皆さん、こんにちは。採用担当の澤野です。
「エンジニアならフルリモートで、地方からでも自由に働ける」
──コロナ禍にそう言われて、実際にフルリモートの案件に参画したり、地方へ移住したりした方も多いのではないでしょうか。
ただ、案件の現場を見ていると、ここ2~3年は最近は明らかに流れが変わってきています。
『フルリモート案件は以前より減り、週2〜3日出社や常駐前提の案件が増えている。』
そして、
『同じスキルであれば「必要なときに出社できる人」が選ばれやすくなっている。』
これからの市場で選択肢を狭めないために、“リモート当働き方ににこだわること“と“キャリアを守ること”を一度分けて考える必要があります。
今回は、いま急激に進んでいる「出社回帰」の背景と、私たちがこれから直面する現実、そしてあえて今「出社」を視野に入れるメリットについて本音でお話しします。
目次
1. 【データが証明】そもそも「フルリモート案件」は本当に減っている?
2.単価や条件を下げたらフルリモートの案件にはいれる?
3. コロナ禍から3年…次の案件を探したら「浦島太郎」に?
4.【新事実】「画面の向こうの人」から順に、AIに仕事を食われていく
5.「常駐できる人」が重宝される時代、あなたはどうする?
6. 嫌われがちな「出社」にも、実は大きなメリットがある
まとめ:フルリモートは「手段」であって「目的」ではない
1. 【データが証明】そもそも「フルリモート案件」は本当に減っている?
「たまたま自分の周りだけ出社が増えたのかな?」と思ったら大間違いです。
国内外の超大手企業をはじめ、世界中で「出社回帰」への大号令がかかっています。
海外メガテックの動き: Google(週3日出社)、Amazon、アクセンチュア(週5日出社)など
国内大手の動き: LINEヤフー、Hondaなど、リモート推奨だった企業も続々と出社へシフト
なぜこれほど出社に戻しているのか?
理由は明確で「生産性(リスクの大きさ)」です。
ある調査で、「職場での生産性を100とした場合、テレワークの生産性はどうか」という質問に対して、以下のような結果が出ています。
「生産性が下がった」:45.5% (前年より増加)
「生産性が上がった」:22.0% (前年より減少)
経営層やお客様から見れば、「リモートはリスクや管理コストの割に、生産性が落ちる」という判断になりつつあるのが現実です。
2.単価や条件を下げたらフルリモートの案件にはいれる?
よく聞くのが「単価を妥協したらフルリモートorリモートの案件に入れますか?」というご意見ですが、結論はNOに近いです。
単価云々というよりも、そもそもフルリモートやリモート併用の案件がほぼない状態になります。
あっても人気が高く、1つの案件に対し争奪戦が繰り広げられ主に下記で順列がつけられます。
1.単価(応募者の中の平均より安い)
2.スキル(その中の単価でスキルが高い)
3.人柄(リモートでも問題ないか)
4.緊急時の出社対応(何かあった時にすぐ現場に来れる距離か)
案件側も人気なのを分かっているので、スキルに見合わない低単価で集める事もざらではありません。
3. コロナ禍から3年…次の案件を探したら「浦島太郎」に?
