベントも予定しており、自由でアクティブな場にしていけたらと考えています。

さまざまな可能性をカタチにするため、「人」も「場」もダイナミックに変化していけるような一年にしましょう。

個性あふれる各事業部のビジョン発表

午後は、各事業部長が、それぞれの事業部のビジョンと戦略について発表を行いました。

BXクリエイティブ事業 / 事業部長 立石
「会社の変化を明るくする。パートナーとして、一緒に実現できる存在に」


メディア・プロモーション事業 東京 / 事業部長 稲葉
「自分を主語に。自分の感性を信じることこそが、この時代の突破口になる」


メディア・プロモーション事業 東京 / 事業部長 林
「人と人の関係性を大切にする気持ちを忘れないようにしていきたい。スローガンは『出会いを喜びにする』」


メディア・プロモーション事業 京都 / 事業部長 村松
「我々が『関係人口』をつくることで、どういう固定概念を覆していくのか。一人ひとりの天才性と事業部のビジョン、ミッション、バリューをつなげたらどんな価値を生むのか」


各事業部の個性があふれる発表に、メンバーも聞き入っていました。

アイデアを発散し収束させる、クロスシンクワークショップ

当日は、「Shared Purpose」を軸に、これからの可能性を探るクロスワークショップを実施。午前・午後の2回にわたり、チームに分かれて対話しました。

当日の発表を聞いて感じたことを、それぞれの実体験や考えに触れながら自由に対話し、さらに具体的なアクションのアイデアまで見出していく。これからどんなことができるか?手触り感を大切にしながら、みんなと一緒にFICCのアクションを考えていきたいという役員の想いのもと、インタラクティブな体験の場がつくられました。

取り組み方法
【1】2023年度にFICCが目指すビジョンを聞いて、メンバーそれぞれが感じたことや気づきについて自由に対話
【2】グループごとに対話内容を発表
【3】さらに各事業部の発表を聞いた後、【2】の発表内容を踏まえた具体的なアイデアについて対話

各チームの対話内容は、十人十色。さまざまな話が飛び交い、個性豊かなグループ発表に笑いが起きるシーンも。

地域活性で自分にできることは?母子手帳のデザインってどうなの?「死」について話すことのハードルを下げるには?などの話題から、人と気軽に会ったり話したりする「場所」をつくっていきたいよねという話になった。mixi(ミクシィ)のようなコミュニティやスキルの交換ができるような場所が作れると良さそう。生活の本質的な豊かさという視点で考えていきたい。
90歳の祖母が聴力や視力などの感覚が失われていって「孤独を感じる」そう。誰しもが未来に必ず起きることなのに、「『老い』だからしょうがないよね」と放置されてしまう現状がある。歳をとってもアクティブな人との違いは何か?何を原動力に「気力」は湧いてくるのか?不自由や制約などの「絶望」が前提にあるからこそ、希望が生まれるもの。そこから、新たなコミュニティとの出会いがあれば、「気力」につながっていくのかもしれない。

クロスシンクワークショップに正解・不正解はありません。原体験から感じたことや違和感などを共有し、対話を通じて想いが混ざり合う「Shared Purpose」な時間。それぞれが持つ想いをシェアすることで、リアルで手触り感のあるストーリーがあふれる場となりました。

設立20周年という節目を迎え、大切にしたいこと

最後に、森は次のように締めくくりました。

森:共創は、資源創造がゴールではありません。その資源が価値となり、広がっていく姿や情景まで想像力を働かせて、その姿へと確実に推進し実現すること。人の想いの共創により創造される価値にコミットし続けることが、FICCが捉えている共創のあり方です。

20周年を迎えるFICCは、新たなスタートをきります。私たちが描く共創の実現に向けて、ブランドの想いと人の想い、そしてマーケティングの力で、願う未来を創造する会社だからこそ、ストーリーテリング、クリエイティブを通じて、手触りのある「カタチ」にすることにこだわる一年にしましょう!

東京メンバー


京都メンバー


終了後、画面越しに手を振るメンバーたち



執筆:黒田洋味(FICC) / 撮影:後藤真一郎、徳永陽介

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