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【全文文字起こし】マネージャーがいないフラット型組織の内情は?

GCストーリーの広報チーム・佐藤と辺田がお届けしている音声コンテンツ「GCチャンネル」。今回は、マネージャーがいないフラット型組織の内情について話しています。マネージャー廃止から2年、当時の混乱や現在の様子について元マネージャーの視点を交えながら語る回になっています。

マネージャーがいないフラット型組織の内情は? - GCチャンネル | stand.fm
マネージャーがいない組織の働き方についてお話しております!
https://stand.fm/episodes/5e9801a36c967d6bb937e6e7

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佐藤:こんにちは。GCストーリーの佐藤です。

辺田:辺田です。

佐藤:このGCチャンネルでは、音声でGCストーリーのことについてお話ししています。よろしくお願いします。

辺田:よろしくお願いします。

佐藤:今回のテーマは「フラット型組織」についてです。弊社、以前はマネージャーがいて辺田もマネージャーとして働いていましたが、2年前にフラット型組織になりマネージャー制度が撤廃になりました。
マネージャーがいないってどういうこと?と興味を持たれる方も多いと思います。マネージャーがいない働き方について、お話ししていこうと思います。


管理からコミュニケーションへ

佐藤:メンバーから見るとマネージャーって「管理してくれる存在」じゃないですか。だからもう、圧倒的に自立を求められるようになりますよね。

辺田:あはは、そうだね。

佐藤:やることを自分で決めなきゃいけないじゃないですか。辺さん(注・辺田のことです)は最初戸惑いは感じませんでしたか?

辺田:不安だよね、(メンバーが)傷つかないかどうかが。メンバーが急に責任を負うことになるから。

佐藤:確かに。

辺田:お母さん的な感じだったから、すごい心配してた。傷つかないかな、大丈夫かなみたいな。例えば、お母さんが子供に対してこれ食べて大丈夫かなって思うみたいな。

佐藤:マネージャーを経験してる辺さんとしては、実際マネージャー制度なくなってどうですか?

辺田:なくなって、意外と子供って成長するんだなって(笑)わたしが思ってるよりも意外と大丈夫だった。みんな社会人でいろいろ経験した大人だから、ちゃんと自分で考えて相談すべきところには相談してくれるし。心配し過ぎてたなぁって。

佐藤:この状況でリモートになったじゃないですか。GCストーリーもフルリモートで働いてるんですけど、より自分での判断が求められるし、マネージャー不在になって鍛えられた部分ありますよね。

辺田:そうだよね。フラット型になってからリモートになって良かったなと思ったね。マネージャーさんがいてフルリモートになった経験談を読むと、やっぱりチームのコミュニケーションが大変そう。でも、今のGCだとコミュニケーションのために朝礼はするけど、マネージャーが管理するというよりは、もっと繋がりたくて始める感じだよね。

佐藤:管理のためよりコミュニケーションのための意味合いが強いですよね。

辺田:そうそう。だからすごいよかったなと思って、マネージャーがいたタイミングでフルリモートになったら、マネージャーが心労で死にそうだなと思って。

佐藤:見えないですもんね。

辺田:進捗も見えないし、怖くなるじゃん。

佐藤:細かい確認とかもできなくなりますしね。

辺田:フラット型になって2年後だったから、マネージャーいなくても全然いけるんじゃんって心づもりになってるよね。みんな意外と大丈夫だし、心配し過ぎも解消されてきたから、リモートになっても信じきれる。うまく進むって知ってたから良かったなーって思った。

佐藤:変化というと、部署間超えた相互交流がやりやすくなりましたよね。

辺田:マネージャーに承認取らなくてよくなったからね。

佐藤:直接やるようになりましたよね。

辺田:助けてほしい、助けたいって仕事を、やっていいかどうかの承認を取るステップがなくなったから、すごいやりやすくなったと思う。

佐藤:その一方、全社視点は求められますよね。やる・やらないの判断って、そこで働く社員個人だけの視点じゃなくて、本当に全体最適になってるかどうか。それが個人の判断に委ねられますもんね。

辺田:そう。だから、社長のnoteでいう「認識の範囲の拡大」が大事で、「自分が良ければいい」「チームが良ければいい」ではなく「会社としてどうするのが一番いいか」って考える癖付けを圧倒的にやってきてる気がする。


フラット型組織になって一番の変化

佐藤:僕も、働いていて自然と考えるようになりましたね。当時を経験してる辺田さんに、マネージャーがいた時期と今のフラット型、一番大きな変化を実感した印象的なエピソードがあれば是非聞いてみたいです。

辺田:マネージャーがいた頃は、マネージャーに言われて仕事をやってた。工数を把握されて、成長の度合いを加味してマネージャーが「この仕事お願いね」って期待とともに任せていたけど、今は全体を見て「今この人たち忙しいから私がやる」ってやってくれるようになった。業務も然り、コミュニケーションのための全社飲み会も「こういう風にしたほうがいい」ってアイデアが出やすくなったかな。

