1
/
5

「日本の製造業を、”世界に誇れる産業”にアップデートし続ける」を掲げるニッチな会社の、創業秘話についてインタビュー!


ジクス株式会社は、『日本の製造業を、”世界に誇れる産業”にアップデートし続ける』を掲げ、特に印刷会社様向け品質検査機械の開発に挑戦している会社です。

今回は、ジクスがどのような背景で創業に至ったのか。創業後の軌跡について、創業メンバーのひとりにインタビューしてみました!

▼濱田 英彦 / 専務取締役

Hamad_ Hid's Wantedly Profile
ジクス株式会社, 専務取締役
https://www.wantedly.com/id/hide_hamada

まずこのジクス株式会社は、現在の社長のタカハラ含め、私とオカベの3人で立ち上げた会社です。もともと3名とも、当時同じ会社に勤務し、品質検査装置の開発を行っていました。


◆前職の事業内容は、製造ラインの電気制御。ところが、ユーザーのひと声から、未知の領域でもあるカメラ技術の開発へ。

ジクスにも関わってくるので、少し前職のお話をさせてください。

前職の事業は、元々プラントなどの製造ラインの電気制御を請け負う仕事が中心でした。プラントとは、設備や機器が複数組み合わさって作られた工場のこと。例えば、石油プラント・化学プラント・発電プラントなどが挙げられます。

そのため、正直なところカメラの技術は0からのスタート。”カメラを用いた品質検査メーカー”として名を馳せることになるとは、会社としても想定外だったことでしょう。この前例を生み出したのが、当時開発責任者であったタカハラでした。


◆電機制御の知識をフル活用して、業界トップレベルの緻密性に優れた検査技術を目指す。

カメラ技術に挑戦したきっかけは、「カメラを活かして、こんな装置を作ってもらえないだろうか。」というユーザーからの声でした。このユーザーは、2mを超える大きなポスターなどを手がける、特殊な作品を得意とする印刷会社です。

前職には、常に新しい技術を提案、チャレンジする企業風土がありました。しかしながら会社としては未知の取り組み。これまでの電気制御の知識をフル活用しながら、ユーザーと紙のゆらぎをコントロールするハードウェアの新規開発を試行錯誤し、同時にカメラによる検査技術を開発。結果として会社初の自社製品を生み出し、徐々に検査装置メーカーとして名を馳せることとなったのです。

タカハラはのちに専務となりましたが、「本当にユーザーに求められる製品とは何か」という思いから50歳という節目で独立。

私はその当時から声をかけられていたので出資をし、オカベとともに合同会社を設立しました。これが、現在のジクス株式会社です。ちなみに、当時カメラ技術の提案をくれたユーザーは、二十数年たった今でもジクスとお取引いただいています。



◆ジクスのはじまりは、羽田にあるアパートの一室から。これまでのコネクションを活かして、会社の代名詞でもある製品開発に挑む。

ジクスは当初、羽田にあるアパートの一室からはじまりました。自社製品もなかったので、最初の1年間はソフト制作に打ち込みます。とはいえ社長のファンが多くいたこともあり、ありがたいことに完成していない段階で注文予約をいただきます。翌年2011年の納入を予定し、製品開発に本気で取り組んでいました。

とうとうやってきた1台目の納品前日。私は部品を購入するために、3/11に秋葉原で不足部品の調達をしていました。そこで、予期せぬ事態が発生します。そう、東日本大震災です。


◆どんな有事の際にも、「お客様に、いちはやく製品を届けたい」という想いは変わらない。

首都機能が混乱により停止し、私は電気部材などをかついで歩いて自宅へと戻ります。お客様にもご迷惑をおかけするので、納期を遅らせることはできません。連絡の取れる可能な限り工事仲間たちに声をかけ、3/12当日は集まることのできた人員で、各々の車に乗り込み、千葉のお客様のもとへ向かいます。

お客様の工場は幸い大きな被害はなく、予定通り快く私たちの設置工事を受け入れてくれました。途中予震による中断をはさみながら、なんとか無事納品を終えることができました。


◆納品が終了ではない。品質検査の過程で実際に発生した不良をもとに、よりオーダーメイドな状態に近づけていく。

さて、そこからが本当の勝負です。検査で検出した不良部分と、良品として問題ないものを集めてファイリングし、ユーザーがちょうどよいと感じてくれる検査設定を打ち合わせながら調整していきます。また同時に、不良品を排出する装置の調整も並行して実施しました。

そしてついに検収をいただくことが出来た時、検査装置というのはユーザーとともに作り上げていくものなのだと改めて実感しました。


◆確かにニッチな分野だけど、お客様と一緒に創り上げていく製品開発は、それだけで発見・面白さがある

結論、何を伝えたいかと言いますと、『ユーザーのために本気で開発に取り組むことは、とても面白いし楽しい』ということです。実際に手を動かして開発しているのはジクスだけれども、ユーザーをディスカッションしながら一緒に作り上げていく。この楽しさは、ダイレクトにお客様と接する私たちだからこそ、味わえるものではないでしょうか。



ジクス株式会社では、絶賛メンバーを募集中!今回のストーリーを読んで、一緒に活躍してみたいと感じた方・ご興味がある方がいらっしゃいましたら、こちらより気軽にエントリーください。まずはカジュアル面談にてお会いできるのを楽しみにしています!

