1
/
5

ブランドコンセプトと、目指す世界観


こんにちは。やまもとです。

ブランドコンセプトにおける解説(キャプション)を
少し修正し、またその先に目指すブランドの世界観を
アップデートしたので、そのあたりの思いを残して
おこうと思います。

ブランドコンセプト
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」

リセノは「インテリアの楽しさを、たくさんの人に
伝えていきたい」という思いを、ブランドコンセプト
に掲げています。

これは僕自身が23歳の頃にインテリアを扱う会社に
紆余曲折あった末に就職し、その時代に体験した
原体験から掲げたコンセプトです。

当時の僕は、インテリアについて何も知らない中で、
周りのあたたかいご縁で、ライフスタイルショップを
運営する会社に就職が決まりました。

入社後すぐに神戸・京都と店頭スタッフとして働き、
1年後には熊本に転勤に。

友人が1人もいない見知らぬ土地で、当時の尊敬する
上司に多大な影響を受け、毎週の様に家具屋さんや
ホームセンターに通っては、DIYで部屋を作っていく
うちに「インテリアって、こんなに楽しいんだ!」
と気づきました。

当時はいまのように家具屋さんも多くなく、また、
インテリア雑誌や情報も多くない時代。

試行錯誤しながらの部屋づくりはとても楽しく、
しばしば夜中の2時くらいから思い立っては部屋の
模様替えをしたりしていました。

家具を選び、インテリアをDIYし、部屋を作っていく
のは、本当に楽しい時間でした。

それから時間は経ち、熊本店は閉店し、僕は東京へ。
東京に行った1年後にはブランド自体の閉鎖も決まり
僕は京都に戻り、ITの会社に就職し、その後に今の
リセノを創業しました。

「日本はインテリア後進国だから、僕のように
 インテリアを楽しんでいる人は少ない。ここには、
 きっと需要があるし、社会性もある」

と思い、インテリアを好きになるきっかけになる
ブランドでありたいと、運営を続けてきたのです。

さまざまな方法で「製品のストーリーを紐解く」

さて、そんな原体験に基づくブランドコンセプト。

今回、大きなヴィジョンである
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」
は、変えていません。

ただ「インテリアの楽しさを伝える」という言葉に
ついて、今のお店や、自分たちのやっていることの
軸と少しずれを感じ、そこをアジャストするべく
わずかにブランドコンセプトの解説(キャプション)
を変更しました。

ポイントは「紐解く」ということです。

まずは、以前までのコンセプトキャプションです。

Re:CENO(リセノ)は、「作り手のこだわり」や「製品が生まれる背景」、「特長や使い方」「スタイリング方法」など<製品の魅力や成り立ち=ストーリー>を引き出し、編集し、届けることで、インテリアの楽しさを伝えていくインテリアブランドです。

以前までは「セレクトショップ」としてのニュアンス
が強かったので、どちらかというと「紹介する」と
いう視点で、インテリア製品自体の魅力を伝えること
を主眼としたキャプションでした。

対して、新しいコンセプトキャプションです。

Re:CENO(リセノ)は、「製品が生まれた背景や、作り手のこだわり」「長所と短所」「上手な使い方や、スタイリング方法」「製品がもたらす暮らしの変化」など<製品にまつわるストーリー>を紐解き、編集し、届けることで、 インテリアの楽しさを伝えていくインテリアブランドです。

僕たちは今やオリジナル製品を作るメーカーであり、
インテリアのプロが集まるメディア事業者でもあります。

「製品を紹介する」というバイヤー的な立ち位置から
お客様の側に軸足を移し、製品が暮らしにどのように
役立って、それによって日々の暮らしがどう変わる
のかという目線で「製品を紐解く」ブランドで
ありたいと考える様になりました。

だからこそ「長所と短所」「製品がもたらす暮らし
の変化」という言葉を新たに付け加え、

<製品の魅力や成り立ち=ストーリー>を引き出し...
        ↓
<製品にまつわるストーリー>を紐解き...

とストーリーの定義を変え、より使う人の側の立場で
製品をフラットに捉え、使う人が製品にまつわる
ストーリーを理解しながら、インテリアを楽しんで
もらいたいという言葉に変更しました。

さらに思いをより深く伝えるために、
「想起・体感・相談」を連動させていきます。

そして「インテリアの楽しさを、もっとたくさん
の人に。」というメッセージを、よりブランド全体
として表現することについて、あらためて考えました。

そして、リセノの特徴は「想起・体感・相談」を
実現するためのサプライチェーンをすべて持っていて
お客様にインテリアの楽しさを、あらゆる方面から
提案していることが、ブランドの特徴だと結論付けました。