佐藤:確かに。

辺田:手を挙げて発言するハードルがめちゃくちゃ下がったなあって思う。

佐藤:自発的にアイデアが出るようになりましたよね。

辺田:しかも、それを結構簡単に採用するじゃん(笑)誰かがこれやりたいって言ったことを、やってみようよって。それに対して「ありがとう」って感謝の循環がある。それがめちゃくちゃ増えたなあと思う。

佐藤:フラット型組織のメリットとして、自分たちで考えて判断せざるを得ないので成長を求められる。デメリット、戸惑いの部分で何か起きたことってありますかね。

辺田:戸惑いだと…相談しにくくなるのは一個あるよね。

佐藤:分かりやすい「上司」がいなくなるからですよね。

辺田:上司や管理してくれてる人とか、仕事を全部見てくれる人がいなくなるから、誰に相談していいのか分からなくなる。

佐藤:実は僕「相談するスキル」がある気がするんですよね。
「誰に」相談したらいいか、「何を」相談したらいいかの判断が求められる分、困ったことを開示できるマインドや、適切な相手に相談できるスキルはいりますよね。

辺田:確かに。それが求められるようになったなあと思う。
あともう一個、わたしとかそうなんだけど「やりたいことがない人がちょっと悩む」。

佐藤:そうなんですか!それは知らなかった。

辺田:フラットになって、ムーブメント的に「さぁ、みんなやりたいことは手を挙げてやってみましょう」って雰囲気になったんだよね。わたしはやりたいことあんまり無くて、ただ幸せだと嬉しいなー、サポートしたいなーって感じだったので、「やりたいこと何?」って聞かれると困ってた。

佐藤:なるほど。

辺田:そのムーブメントがやっと去ってくれたのと、「わたしのやりたいことは周りの人を幸せにすることだ」って軸が固まったから、あんまり迷わなくなったんだけど。


「やるべきこと」と「やったほうがいいこと」を全部経験できた

佐藤:フラットになったばかりのときはやりたいことをやる雰囲気があったんですけど、今は落ち着いていますよね。なぜかと言うと、「組織にとってそれは本当に必要だろうか」って鳥の視点があるから。

辺田:そう!一旦やってみたいことをやって、「やるべきこと」と「やったほうがいいこと」を一通り経験したんだよね。その中でやるべきことをやり忘れたり、「これやらなくてもいいかな」って思ってたことが、「やっぱりやらないと!必要だった」って気づいたり。自分たちで気づいたのがすごい良かったよね。1年やって、揺り戻しがあって今、みたいな感じ。

佐藤:確かに。今のフェーズは地に足がついた状態で、働きやすくなりましたよね。正直、当初は混乱もあったじゃないですか。マネージャー廃止って、「え??いきなり…」みたいな。それが一段落して丸2年くらいのタイミングなんで、バランスが取れてるいい時期ですよね。

辺田:バランスが取れていい時期だし、やりたいことをもっとやりやすくなったなぁと思う。体制とか仕組みが整ったから。

佐藤:この形式は個人の特性がモロに出るなと思っています。辺さんはプロジェクトマネジメントのスキルを持っていて、想いを実現するプロフェッショナルじゃないですか。「周りを幸せにしたい」に合致している。僕も働いていて、みんなが適材適所で輝けるような形なのかなって思います。

辺田:そうだね。でも、やっと思えたけどね2年やって(笑)「あ、これでいいんだ」ってようやく思えた。やりたいこと考えて言わなくちゃって思ってたから。

佐藤:自由になったがゆえに、ってことですよね。

辺田:やりたいことを言ってくれたり、会社のためにこうしたいってのがみんな溢れ出てたから、「会社のためにこうしたい」が出てこないのはダメなんじゃないかって思ってたの。

佐藤:やっぱり組織の型によって、働く個人の思考も全然違いますよね。

辺田:違うと思う。今は変わったから、みんな会社のためにこうしたいと考えられるようになったけど、マネージャーのいるタイミングだと、それを考えることはできなかったんじゃないかな。「仕事はマネージャーから降りてくるもの」って。

佐藤:無意識な思い込みというか。

辺田:目標はマネージャーが決めてくれるから、チームがマネージャーの器以上にならなかったと思う。メンバーもマネージャー以上に育っていかないし、マネージャーの器によって組織の持ってるチームの器が決まってたなって。当時はわからなかったけど、いなくなって初めて気づいた。

佐藤:なるほど。今回はGCストーリーのフラット型組織についてお話しさせていただきました。僕たちも、正直本当に試行錯誤中です。僕たちの組織が正しいとは全然思っていなくて、「より良い組織とは何か」問いを持ちながらやっている形になります。

辺田:うんうん。

佐藤:現在弊社で営業の募集をしております。ご興味ある方はWantedlyからご連絡いただければと思います!それでは、GCストーリーのフラット型組織についてお話しさせていただきました。最後までお聞きくださり、ありがとうございました。

辺田:ありがとうございました~。

▼音声、YouTubeはこちらからお楽しみいただけます。

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