実際、現場ではこんな「悲劇」がすでに起き始めています。
コロナ禍にフルリモートの案件に参画し、3年ほど安定して稼働。
しかし、プロジェクト終了に伴って次の案件を探したところ、「フルリモート案件がほぼ全滅している」ことに気づく……。
完全に「浦島太郎状態」です。
ここから新たな壁がエンジニアに襲いかかります。
① 心理的ハードルが高すぎる
3年間ずっと自宅でパジャマの上にジャケットを羽織って仕事をしてきた人が(人によります)、いきなり「明日から毎日満員電車です」と言われても、メンタルが追いつきません。
② 物理的に出社できない(地方移住の罠)
「時代はフルリモート!」と信じて、地方にマイホームを買って移住してしまったパターンです。
案件の終了とともに、物理的に東京のオフィスへ出社できず、一気に選択肢が狭まってしまうケースが増えています。
4.【新事実】「画面の向こうの人」から順に、AIに仕事を食われていく
そして、出社回帰が進むもう一つの裏には、「AI(Chat GPTやGitHub Copilotなど)の爆発的な進化」があります。
よく「AIにエンジニアの仕事が奪われる」と言われますが、正確には「出社しないエンジニアから順番に、AIに仕事を奪われていく」のが現実です。
なぜか。
経営層やマネジメント層の視点になって考えてみてください。
フルリモートのエンジニア:
基本的には「画面の向こう側」にいて、テキストや仕様書ベースで指示を出して、成果物(コード)を上げてもらう存在です。
生成AI(AIエンジニア):
プロンプト(指示文)を投げれば、一瞬である程度の成果物(コード)を返してくれます。
しかも24時間働き、文句も言わず、コストは人間の数十分の一です。
つまり、「画面の向こうでコードを書くだけの人」は、企業から見れば「AIと同じような立ち位置」なのです。
※完全に一致ではないですが、立ち位置の認識が出社している方よりAIに近い存在になり易いです※
そうなった時、高い単価や給与を払ってまで、わざわざフルリモートの「人間」を雇う理由はなくなっていきます。
AIに勝てるのは「リアルな空間にいる人間」
逆に、AIが絶対に真似できないのが「同じオフィスにいて、リアルタイムでホワイトボードを囲みながら、不確定な仕様についてあーだこーだ議論するコミュニケーション」です。
現場にいて、泥臭く要件定義を詰めたり、チームのモチベーションを上げたり、トラブルに顔を合わせて迅速に対応できるエンジニアは、AI時代でも絶対に生き残ります。
「フルリモートで、指示されたコードだけを黙々と書く」という働き方にしがみついていると、ある日突然、仕事が丸ごとAIに置き換わってしまうリスクがある。
これが出社回帰が進む、もう一つの強烈なリアルです。
5.「常駐できる人」が重宝される時代、あなたはどうする?
今後、新たなパンデミックでも起きない限り、出社回帰の流れは止まりません。
つまり、「リモートにこだわり続ける=自分が働ける場所(市場)を自ら狭め続ける」ということです。
これからの時代は、確実に「常駐(出社)できるエンジニア」の希少価値が上がり、重宝されます。
もし地方に移住してしまい、どうしても出社が難しい場合は、以下の現実を受け入れる覚悟が必要です。
首都圏の案件(東京の高い単価)は諦め、地元の企業で出社できる現場を探す。
当然、最低賃金や市場単価は東京が一番高いため、給与は下がります。(ただし、地方の家賃や土地代の安さでトントン、と割り切る戦略です)
6. 嫌われがちな「出社」にも、実は大きなメリットがある
「出社なんて面倒なだけ」と思われがちですが、元SES営業として多くのエンジニアを見てきたからこそ言えます。
出社には、リモートでは絶対に得られない「キャリア上の強み」があります。
メリット①:評価・信頼のスピードが圧倒的に違う
テキストコミュニケーションだけでは伝わらない「人柄」や「仕事への熱量」が、隣にいるだけで伝わります。
結果として、同じスキルなら出社している人の方が評価されやすく、エージェントや現場からも「次の良い案件」を紹介してもらいやすくなります。
メリット②:インプットと成長の効率が段違い
「隣の先輩の画面がチラッと見えて、すごいショートカットや書き方を知った」「タバコ部屋や自販機の前での雑談から、新プロジェクトの情報をキャッチした」
こうしたリモートでは100%起きない「偶然のインプット」が、エンジニアとしての視野を爆発的に広げます。
メリット③:孤独感がなく、チーム開発の楽しさを実感できる
詰まったときに10秒で「ここ、ちょっといいですか?」と聞ける環境は、開発のストレスを激減させます。チームで一体感を持ってリリースを迎える達成感は、やはりリアルならではです。
まとめ:フルリモートは「手段」であって「目的」ではない
フルリモートは確かに快適ですが、それに執着するあまり、自身のキャリアや市場価値を落としてしまっては本末転倒です。
これからの時代を生き抜くためには
「週2〜3日出社のハイブリッド案件も視野に入れる」
「出社による人脈や評価のメリットを使い倒す」
といった、柔軟なスタンスを持つことが最強の生存戦略になります。
「今の自分のスキルで、週何日出社ならどれくらいの単価が狙える?」
「地方にいながら東京の案件に潜り込む方法はある?」
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