ポテンシャル採用!
経験0でも大歓迎!日本の製造業の高品質を支える、フィールドエンジニア求む!
「世界を代表する日本の印刷技術を、支える存在でありたい。」 ジクス株式会社は、魂を込めたモノづくりに挑戦しています! ◆ジクスのモノづくりの特徴 ・動かすためのソフトウェア・ハードウェアだけではなく、すべてを独自にデザイン。 ・時には全長6mをも超える大型機械を、真っ白な図面で0から設計できるほどの技術力。 ・顧客それぞれのテーラーメイドで、量産不可能な一点もののプロダクト。 同じ仕様はひとつもありません。 ジクスが手がけたプロダクトは、印刷物の品質検査工程で使われます。 印刷会社は独自技術と職人魂を駆使して、渾身の1ページを作り上げる。 漫画・雑誌・絵本などの形に変わって、その1ページから色・繊細さが滲み、 読み手を惹きつけるのです。 印刷会社の情熱がジクスの技術を通じて、 ジクスの情熱が印刷会社を通じて、読み手に伝播します。 そして、ジクスの挑戦はまだ終わりません。 画像認識にAIを導入し、”人の感性”を数値化。 より人の目で評価することに近い検査を、いつか実現したいと思っています。 最近では展示会に参加する機会も増えており、将来は海外進出だって…。 印刷×品質なんて、ニッチな業界かもしれません。 それでも、魂を燃やしたモノづくりに打ち込む会社。 これが、私たちのアイデンティティです! ◆品質試験機のすごさって、正直わかりにくい 「高速・高精度な”画像認識”」とは言ってもイメージしにくいと思うので、以下をお読みください! ・3〜5枚/秒ペースで行われるパンフレット印刷に、表裏両面を同時検査できる ・海外含め約200社の印刷会社とのお取引の中で、それぞれの独自技術・緻密性にカスタマイズで対応できる ・良品と不良品のギリギリのラインを見極め、不良品を減らせる ・なんとなくPCの中で動いているのではなく、6mもある機械を0からカタチにできる
ジクス株式会社
H・S/Wエンジニア|未経験!
日本カルチャーを支えるコミック・雑誌…この品質検査に係わる技術をデザイン!
日本のカルチャーを支える漫画、モデル・衣装の写真が色鮮やかにプリントされたファッション雑誌、家族の愛情が込められた絵本…。 私たちが日頃手に取る印刷物は、印刷会社それぞれが独自開発した技術によって表現されています。人の感性に訴えかけるほどの繊細さを表現できるのは、「より華やかで鮮やかに映るよう、色を工夫できないか…」という職人技があってこそ。試行錯誤を重ねた先に、読み手を感動させる紙面ができあがります。 私たちジクスが守っているのは、この印刷物の品質です。難しく聞こえるかもしれませんが、独自に手がける画像認識技術で品質を見分けることができます。試験をクリアした印刷物のみが、ユーザーの手元に届くのです。 ■ジクスの強み 漫画や単行本などの印刷物検査には、とりわけ業界屈指の技術力を誇っており、海外含め約200社の印刷会社さまとお取引があります。 ・お客さまごとのオーダーメイド 印刷会社さまは、創業当時からの歴史の分だけ技術力を追求し、独自技術をもって印刷を生み出しています。その緻密な技術に対応しきれるだけの検査装置が、存在しない場合も少なくありません。お客さまのニーズに沿ってカスタマイズできることも、ジクスの強みです。 ・「全量検査」を可能にする技術力 全量検査とは、製造ラインを流れる全製品に対して品質検査を行うことです。通常、ラインから一部の製品を拭き取るスポット検査が一般的。ですがこの検査では、人の目で判別しきれない・検査しきれない製品が紛れているなどの理由で、不良品の発生が防ぎきれません。 とはいえ、工数や規模の問題から全量検査の導入は難しいとされてきました。ジクスの画像認識技術を利用すれば、約3〜5枚/秒ペースでのパンフレット印刷にも、表裏両面を同時に検査することが可能です。 ■AIを導入した検査にも挑戦 良品・不良品の基準は、いまだ曖昧。理由は、人には「感性」が備わっており、数値化が難しいからです。AIを活用することで「感性」をできる限り数値化し、より人間の目を基準にした検査の実現を目指していきます。
ジクス株式会社




ジクス株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
ジクス株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?