ひとつずつ説明していきます。

想起

リセノは、ECサイトとオウンドメディアにて、多くの
情報を発信しています。

例えば、あなたがダイニングテーブルを探しているとします。

リセノでは

・ダイニングテーブルの製品が生まれた背景や、作り手のこだわり
・ダイニングテーブルの長所と短所
・ダイニングテーブルの選び方
・ダイニングテーブルの上手な使い方や、スタイリング方法
・ダイニングテーブルがもたらす暮らしの変化
・昼のダイニングシーン
・夜のダイニングシーン
・友人が来た時のダイニングシーン
・家族だけのダイニングシーン
・1人のダイニングシーン

といった感じで、ダイニングテーブルにまつわる
さまざまな選択方法や提案、利用イメージを細やかに
紹介しています。

最近では動画などでさらにわかりやすく提案もしています。

これにより、インテリア製品を自宅で使うときの
自分の生活にあっているか、自分の生活がどう豊かに
変化しそうかといったイメージを想起しやすくしています。

体感

リセノは、東京・京都にお店を持っています。

お店に来ていただければ、Webを通じて想起した
イメージを実際の製品を見ながら、確認していただけます。

Webだけでは完結しないリアルな場所を持っている
からこそ、豊かな体験を体験をしていただけると
考えています。

また、お店の内装やディスプレイなど、空間デザイン
も、自宅でのヒントになると思います。

相談

そして、リセノでは想起・体験により製品について
興味はあるものの「選ぶのに自信がない」「やっぱり
わからない」「プロに教えてほしい」という「相談」
にも、特に力を入れています。

インテリアは失敗の許されない特別に難しいジャンル
の製品なので、最終的にはやはり「相談できる」と
いうのは非常に重要です。

インテリアの楽しみ方を伝えるブランドとして、
この点において、お客様をサポートするということは
必須の条件と考えています。

東京・京都の店舗はもちろんのこと、オンラインでも
さまざまなインテリア相談を専門的に承っています。

Re:CENO INTERIOR SUPPORT

「想起・体感・相談」 この3つを高いレベルで実現
することが、インテリアの楽しさを伝えるために
最も重要な要素と考えています。

「想起・体感・相談」を連動させるサプライチェーン

この3つのどれかひとつが欠けても、十分な体験を
お客様に提供することはできません。

ただし、この3つを高いレベルで実現するために必要
なサプライチェーンは、

・製品企画
・製品編集
・製品撮影
・生産管理
・品質管理
・在庫管理
・物流
・店舗開発
・店舗運営
・システム開発
・デザイン
・ブランディング
・マーケティング
・カスタマーサポート
・バックオフィス

と多岐に及びます。

たくさんのサプライチェーンを自社でマネジメント
するには、かなりの労力と、各部署が協力し合う
社内カルチャーが必要です。

リセノでは内製で行う文化により早くから形成して
きており、この難解なサプライチェーンをバランス
良く実現しています。

さらにはそれらの異なる部署を柔軟に結びつける
取り組みも、ようやく形にすることができ始めています。

それができ始めたからこそ、ブランドコンセプトを
アップデートできたとも考えています。

具体的なお客様行動イメージ

より分かりやすい様に、具体的な行動イメージを
見てみましょう。

Webサイトを見て製品イメージやコーディネートについて想起する
 ↓
来店し、実物を見る・座る・触る・感じる・体感する
 ↓
お店でもPOPのQRコードなどから、Webサイトを開く
 ↓
製品のイメージ動画や画像・テキストを見る・読む
 >実物を前に(再度)自宅での利用イメージ・新しい日常を想起する
 ↓
想起・体感を基に、プロに相談する
 ↓
想起・体感・相談を基に、納得して購入する
 ↓
インテリア選びの納得度が高く、失敗が少ない
 ↓
インテリアを足し揃えて、部屋を作るのが楽しくなる
 ↓
素敵な部屋で、リラックスして過ごす
 ↓
インテリアに興味が沸いて、さらにあれこれ想起する(学習する)
 ↓
インテリアがどんどん楽しくなる
 ↓
リセノへの愛が深まる(ればいいな)

こんな流れをリセノを通じて、お客様がインテリアを
好きになり、また、その仲介役として、リセノを
信頼し、共感し、愛着を持ってもらえればいいなと
考えています。

ブランドコンセプトと、目指す世界観

というわけで、ブランドコンセプトの修正と、その先
に目指すブランドの世界観について書いてきました。

いまやECの成長は鈍化し、Amazonや楽天などの大手
プラットフォーマーがシェアを独占しつつあります。

そのなかで、お客様にとって価値のあるブランドに
なるために、リセノは常に進化を続けています。

まだまだ考えていることで、実行に移すべく準備して
いることはたくさんありますので、なにかの機会に
ここで書くか、もしくは、実行したことで発表できる
こともあると思います。

インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に伝える
ブランドになるために、さらに僕自身もブランドも
成長していければと思います。

では、また来月に。

株式会社Flavorでは一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社Flavorからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?